静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産庁研修生

2019年10月31日 09時07分50秒 | 授業・講演

チラチラご紹介している、水産庁研修生の様子です。
今年は生徒数の少ない航海専攻で授業を受けてもらっています。


大学での人たちと言えど、初めて聞くことが多いはず。
航海士の仕事の断片を知ってもらえたのではないでしょうか?

授業の合間を縫って、焼津市の中野市長を表敬しました。
集合写真左の佐藤部長は農水省の先輩になります。
この現地研修のことを、分かりやすく市長に説明してくださいました。


そして実習。
職員がマンツーマンに近い形でレクチャーしたので分かりやすかったと思います。



でも、釣り込み練習は厳しかったようです。
二丁釣り連続釣り上げ の練習です。後半部分に登場しますよ。

さて、この研修で一番価値のあるのは漁師になる若者と寝食が共にできることです。
この体験は、彼らが水産庁に戻って仕事をするとき、大いに役立つはずです。
一度に25人の漁師のタマゴと生活できるなんて、他でできない経験ですから。

静岡県立漁業学園
漁師になりたいと思った方は、まずは電話、Eメールでご相談ください。
私がどんな質問にもお答えしますよ!
もちろん、ムリに入学をお勧めすることもありませんので、ご安心を!
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
詳しくは学園ホームページをこちらをご覧ください。
できれば授業や実習の見学できる、平日の見学がおすすめです。
平日の見学は園長にご相談ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/h30kengaku.html

 園長のつぶやき
今週末は土曜日に「小川港さば祭り」日曜日に「シゴトフェアinキラメッセぬまづ」とイベント続きです。
このところ、土日の出勤が続いていますが、今回は月曜が休みで良かった!

さて、昨日ですが卒園生が来援しました。
某TV番組で函館からきたことを紹介された宮川くんです。
道産子(どさんこ)のせいか、漁師になっても色は白いままです。
なぜか髪の色まで薄くなっていました。

彼は入学時の希望どおり遠洋カツオ一本漁船に就職しました。
でも乗船後は叱られることが多いそうです。
しかし、そこで奮起(ふんき)!
今回の航海はめいっぱい頑張って、とうとう叱られることはなったそうです。

卒業生ががんばっている話を聞くのはうれしいです。
そりゃあ、一人前の漁師に比べられると新人は叱られることが多くなります。
それをバネにしているのが良いですね。

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水産技術研究所 調査船「駿河丸」の見学

2019年10月30日 08時56分45秒 | 研修・見学
研究所の調査船、駿河丸の見学に行ってきました。
駿河丸は134トン、1995年に建造されました。
調査船としては老朽化が進んでいて、近く新船になる見込みです。
サバ、サクラエビ、トラフグ、キンメダイなどの調査や海洋観測を行っています。
学園で無線の講義を行ってくれたのも、この駿河丸の通信長です。
船内には学園の教材と同じモノがいろいろあります。
例えば甲板。
 
 
ウインドラスというチェーンの巻き上げ機。
学園の玄関にもあります。
 
 
そして操舵室。
学園の機器は、この秋に入ったばかりですが、本当に船で使われていることが分かります。
 
 
こちらが学園の機材。今年の9月に入った新品です!
 
 
同じ船でも、漁船と調査船は多くの違いがあり、生徒の参考になったと思います。
 
 
 
ちょうど取締船「あまぎ」が港内に停泊していたので、見学させてもらいました。
「あまぎ」は34トン、2011年に建造されました。
取締船なので34ノット以上のスピードがでる高速船です。
駿河丸より小さいので、生徒を三班に分けて見学しました。
漁師になったら「あまぎ」のお世話にならないようにしないとね!
 
 

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 園長のつぶやき
各県にある水産研究所、水産試験場では調査船を保有しています。
・・・が財政事情により廃船も少なくありません。

本県の場合も、遠洋調査船「富士丸」、沿岸調査船「あまぎ」「初島」が廃船となりました。
「あまぎ」の名称が、取締船に受け継がれています。
 
遠洋調査船「富士丸」は1906年に初代が建造され、7世富士丸まで続きました。
初代富士丸は日本で最初のエンジン付漁船で、焼津が遠洋漁業基地になった礎(いしずえ)となりました。

なかでも6世富士丸は491トン、定員65名と大型でした。
と言うのも、定員40名の学園生の実習にも使われたからです。
研究所の施設として、これだけの大型船を維持するのは大変です。
 
2010年に7世富士丸が廃船となり、その代わり実習船「やいづ」が大型化。
学園生も水産高校といっしょに遠洋乗船実習を行う現在の体制になりました。
実習船やいづを使うことで良いことも悪いこともあります。

水産高校と学園は同じ県の施設ですが、組織的にはかなり違います。
水産高校は教育委員会、学園や研究所は知事部局です。
近そうで遠いのが水産高校です。

一方、学園と研究所は同じ水産関連の部局のため、連携も多く職員の行き来もあります。
このため、富士丸を使っていたときは実習海域、実習時期も融通(ゆうづう)がききました。
以前は多くあった他県の漁業学校に寄港することもあったようです。
 
良くなったのは、水産高校の専攻科生と乗船することが刺激になること。
専攻科生の多くは19才で学園生徒とほぼ同年齢。
海で働くことをめざすのも同じですからね!
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クロスロープの刺し継ぎ実習が始まりました

2019年10月29日 09時45分54秒 | 実習

毎年、苦戦する生徒が続出するクロスロープの刺し継ぎが始まりました。
学園でやるのは4本の紐(一つのヒモ「ストランド」は2本の紐をねじって作っています)を編み込んだ「エイトクロス」と呼ばれるモノです。

こちらが、よく見る三本撚(よ)りのロープです。

実際には色分けしてないストランドでやりますから簡単に行きません。
慣れるまでは、頭の疲れる作業です。
今回は4本のストランドを左右のペアに分けることを練習。
これができないと、先に進みません。
先生のお手本を見ても、分かったような分からないような?

説明の後は、一人一人の生徒を先生が指導していきました。



水産庁研修生の2名は別メニュー。
基本的なロープワークを練習です。
ちょっと苦戦していましたよ。



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 園長のつぶやき
今週末の土曜日は、焼津市の最大イベント「小川港さば祭り」があります。
例年のように、炭火で焼いたサバが無料配布されます。
そして学園はロープワーク教室で参加します。
場所は市場内の一番奥です。
生徒が分かりやすくロープワークをご指導させていただきます!
イベントにお越しの方はぜひお立ち寄りください。
たぶん、近くに有名な深海魚おじさんもいると思いますよ。

イベントでの「食べ物無料配布」は集客効果バツグンです。
スタート時は焼くのが追いつかず、待ち時間が長いので遅い時間がお勧めです。
その代わりサバがなくなるリスクはありますけどね。
学園の卒業生が捕ってきたサバですから、良かった食べてください。

さば祭りですが,47期生が「みんなで一つのことをやりたい」と言う要望があり、それに応えたモノです。
大きな学校なら「学園祭」ができますが、さすがに生徒数30人以下の当校で単独なイベントは大変です。
さば祭りへでのロープ教室は、予想以上に生徒は楽しんでやってくれています。
人に教えるむずかしさもわかるので、一石二鳥です!
なぜか雨が多いんですが、今年は晴れる予報が出ています。
生徒の思い出に残るイベントにしたいと思います。

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刺網の片付け

2019年10月28日 09時49分21秒 | 実習

先週末の26日はシゴトフェア静岡会場に行ってきました。
午前中の学園見学でアクシデントがあり、私が会場についたのは3時過ぎ。
私が面談した方は1名だけ。
機械系のエンジニアで47歳でした。
年齢不問で募集している漁船は多いです。
でも、それなりの給料がでるとなると、かなり厳しくなります。

さて刺網実習の翌日に、干してあった網を片付けました。
刺網は細い糸でできているので、扱いは注意が必要です。
航海専攻の生徒が行いました。
 



倉庫内に吊るした網は、実習の先生が破れがないかチェックしました。

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 園長のつぶやき
土日の見学会で、合計3組の方が来園されました。
東京、滋賀、そして静岡県内。
県内の方は28歳でした。
今年の見学で、20歳以上の方は初めてです。

悲しいことに、学園の見学自体が、今年は少ないです。
・・・が、社会人の方はさらに少ないです。
シゴトファエでも多くの企業が転職者専門に募集をしていました。
転職するにしても、仕事はたくさんあると言うことです。

こんな状況だからこそ、楽な仕事ではない漁業の世界に飛び込むのは勇気のいることです。
たとえ沿岸漁業にしたって、知らない漁村に移住することになります。
生活が一変します。
誰にでもできることではありません。

上で書いた47歳の方。
「体力には自身がある」
とおっしゃっていました。
50代、60代の漁師に比べればお若いし、同年齢の方より体力があるのかもしれません。

しかし、50代、60代の漁師は力を使うコツを身につけています。
だから高齢になっても仕事ができます。
さらに、40才代と言えど、新人ですから力を使う下働き(雑用)が待っています。
10代、20代の若者の後輩、部下となります。
いままでのキャリアは関係なくなります。

そんな状況を考えると、学園の入学制限が30才であることに意味があることをご理解いただけると思います。
実際、30才以上になると、ぐっと求人が減るのが実情です。

30才前の方は、漁師、特に大型船に乗るには最後のチャンスです。
ご相談に乗りますよ。

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わかたか刺網実習

2019年10月25日 09時20分40秒 | 実習

週末の26日はシゴトフェア静岡会場に参加します。
漁師のシゴトに興味のある方は、学園ブースにお寄りください。
会場は東静岡駅前のグランシップです。
http://job.atimes.co.jp/shigoto-fair/shizuoka/

わかたか出動で刺し網実習をしました。
今年は生徒が増えたことから午前と午後に生徒を分けました。
午前は航海専攻、午後は機関専攻でした。

風もなく、海はべた凪。
ちょうど、この日から水産庁職員の研修が始まったので、わかたかに同乗してもらいました。

午前中は魚がかかったようです。
午後は風向きが変わり、場所を変更したためか魚が捕れませんでした。
残念。

まずは航海専攻の様子。
 



そして機関専攻です。

自習終了後に、研修生の紹介がありました。
一週間という短い期間ですが、
「漁師になるのは、どんな若者か」
を知る貴重なチャンスです。
生徒と親交を深めて欲しいです。



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 園長のつぶやき
オープンキャンパスに参加した人のアンケートに
「漁師になって結婚できますか」
と質問がありました。
もちろん、漁師だって結婚しています。
ただし、漁師に限らず簡単に結婚できる時代ではない気がします。

かくいう私、恋愛では女性に相手にされず見合い結婚をしました。
最近、見合い結婚って聞かなくなりましたよね。
代わりに「結婚相談所や、婚活パーティーなんかがあるでしょ!」と言われるかも。
そのほうが、多くの相手から自分にあった相手を選ぶことができそうです。

でも、「お見合い」の優れた点があります。
それは会った相手を「結婚する」「結婚しない」の二択で判断することです。
判断が明確です。
それが婚活パーティーなんかで「たくさんから選ぶ」のは難しい判断です。

これは仕事を選ぶのにも同じ状況があります。
例えば、昔の漁村なら「漁師になるか」「漁師以外になるか」の二択でした。
限られた生活圏(せいかつけん)だったので、漁村だろうが農村だろうが、状況は同じだったはずです。

今はほとんどの人が高校、大学に進学し
「さあ、好きな仕事を選びなさい」
と言われても、決めることは簡単ではありません。

世の高学歴化は、悪いことではないですが、社会のシステムが対応できていない気がします。

もしかしたら、仕事を決めるのは、結婚相手を見つけるより難しいことかもしれません。
仕事も出会いを大切にして、新しい環境に飛び込む勇気が必要な気がします。

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