静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

元漁労長の講義

2017年05月31日 10時40分06秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはスマートフォン対応に対応しました。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
レイアウトも一新しましたよ。

さて、今回ご紹介するのは水産技術研究所で非常勤職員の方の講義です。
東北出身で、焼津の遠洋マグロはえ縄に就職。
その後、船長を経て漁労長を務めた方です。
30年以上、マグロ船に乗船した経験を生徒に話していただきました。

生徒の感想を見ると、
「マグロ船は想像以上に大変な仕事だけど、やり甲斐も大きい」
など、それぞれ感銘を受けたようです。

今年の生徒からも、マグロ船の漁労長を担う人が育って欲しいと思います。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

【マグロ漁船の今昔】
遠洋マグロ漁船と言えば、稼ぐことできる仕事の代表でした。
しかしマグロ資源の減少により、現在では極端に高収入の仕事ではなくなりました。
その代わり、大金目当てのあやしい人が乗り込むこともなくなり、健全になりました。
遠洋漁業でも、カツオは赤道近辺の比較的に天候の良い場所での操業です。
しかし、マグロの場合、南極北極に近い高緯度海域が漁場です。
10mの波が来る中で長時間の操業なのは、今も昔も同じです。
過酷な仕事ですが、「だからこそ、やりたい」と言う人がマグロ船に乗っていきます。

 園長のつぶやき
講師の方も、東北から焼津に来たとき話が通じなくて苦労したそうです。
現在では状況が逆転。
焼津の船でも年配の東北出身者が多く、やはり会話に苦労することがあります。
そこで怯まずに、どんどん話しをすることが大事です。
48期生も挨拶はできるようになってきましたが、まだまだ声が小さいし、
見学に出かけたときに、積極的に質問することができません。
話しをすることの重要性について認識が足りないですが、学園にいる間に少しでも会話力を上げて欲しいと思います。

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後援会の総会

2017年05月30日 08時12分23秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

漁業高等学園には後援会があります。
その総会が行われました。


後援会会長は県漁連の代表理事会長です。


他の会員の方も、漁協であったり、業種別の団体だったり。
焼津市長や、水産高校の校長、地元県会議員も顧問として名を連ねています。

たくさんの応援をいただいて、学園は運営されています。

今年度の総会では、生徒募集活動をスライドで紹介させていただきました。
今年は1名の定員割れでスタートしましたが、来年は何とかしたい!
と言う私の決意もお話ししました。

生徒の写真は、寮の自由時間にくつろいでいる様子です。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
学園を卒業すると、県内の漁船に就職してもらいます。
その理由の一つが、後援会への恩返しです。
長年、学園を支えてくださった皆さんに優秀な人を提供しなくてはなりません。
しかし、中には地元に帰りたい人もいるでしょう。
こう考えてはどうでしょう?
家から離れた大学に行ったとします。
4年後には就職ですが、その時に地元に戻るかどうかの選択になります。
学園は1年ですが、その後に乗船履歴をつけて海技士免許を取るのに3年かかります。
4年後には海技士資格を活かして転職も可能です。
その時には、漁業の世界も、海運の世界もある程度知っているわけです。
つまり、4年間を勉強、あるいは自分にあった仕事に就くまでの期間と考えるわけです。
大学に行くのと同じです。
長い人生を考えたら、4年間はそんなに長くないと思いますよ。

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刺し継ぎと動画再生

2017年05月29日 13時05分22秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
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こんにちは、園長の青木です。

昨日の日曜日に行われた小川さばマルシェ。
学園近くの青峰公園にたくさんの人が訪れました。

小川漁協では若い女性職員がサバの新しい加工品を作ったり、知名度アップにがんばっています。
焼津のカツオは市民が知っていますが、サバの水揚げも多いことを市民が知りません。
こんなイベントで盛り上げます。


秋にある小川港さば祭では、学園の出展しますよ!!

続いて、実習の風景をご覧ください。

少ない人数で、ひっそりとやっています。
カッターボートを2隻お借りできないこともあって、そんなときはこうなります。
つまり、半数の生徒はカッター訓練です。

さて、ロープを扱う実習の中でも、刺し継ぎと言う端末処理をやっています。
末端が解けないようにしたり、環を作ったり、2本をつなげたりです。
水産高校だと、ここまでやらないと思いますが漁船に乗る上では必須の技術。
学園のような「漁師になる専門校」だからやるわけです。

先生が手本を見せて、すぐにマネができるモノではありません。
そこで、プロジェクターでお手本動画をループ再生。
離れたところからも分かります。
何度も見て、それでも分からないと先生に呼びます。
教える側も工夫しているんですよ。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
今週で5月も終わりです。
今年の5月は、毎日の天候変化が大きくて学園職員も私を含めて体調を崩しました。
さて、6月ですが生徒の方は溶接実習、水泳訓練が始まります。
シラス漁業の体験乗船もあります。
私は、県内の高校回りの後半戦です。福岡での漁業就業支援フェアもあります。
来月は職員も生徒も元気にやらないと!

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水産技術研究所職員の授業3(そして小川さばマルシェ)

2017年05月26日 11時33分31秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
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こんにちは、園長の青木です。

最初にお知らせ!
5月28日の日曜日、学園近くの青峰公園で小川さばマルシェが開催されます。
サバを使ったいろいろなおいしいモノが販売されますよ。お近くの方はぜひお越しください。

水産技術研究所の研究員による講義の第3弾です。
今回も20代の若手研究員です。
彼は早稲田大学で化学を学び、魚が好きなことから東京大学の大学院から県の水産技師になった変わり種です。水産技師初の早大OBです。
担当は水産加工ですが、今回は「鮮度と味」についてのお話しでした。

鮮度の測定方法や、魚に含まれるEPAなどの栄養のことなどを広く説明してくれました。
生徒には初めて聞く内容が多かったと思いますが、勉強になったと思います。
学園は漁師になる学校ですが、見識のある漁師になるために、このような勉強もするんですよ。

漁師.jpにお知らせを出しましたが、6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19,20日はオープンスクールも行います。
お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【魚の鮮度】
鮮度が悪い魚は生食できなかったりしますが、かと言って鮮度が良いほどおいしいという訳でもありません。
魚が死ぬと、体を構成するタンパク質が分解されます。そしてアミノ酸が増えます。
アミノ酸はうま味成分です。
「肉は腐りかけがうまい」と言うのは、アミノ酸が増加するためです。
沼津市にある内浦漁協の直営食堂「いけすや」では、養殖アジを食べることができます。
その中で2色丼は「〆たて」と「熟成後」のアジの刺身を、一つの丼で食べ比べることができます。
どちらがおいしいか、一度食べてみてください。
こんな食べ比べができるのも、養殖魚ならではですね。

 園長のつぶやき
高校訪問で、各校の先生方からいろいろなお話しを聞きます。
ある学校で「修学旅行で大人数で寝たり、入浴したりを嫌う生徒が多い」とのお話しがありました。
少子化が進み、家庭でも一人でいる時間が増えたことが原因でしょうか?
そこで、修学旅行先でも一部屋の人数は3人くらいで、その部屋割りも簡単に決まらないそうです。
学園の寮は、基本的に3人部屋です。
一方、漁船は2人部屋か4人部屋が一般的です。この先、漁船も個室になるかもしれません。
しかし、例え個室になったとしても長い航海で誰とも話しをせずに過ごすことはできません。
周りに気を使い、話しができる必要性は変わらない気がします。
学園の寮は、それを学ぶことも目的の一つです。
ただし、慣れれば個室より楽しいことも少なくないですよ。

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カッター訓練2(そして漁業就業フェア)

2017年05月25日 08時10分18秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
こんにちは、園長の青木です。

5月は、天気が良ければカッター訓練です。
まだペースが遅いこともあり、体力がある人には物足りないようです。
逆に、体力自慢と思っていた人が、意外にバテバテだったり?

YouTubeにも新しくアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=_gpZLvvARwA
https://www.youtube.com/watch?v=i-skvraxbig

学園へのお問い合わせは下記までどうぞ。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
6月の見学案内はこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html

 園長のつぶやき
昨年は福岡でしか開催されなかった漁業就業支援フェア
今年は4カ所で開催されます。
 福岡会場 6月24日(土)
 東京会場 7月  9日(日)
 仙台会場 7月15日(土)
 大阪会場 7月22日(土)
東京だけ日曜日です。いずれも12:30~16:00です。
詳しくは
http://www.ryoushi.jp/fair/
をご覧ください。
一昨年は東京と大阪に出展しました。
しかし、今回は、4カ所すべてに出展!
私はすべての会場に行く予定です。会場でお会いしましょう!!
ブログの読者にもお会いできれば嬉しいです。
漁師になりたい人が集まるこのイベント。
ここで学園を知り、入学してくる人は例年います。貴重な出会いの場です。
周りに漁師になることを考えている人がいたら、ぜひこのイベントに参加するように教えてください。

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