静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カツオ一本釣りの漁具作り3

2022年09月30日 09時27分05秒 | 実習

9月30日 金曜日

実習では、カツオ一本釣りの漁具の作製が進んでいます。 今週は、通称「バケ」と呼ばれるカツオを掛ける擬餌針を作りました。

カツオ一本釣りでは、海中から抜きあげたカツオが、竿の操作だけで空中で簡単に外れるようにしなければなりません。このため、針は大きくて軸も太くしっかりしていますが、かかったら外れないようなしくみの「かえし」がついていません。 まずは、針の上からしっかりと糸を巻いていきます。この上に、羽などを取付けるため、巻いた糸が回転したりずれたりしないよう、隙間無く巻き付けていきます。

針に下巻の糸をしっかりと巻きつけることができたら、その上に着色した鳥の羽を巻きつけます。これも、回転したりずれたりしないよう、糸を隙間無く巻き付けていきます。

さらに「ネコ皮」と呼ばれる、カバーを取りつける行程となり、見本の台紙に沿って線を書いて切り抜きます。

切り抜いたあと半分に折り、それを針と糸で縫い付けていきます。 さらに、ポリエチレンテープを使い、バケの先端部分に「飾り」を付けます。 これで、バケ自体は完成です。

自分たちが作った針でカツオを釣るときが、今から楽しみです。

 

AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。 来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。

園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

研究所の講義(ブランド化)

2022年09月29日 12時00分00秒 | 授業・講演

9月29日 木曜日

先週に引き続き、水産業普及指導員による講義がありました。今回のテーマは「ブランド化」です。

近年、水産物の「地域ブランド化」の取り組みが活発に行われています。ブランド化と言葉でいうのは簡単ですが、ただ特別な名前をつけて売り込みすれば良いというものではありません。 他産地と差別化し、高い価値を付加していくためには、漁師だけでなく、漁協や仲買人らの協力も必要となってきます。多くの場合、これらのメンバーに普及指導員や専門アドバイザーなどが加わって議論を重ね、漁獲から処理の方法、流通販売、PR戦略などを決めていきます 。

駿河湾の南西部に位置する南駿河湾漁協では、曳き縄一本釣りで漁獲し、高鮮度処理を施して、脂肪量などの基準を満たすサワラを「波乗り鰆」としてブランド化しています。 サワラのブランド化に向けた活動は、平成27年の立ち上げ当初から水産・海洋技術研究所本所の水産業普及指導員が支援していたことから、ここに至るまでの経過を、様々な苦労話も含めてお話ししていただきました。

漁業の現場では、限られた資源を有効に活用するために、漁獲物により付加価値を付けて販売する工夫が行われています。

AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。

来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

研究所の講義(水産業普及指導員)

2022年09月28日 12時00分00秒 | 授業・講演

9月28日 水曜日

9月21日に静岡県水産・海洋技術研究所の水産技師を招いて行った講義、テーマは「水産業普及指導員とは」でした。

水産業普及指導員は、水産業の発展のため、担い手の育成の確保、水産資源の持続的な利用のための技術支援、水産物の生産から消費に至る取組の支援、研究・技術の普及啓発、その他様々な支援を行なうため、全国の都道府県に配属されています。 静岡県では、県内の水産・海洋技術研究所(本所、3分場)に計10名が配属されています。今回の講義では、研究所本所の普及指導員の方から、水産業普及指導員の活動全般についてのお話をしていただきました。

学園を卒業して漁師となった時、「水産業普及指導員」に実際世話になることもあると思います。

 

AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。

来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士地区見学

2022年09月27日 12時00分00秒 | 研修・見学

9月27日 火曜日

昨日、富士地区の施設見学がありました。

最初に行ったのは、富士宮市の冨士山本宮浅間大社近くにある、静岡県富士山世界遺産センターです。ここの施設は、建物内をらせん状に上りながら富士山のことを勉強できるようになっており、ちょっとした登山の雰囲気も楽しめる工夫がされています。 一番上の展望ホールからは、上半分を雲から出した富士山の姿が眺められました。

          富士山をバックに

 

次に行ったのが、県水産・海洋技術研究所富士養鱒場です。私が、今年の3月まで勤めていた職場です。

普及指導員の方に、場内施設を案内していただき、本県のニジマス養殖について教えていただきました。 富士山麓に降った雨が豊富な湧水となり、この地をニジマス養殖生産量日本一にしていること。回転寿司のサーモンが実はニジマスだったこと、ニジマスは採卵してもサケの様には死なず、翌年再び採卵出来ることなど、いろいろ教わりました。

お昼には「白糸滝養魚場」さんのご厚意で、ブランドニジマスの「赤富士」を使った特別な弁当をデリバリーしていただきました。刺身と漬け、焼き物と様々な調理法でブランドマスを食べられたうえ、ボリュームもあって、そのおいしさに生徒から大好評でした。

静岡県には、様々な水産業があることを知った充実した視察研修になったことと思います。

AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。

来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。

園長のつぶやき

ニジマスは北アメリカ原産の魚で、日本には明治時代にアメリカより移入されました。富士山周辺の豊富な湧水がニジマス養殖に有効であると考えた静岡県は、昭和8年に富士養鱒場を開設しました。その翌年には県内初の民間養殖場が富士宮市内に開設され、現在では、静岡県がニジマス養殖生産量全国1位になっています。 さらに、沼津で盛んに養殖されているマアジも、養殖生産量全国1位で、そのシェアは6割を占めているほどです。浜松が有名なウナギも、かつては全国1位の生産量を誇っていましたが、現在は鹿児島、愛知、宮崎に次いで全国4位です。 静岡県の水産業といえば、カツオ、マグロ、サバ、シラス、サクラエビなど、海面漁業のイメージが強いと思いますが、実は魚類養殖も盛んな県なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠洋マグロ延縄船の見学2

2022年09月26日 12時00分00秒 | 研修・見学

9月26日 月曜日

このところ3週連続で週末になると台風が来ています。幸い本学園に被害はでていませんが、今回の台風15号は静岡県の各地に、床上浸水等の被害をもたらしました。被災された方にお見舞い申し上げます。

本日、生徒達は富士地区の視察に出かけています。その様子は、明日以降のブログで紹介させていただきますが、今回は、先々週の金曜日に実施した遠洋マグロ延縄船の見学の様子を紹介します。 遠洋マグロ延縄船の見学は5月に続き2隻目です。

今回も最新の船内設備に驚き、生活しやすそうだという感想を持った生徒もいたようです。今年の生徒にもマグロ船への就職を希望する者がいます。その他の漁に進む者にとっても、興味深い視察になったと思います。ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。

AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。

来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする