静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

「やいづ」乗船実習  ご褒美は、太平洋に沈む夕日の美しさ! (11月29日)

2013年11月29日 09時41分07秒 | 25年度 乗船実習
27日は、うまく釣れなかったようですね。
漁師は、自然を相手にする仕事、釣れる時もあれば、釣れない時もあります。
ふり返らないで、前に進みましょう!

ご褒美は、太平洋の何もさえぎるもののない海に沈む夕日でした。
青と赤の帯状の光が放射して、幻想的な、感動の美しさだったそうです。 



(27日の主直日誌から)

昨日と同様、冷凍シフトから1日が始まりました。
大判カツオのため、いつも以上に注意してシフトをしました。
漁業学園の生徒さんはみんなとても積極的だったので、交代をとてもスムーズに行うことができ、事故無く安全にシフトを終えることが出来ました。

今日は鳥群れがいつも以上にたくさん見えていましたが、なかなかカツオが浮いてきてくれず、ほとんどが釣れませんでした。
餌を獲りに船の近く来ることは度々ありましたが、それでもカツオは釣れませんでした。
昼前、昨日と同じように途中から船を流し、午後3時からの調査再開となりました。

日没前になって良いナブラが度々ありましたが、なかなかカツオは浮いてきてくれませんでした。
結局この日はカツオを釣ることが出来ませんでした。改めてカツオ一本釣りの難しさを思い知らされました。
本日最後のナブラは、バシャバシャ跳ねているのに釣れなくてとても悔しかったです。

私には何で釣れないのか不思議に思いました。
「本日の調査終了」の合図があると、全員で甲板洗いをします。
その後生徒は点呼を行いますが、その時見た日没後の光景が印象的でした。

青色と紅色の光りがスポットライトのように空を照らしていて、とても幻想的で感動しました。
残り餌1亀 (魚艙) となり、もしかしたら明日で調査が終わってしまうかも知れませんが、
次に作業班となる明後日があったら、またがんばって大漁にしたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やいづ」乗船実習  釣って、釣って、釣りまくる!  (11月28日)

2013年11月28日 09時38分14秒 | 25年度 乗船実習
連日の大漁、船の周りをかつおの群れが取り囲み、釣って、釣って、釣りまくる!
経験した者にしか味わえない、至福の一時です。
負けるな、頑張れ!

(26日の主直日誌から)

今日の一日は5時50分から始まりました。
昨日釣った魚のシフト (急速冷凍庫から凍結した魚を冷蔵庫に移す作業) です。
怪我の多い作業ですので、眠い身体をたたき起こし、声を掛け合いながらシフト作業に臨みました。

その後探魚を行いましたが、ソナーの反応や鳥、跳ねてる姿は見えるものの船には近づいてくれず、操業の難しさを感じました。
漁学の生徒さんも見張り台に張り付き必死に鳥を探していました。
しかし状況は芳しくなく、船長の判断により昼前から休憩をとり、夕食後の日没前に勝負を掛ける作戦になりました。

昼食は司厨長特製のポークカレー、腹一杯いただいてパワーを蓄えました。
そして夕食もそこそこに探魚再開。
日没の瞬間に見えるグリーンフラッシュ(夕日が緑色に輝く、珍しい気象現象)に感動した直後、今日一番の群れに当たりました。

まるまる太った大きいサイズで、何とか上がってくるサイズでした。
船の周りには綺麗な群れが取り囲み、跳ねてる姿を見ていて武者震いがしました。
漁学の生徒さんも連日の操業で腕を上げていて、大型のカツオに果敢に挑んでいました。

私達も負けじと声を張り上げ、気合いを入れて臨みました。
入れ食いの状態となり、今航海一の長丁場となりました。
利き手がけいれんし、1人で釣るのは辛くなったため、頼もしい相方と2丁竿に切り替え継続しました。

餌も残りわずかとなりました。
今年最後の航海です。
釣って釣って釣りまくり、良い釣り納めをしたいなと思います。

明日も朝が早いです。ゆっくり休んで明日に備えたいと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やいづ」乗船実習  空飛ぶ 大かつお! (11月27日)

2013年11月27日 10時36分17秒 | 25年度 乗船実習
ついに、11月25日、かつおの大群を発見、しかも大きなサイズ、ここが生徒達の頑張りどころです。
写真は、10㎏ (?) サイズのかつおを揚げているところですが、力の入れすぎです。
デッキに激突したのでは・・・



(24日の主直日誌から)

漁場調査4日目は、皆航海の疲れが出てき始めた頃になりました。
朝早くに群れの反応がありましたが、釣ることは出来ませんでした。
午後も鳥の姿を見ることが無く、海も荒れてきたため夕食前に調査は中止されました。

釣りへのパワーは温存し、休める時には身体を休め、次回のチャンスに思う存分カツオを釣り上げたいと思います。
学園の生徒さんは、ロープの刺し継ぎ (スプライス) や海技士試験の勉強をしていました。
昨日までに学園の生徒さんたちと、操業に関する一通りの作業をすることができました。




(25日の主直日誌から)

朝6時15分に起床点呼があり、レーダーに反応があったのですぐに操業の準備にとりかかりました。
その時の海の状態は荒れていて、いつ中止になってもおかしくない状態でしたが気合いで乗り切りました。

漁業高等学園の生徒さんにとって朝早く大変だったと思いますが、
釣りが出来ると言うことで弱音も吐かず元気よく操業の準備に取りかかりました。
しかし、投げ餌に全く反応はなく、釣果ゼロで終了になりました。

7時30分、活餌管理と共に投げ餌タンクに鰯を運んだら、一亀(魚艙)終了してしまいました。
全然釣れていなかったので、無くなるのが早く感じました。

その後何回かソナーに反応がありましたが、釣ることが出来ませんでした。
12時過ぎに一旦休憩し、15時から再開しました。
みんなの気分が落ち込んで来た夕食時、大きなナブラに遭遇。
夕食を後回しに、昨日の分を取り戻すかのように釣り込みました。
大判のカツオです。

漁業高等学園の生徒さんにとって初めての長期勝負だったので大変だったと思いますが、
操業終了後の笑顔は今までより輝いて見えました。
その後自分たちで釣ったカツオをいただきました。

この新鮮なカツオは船でしか味わえない味で、ぷりぷりしていてとても美味しかったです。
明日も操業がありますが、今日よりもたくさん釣れることを願いながら寝ます。
お休みなさい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やいづ」乗船実習 かつおの入れ喰い! お祭りだぁー  (11月26日) 

2013年11月26日 09時46分19秒 | 25年度 乗船実習
操業の時は、かつおの群れを見つけた、たくさんのかもめが飛び交っています。
散水されている釣り台に立ち、投げ入れたバケ (擬餌針) に集中して、 バケを泳がせます。
掛かったら、トラブルを防ぐため 「来たぁー」 と大きな声で、みんなに知らせます。

写真は、かつおの入れ喰いになった時のものです。
まだ未熟な生徒達は、仕掛けが絡んでしまい、 「お祭り」 となってしまいました。
何事も経験、失敗しなければ分からないことが、たくさんあるのですから・・・

(23日の主直日誌から)

学園の生徒さん達は船尾でかなりの数、釣り上げたようです。
何事にも積極的に作業に取り組んでいる姿がとても印象に残っています。

見張りに入るときもしっかりと双眼鏡をのぞき、作業が終わった後のウォッシュデッキも誰よりも早く始めたりと、
自分たちが見習はなければならない事が多くあり、うかうかしていられないと感じました。
航海も10日を過ぎ、自分たち専攻科とも仲良くなってきているのがわかります。

しかし歳が離れているせいか、まだ親しく話が出来ない生徒さんも何人かいます。
リクレーション大会のような、親睦会を開いたらどうかなと思うこの頃です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やいづ」乗船実習 かつお獲ったぞー! (11月25日)

2013年11月25日 09時17分00秒 | 25年度 乗船実習
ついに、かつおの群れを発見、操業を開始しました。
学園生徒は、この日のために仕掛けや道具を作り、釣り込みの練習を重ねてきました。
送られてきた写真は、初漁の記念撮影、詳しい報告が入り次第、お知らせします。

(22日の主直日誌から)

今航海、初めての操業がありました。
午前中は、あまり良い群れに当たらず、胴中 (船の中央付近) で釣りをしている専攻科は、あまり数を釣ることが出来ませんでした。
午後になって来ると、魚の喰いが立ってきたのか、専攻科の方でも釣れる様になりました。

そして夕食後、最後の群れはかなり喰いが良く、日没まで釣れ続きました。
また、今日は初めてカツオの標識放流を行いました。
釣れた魚が弱らないよう、素早く魚の大きさを測り、スパゲティ形のタグを付け放流しなければならないので、とても忙しく大変でした。

これがカツオの資源保護に繋がればと思い一生懸命やりました。
船尾で釣っていた学園さんの方も、最初は戸惑っている所もあったようですが、
次第にコツをつかんできたようで最後の方ではとても上手に釣れるようになったということです。

今日は次から次に鳥群れが見つかったため、1日デッキで過ごしました。
おかげで課業もありませんでした。
夕食もそこそこに操業待機となったので、食事の片付けや教室の掃除まで、当直班の人たちがやってくれました。

感謝したいです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする