静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

網実習3

2017年01月31日 15時11分36秒 | 実習

網の実習ですが、外部講師の方の分かりやすい指導もあって、どんどん進んでいます。

早い生徒は修繕に取りかかっています。
写真では分かりにくいですが、元の赤い網に空いた穴を白い糸でつなげていきます。
「難しい...」とこぼす生徒もいますが、みんな頑張って取り組んでいますよ。

【分かりにくい船乗りの資格】
入学希望者に学園の説明を受けて、一番分かりにくいのが海技士のことだと思います。
6級から1級までありますが、クルマの免許と違って単純に「5級なら○○トンの船まで扱える」という資格ではありません。
船やエンジンの大きさだけでなく、沿岸か遠洋か(航行区域)でも違います。
さらに、このような条件の時に、船長になれるのか、1等航海士になれるのか...の条件がつきます。
分かりにくいです。
ですから、私が説明するときは「一般的な400トンくらいの遠洋カツオ一本釣り船では、3級だと船長、機関長」のように単純にお話しします。
学園の場合、卒業後に乗船履歴を付けて、口述試験を受ける話もあるので、本当に複雑ですね。

 園長のつぶやき
願書の受付が始まり、学園内も慌ただしくなってきました。
大きな学校なら職員室と別に事務室がありますが学園は職員室だけ。
事務職員は研究所と兼務なので、何でもやってもらうわけにも行きません。
なので入学試験関連の事務も、教務の一人が中心となって行います。
郵送されてきたり、持参されてきたりするのですが、
なるべく当日中に受験票を発送します。
同時に、入学試験や、入学手続きなどのお問い合わせに対応です。
さらに、入学試験の準備もあります。
生徒数が少ない学校ですが、作業量は人数に比例するわけでもないので仕事に追われています。

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定期試験準備で自習

2017年01月30日 13時51分58秒 | 学園紹介

今日から入学願書の受付が始まりました。
果たして何人の申し込みがあるのか?どんな人なのか?
受験生同様、私も期待と不安が入り乱れています。
さて、今日の体育の授業が、訳あって休講になりました。
で、何をする?ってことになりましたが、生徒の希望で自習になりました。
いよいよ、今週から始まる海技士の定期試験準備です。
10月の定期試験のリベンジの人、あるいはステップアップでより上級を目指す人と様々。
例年、必ずしも全員が5級以上の筆記試験に合格すると言うことではないですが、レベルの高い47期生。
今回で、全員が5級をクリアしてくると期待です。

【定期試験と臨時試験】
今日から入学願書の受付が始まりました。
果たして何人の申し込みがあるのか?どんな人なのか?
受験生同様、私も期待と不安が入り乱れています。
さて、今日の体育の授業が、訳あって休講になりました。
で、何をする?ってことになりましたが、生徒の希望で自習になりました。
いよいよ、今週から始まる海技士の定期試験準備です。
10月の定期試験のリベンジの人、あるいはステップアップでより上級を目指す人と様々。
例年、必ずしも全員が5級以上の筆記試験に合格すると言うことではないですが、レベルの高い47期生。
今回で、全員が5級をクリアしてくると期待です。

 園長のつぶやき
普通の学校で園長とか、校長と言えば一番のベテランです。
しかし、この学園の場合は私だけがルーキーです。
そのくせ、学園の説明では私が一人で対応しているので、ご質問にお答えできないことも多くあります。
ブログで色々書いているのも、半分は自分の勉強です。
そんな状況なので、今年の受験生がどれくらいの応募があるかは私の責任です。
定員以上の意欲ある受験生が願書を出してくれるのを祈るばかりです。

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網実習2

2017年01月27日 09時22分15秒 | 28乗船実習

今朝は、キンメダイ漁船に就職を希望している2名が面接と船の見学のため、下田に出かけました。
底建てはえ縄と言う漁法で1週間くらいの漁をします。
一人は「キンメダイが獲りたい」と言う動機、もう一人は自分のライフスタイルに下田が適合と言う理由です。

今週は、編み目を作り、それをつなげる実習を行っています。
ホワイトボードも日付が埋まっていきますが、気のせいかロープ作業より差がついてないような?みなさん、網実習は楽しいと言っています。

来週は難易度が上がって修繕になります。
果たして、どれだけ差が出てくるのか心配。

こんなのをやります。白糸が修繕した箇所です。

2月2日からは海技士の定期試験も始まるので、生徒は勉強も追い込みです。

来週の月曜日から、いよいよ入学試験の願書受付が始まります。
我々スタッフも、どんな人が申し込んでくれるのか期待と不安を胸にお待ちしています。

【網の修理道具】
網の修理と言えばこれ。

見たことがある人も多いのでは?

網針です。アバリ、アンバリと呼び方はいろいろ。
昔は竹製が多くて、樫の木で作ったものもあったようです。
今は樹脂製が多くて、学園生の実習で使っているのもプラ製です。

漁師道具と思っていたら、「網修理」で検索すると、たくさんありますね。
編み方はネットでも紹介されいるので、興味のある方はチャレンジしてみては?

 園長のつぶやき
今日で47期生の就職面接も終了です。
生徒の適性と希望を基に、教務スタッフが就職先を割り振るので、ほとんどの面接は問題なく終わります。
少人数の学校ですので、生徒と先生の関係は密です。
特に宿直当番で、寮に先生がいる日には生徒と個人面談をします。
もちろん、卒業したも関係が切れるわけではありません。
相談してもらえれば、色々な悩みにアドバイスが出来ます。
このあたりが、漁師になるために学園に来る最大のメリットかも知れません。

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深海魚専門漁師の講演

2017年01月26日 13時27分44秒 | 研修・見学

地元、焼津の長兼丸船長、長谷川さんを講師にお招きしました。
この人、有名人です。
テレビ出演435回(本人談)で、深海魚ブームを作った人でもあります。
一緒に漁をしている息子さんと、この何年か毎年来てくれています。

ホームページとブログもされています。
http://web.thn.jp/tyoukanemaru/kai.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/treasure_hunting_ship

中学卒業後、マグロはえ縄漁船に乗った長谷川さんは、209人の犠牲者が出た海難事故、マリアナ海域漁船集団遭難事件に遭遇したそうです。
マグロ船だったために、波を受ける場所が小さくて助かったとか。

他にも、生い立ちはなしや、深海ザメ、ヌタウナギなどの漁の話をしていただき、生徒達も興味津々でした。

駿河湾の深海魚に興味のある方は、長兼丸のHPへGO!

【マリアナ海域漁船集団遭難事件】
1965年10月7日に発生した台風による海難事故です。
このとき、マリアナ近海では漁船40隻ほど、日本のかつお・まぐろが操業をしていました。
気圧914hp、最大風速70m/sの大型台風で、しかも台風進路が予想と違うルートになり7隻の船が遭難しました。
多くの犠牲者を出したため、当時の日本社会に大きな衝撃を与えました。
悲惨な事故を防ぐためには、教育が大事!
ということで、5年後の1970年に学園が設立される一つのきっかけになったそうです。

 園長のつぶやき
学園のスタッフは、入学試験の準備を行っています。
同時並行で、平成30年度の生徒募集ポスターや、学校案内パンプレット(スクールガイド)の作成を進めています。
生徒募集活動は、
 県外 ホームページ、ブログなどインターネット
 県内 学校回り(高校)、資料の送付(中学)
で行っています。
県内は、就職者がいる高校を巡回します。だいたい100校です。
進路指導の先生にご説明しますが、実際の漁師希望の生徒さんに会えるわけではありません。
このため、持参するパンフやポスターが大事になります。
少しでも、学園のことが分かってもらえるように知恵を絞っています。
何度も何度も修正です。
完成したら、ブログをご覧の皆さんお知らせします。

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網実習始まりました

2017年01月25日 14時33分50秒 | 実習

寒いですね...
学園では毎朝、気象観測をしています。

今日の気温は-0.3度でした。
焼津にしては、めちゃ寒いです。

外部講師をお招きしての網実習がスタートしています。
何をやるかというと、網の修繕です。
まずは、基礎編。
修繕する場合の基本的な技法を習得します。

これから、実際の破れた網の修繕方法や、たも網づくりを行っていきます。

【外部講師】
学園には航海関連、機関関連、ロープ実習の専任講師がいます。
しかし、学園で学ぶことは広範囲ですので、外部講師をお招きすることも少なくありません。
隣の水産技術研究所には2学期中に7回の講義をお願いしました。
研究員が、自分の得意分野の説明をやってくれます。
来週も、元マグロはえ縄漁船の漁労長に講演をお願いしています。
小さい学校で、職員も限られるので外部講師は大いに活用させていただいています。


 園長のつぶやき
実習の適性・・・あります。
ロープワークでも簡単に覚えてしまう人もいれば、
なかなか出来ない人もいます。
例え、なかなか出来なくても腐らず努力を続けられる人。
それも才能です。
47期生には、そんな生徒もいますよ。

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