静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

カッター訓練2

2019年05月31日 09時32分24秒 | 実習

実習の時間はカッター訓練と刺しつぎを並行して行っています。
だんだん、カッターを漕ぐ息も合ってきました。
今年の生徒は張りきってやっていますよ。


がんばって漕いでいましたが、緊急案件が発生!
二人の生徒が海に入りました。
落ちたのでもないし、先生の指示でもありません。
何があったのか...は、ご想像にお任せします!
水の飲みすぎ?

学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
「口より先に手を動かせ!」
・・・実習の先生が良く口にする言葉です。
これは
「むだ口をするより実習をしろ」
と言うだけの意味ではありません。

学園の授業も実習も、漁船に乗ったことを想定してます。
学園生活すべてが、将来、漁船に乗るためのシュミレーション(想定訓練:そうていくんれん)なのです。

ですから、
「口より先に手を動かせ!」
と言うのは、仕事ぶりの話です。
「やるべきことを、率先してやらないといけないよ」
との教えです。

実習のときに
「口より先に手を動かしている生徒」
は、漁船に乗ってもテキパキと仕事ができるということです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運用の授業

2019年05月30日 09時00分00秒 | 授業・講演

運用の授業です。
「運用」は航海関連の科目です。
この日は、船の構造をやりました。
場所は教育棟二階の航海シュミレーター室。


船の構造模型と、シュミレーターを比べながら船の仕組みを勉強です。
舵を動かすと、どうして船は進行方向が変わるのか・・・
みんな理解できたかな?


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
クルマの運転免許講習で、学科の中に「構造」がありました。
今はほとんどクルマの構造は学科講習で行いません。
道路も良くなったし、クルマの性能が上がり、故障が減ったのが背景でしょうね。
多くの人はクルマの仕組みを知らずに運転しています。

しかし、船の場合は事情が違います。
もちろん船の安全性や性能は向上しています。
それでも、平坦な道を走る訳ではないし、時化(しけ)の日もあります。
加えて動かなくなったときに、簡単に救援を呼ぶこともできません。
海技士試験で船の構造が出題されるのも当然だと思います。

クルマの構造も知っておいた方が安全運転に役立つって思うんですけどね。
ちょっと残念。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パッキンの作成

2019年05月29日 10時42分18秒 | 研修・見学

パッキンはガスケットやシールとも言います。
管のつなぎ目で、液体あるいはガスの漏れを防ぐものです。
円形の物はO(オー)リングと言います。

今回は、このパッキンを自作です。
普通は買ってきますよ。
でも、船で「ちょっとホームセンターに...」っていかないでしょ?
だから自分で作るんです。

ゴムシートに穴を三つ開けます。
一つは液体が通るもの。
あと二つはボルトを通すもの。
まだまだ、おぼつかない手つきで作っていました。


その中で、器用にこなしたのは、この人。
ロープワークも得意のようです。

この日は農業水産担当部長の視察がありました。
「実際に見ると、学園のことがよく分かるね」
とのご感想でした。
学園の見学、視察はどなたでも歓迎ですよ!


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
寮生活で生徒たちは精神面の成長をします。
それは「ストレスがあるから」とも言えます。
学園の寮は相部屋。
出身地も年齢も違う人たちと一緒です。
そりゃあ気も使うし、ストレスもあります。

でも、家では家族に気を使うことはほとんどないですよね?
そして、今までの学校では周りに気を使っても、家ではストレスフリーです。
学園に来ると、夕方に学校が終わっても気を使うことになります。
いやはや、面倒ですね。

ただ、ストレスのない環境で人が育つのか?
・・・となると、快適なだけでは育つのには限界がある気がします。
潰されてしまうようなストレスではダメです。
・・・が、乗り越えられるレベルならチャレンジする価値は絶対にあると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御前崎地区の見学2

2019年05月28日 09時00分00秒 | 研修・見学

漁協と市場の見学し、生徒は県の温水利用研究センターに移動です。
ここは原子力発電を冷却した暖かい海水を種苗(しゅびょう:放流や養殖につかう稚魚のこと)を生産するところです。
現在、浜岡原子力発電所が稼働停止しているので、ちょっと大変なんですよ。

まあ、それはともかく。
ここの職員は県漁連の人たちで、ベテランぞろい。
種苗生産一筋の鈴木所長が生徒たちの対応をしてくれました。


初めて見るアワビ、マダイ、ヒラメなどの小さな種苗や
その餌になる動物プランクトンを、生徒たちも興味津々でした。


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
今年度の見学会の日程もご紹介しています。

 園長のつぶやき
「わたし、定時で帰ります。」
ってドラマがやっています。
漁師の仕事に定時、あるいは決まった勤務時間があるか?
みなさんは、どう思いますか。

海の上で働くのが漁師。
 せわしない陸上での仕事と違って、時間を気にすることなく、のんびり魚を捕る...
と思う方もいるかも知れません。

しかし、漁師の仕事は時間との闘(たたか)いです。
でもそれは、「あと○分で〆切(しめきり)だ!」とは少し違います。

魚はどんな時間でも捕れる訳ではありません。
例えば近海でキンメダイを釣るときは「朝ばづめ」が勝負です。
日の出前後の時間です。
限られた時間内でたくさん釣りあげなくてはいけません。

カツオ一本釣りでも、餌をまいてカツオが船の近くにいるはわずかな時間です。
のんびり釣っているヒマはありません。

ちんたらやっていたら商売にならないのが漁師です。
学園の実習も、ただ作業を覚えるだけではダメ。
「速く、きれいに」
が目標です。

そして自然と共存するのが漁師です。
天気が悪くても、魚が捕れれば仕事。
天気が良くても、魚が捕れなければ休み。
「スケジュールどおり」とはなりません。

漁師は大変な仕事。
なんですけど、それでも多くの若者が学園に来ます。
それだけ、魅力(みりょく)ある仕事なんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御前崎地区の見学1

2019年05月27日 09時58分32秒 | 研修・見学

校外研修に行ってきました。
今回は御前崎地区。
かつては近海カツオ漁業の一大基地でしたが、現在はカツオ船が減少。
水揚げの中心は沿岸で捕れる魚やシラスとなっています。

南駿河湾漁協職員の案内で市場を見学。
ちょうどシラスのセリもみることができました。
近海カツオの水揚げを見ることができなかったのは残念!


スライドで漁協の説明もしていただきました。


学園は御前崎地区からたくさん生徒が来ていました。
入学時には、すでに乗船するカツオ船が決まっていて、
その船主が学園に来る費用を持ってくれたと言う話しも聞きます。
最近は御前崎出身の生徒はほとんどいなくなりました。
残念ですが、近海カツオ船が減ったからなぁ...

学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
今年度の見学会の日程もご紹介しています。

 園長のつぶやき
土曜日に神奈川県から見学者がありました。
すでに定置網や刺し網の体験に行っているようです。

神奈川県は定置網が盛ん。基幹漁業です。
神奈川県は都会だし、若い人には神奈川県での沿岸漁業は魅力かも知れません。

学園の見学者も、自分の船を持って沿岸漁業の漁師を考えている人があります。
とくに釣りが好きな人はその傾向があります。
ただ、漁師として独(ひと)り立ちするのは簡単ではありません。

まず漁協の組合員資格をとるのに何年もかかります。
漁船も簡単に買える値段ではありません。
沿岸漁業は自由になる時間は多いですが、これも注意。
遊ぶ時間は多いですが、稼いだお金が出てきます。
実家から通えるところで仕事があれば良いんですけどね。

後先(あとさき)考えずに就職先を決めちゃう人は多いですが、
自分の将来ですから、じっくり考えた方が良いです。

今回の見学者が、地元の沿岸漁業に就職するのか?
それとも大型漁船を目指して学園に来るのか?
もちろん、私としては学園に来て欲しいですけど、
決めるのは私ではありません。
良い判断をしてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする