静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習の状況報告(11月29日)

2021年11月30日 12時50分59秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の11日目。

29日(月)から、いよいよ漁場調査(カツオ一本釣り)実習が始まりました。

まずは、海鳥の群れを探す「魚見」からです。

生徒の日誌によると、初日から鳥の群れを発見でき、準備に手間取りながらもなんとか一本釣り実習ができたようです。
カツオの一本釣りは、短時間勝負です。もたもたしていたら、カツオの群れはあっという間に通り過ぎてしまいます。

今回の調査ではどの程度漁獲できたかは不明ですが、素早く準備して効率的に釣りができるよう、練度が上がることを期待しています。

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
魚見 鰹釣り 餌運び

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日から調査が始まり、まずカツオを釣る為の場所を探す為に魚見をしました。
魚見が始まってからすぐに鳥を見つける事ができませんでしたが、だんだんと鳥が見えるようになってきました。
そして、最初は鳥一匹を見つければいいものだと思っていたので一羽みつけて喜んでいたのですが、群れを見つけてさらに水面に入っているのを見つけないといけなくがっかりしました。
その後群れが見つかり、初めて釣りをすることができました。
釣りの指示が出たとき、着替えるのが遅かったのもあり着替えただけで終ってしまいました。
二回目は竿を持つとこまで行ったのですが釣ることができませんでした。
三回目はやっと釣ることができ三匹も釣れたので良かったです。
まだ、調査は始まったばかりなのでこれからも頑張っていきたいです。」


※ 学園の見学説明会の申し込みを随時受け付けております。
  漁師になることを考えている方、学園に興味のある方の来園をお待ちしています。
  オンライン(「Zoom」)による説明も可能です。
  詳しくはホームページ https://gyogaku.com/setsumei/
  をご覧ください。


※ 中学卒業生以上(見込みを含む)を対象とした、一般入試前期試験の願書受付が12月23日(木)から始まります。
  前期試験の結果、入学定員に達しない場合は後期試験を実施します。
  詳しくは、ホームページ https://gyogaku.com/recruitment/
  をご覧ください。

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遠洋航海実習の状況報告(11月28日)

2021年11月29日 17時22分36秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の10日目。

実習船「やいづ」は、米国領マリアナ諸島の200海里水域内を航行しており、操業している疑念を持たれないよう終日船内活動となっているようです。

生徒の日誌によると、28日正午時点での風力階級は「5」とのこと。

風力階級表によると、「5」は名称が「疾風」、風速8~10.7m/s、海上では白波がたくさん現れ、しぶきがたち始める状況とされています。
うねりもあり、船の揺れも相当程度あるものと推測されます。

生徒の多くが船酔いで苦しんでいる姿が想像され、早く焼津に帰りたいというのが本音のようです。
この苦しみを乗り越え、自信をつけてから帰ってきてほしいです。

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
 自主課題学習

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日は、マリアナ海峡に入っている為、外での活動は出来なく中で、一日自習だった。
船酔いでほとんどの人がつぶれている中、頑張って自習をしている人がいたけど、そのままつぶれている人が多くいて残念だった。
明日から操業が始まるので酔っている人が居ても全員頑張って動いてほしい。
船酔いはすぐになれると、大村先生が言っていたのでその言葉を信じて、テキパキ行動したいと思っている。
自分は将来、遠洋マグロに乗りたいと思っているので、早く船酔いに慣れて、就職に向けて勉強も頑張りたいと思っています。
マグロ船が、行くところは、波が10mと聞いたのでこのくらいの波で酔っていたら、職場に行っても全然動けないと思うので、頑張りたい。
そして大きな鰹を多く釣って、早く焼津に帰りたい。一カ月はあっという間なのか疑問に思う。」


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遠洋航海実習の状況報告(11月27日)

2021年11月28日 15時11分48秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の九日目。

活餌の管理やタンツー、当直業務などの日課が続いています。
当日正午、実習船「やいづ」の位置は、北緯23度42.8分、東経144度33.1分です。
観測した気温は、28.2℃、海水温は、28.5℃です。

高温、高水温の区域に入ってきました。
海の色も濃い青色です。夏の暑さを思い出すような感じです。
これから体力も消耗することが多くなってきますが、しっかりと水分補給をして取り組んでほしいです。

早くカツオの群れに当たることを願っています。

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
 活餌管理 タンツー 課業

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「調査開始まで、あと2日になりました。魚見練習や釣り込み練習の成果を本番で発揮できるようにしたいです。
練習では簡単に上れたけれど、生きた鰹になると、釣り込めるか不安です。
また、今日は午前中にタンツーがありました。暑い中カッパを着て作業をしました。
船酔いをしている人がいたけど、酔っていた人達も頑張っていました。体力がなく途中で疲れてしまいましたが、頑張りました。
活餌管理では、計り方の練習をしていましたがいざとなると、自信がなくなり周りに頼りながら、計測をしました。
次の主直の人に教えられるようにしておきたいです。
主直の仕事をやり忘れる事があったため、任された仕事はきちんとするように心がけます。」


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遠洋航海実習の状況報告(11月26日)

2021年11月27日 15時05分08秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の8日目。

漁場が近づいてきて、実践的な仕事も加わってきました。
その一つが、魚見です。

魚の群れを探すには、魚群探知機や通信衛生などから得られる水温情報を使うことが普通に行われていますが、昔からのアナログ的な手法によって魚の群れを探すことも行います。

カツオの魚群の周辺には鳥(カツオドリなど)が舞っていることは常識で、その鳥を双眼鏡で探す練習もしたようです。
島影すら見当たらない海上で、ただひたすら鳥を探すことは、かなりの集中力が必要です。
当然、飽きてきます。

しかし、一番最初に鳥を見つけることができた生徒は、自慢できます!

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
 活餌管理 タンツー 魚見練習

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日は私にとって初めてな事を二つ行いました。
一つ目は活餌管理です。午前・午後と2回に分け、先日鹿児島で積んだ鰯に餌を与えたり、死んだ鰯の量を計測しました。
吸い取っているホースからは鰯の腐敗した茶色く臭い液体が沢山出てきて、こんなに死んでしまうのかと思いましたが、普段より少ない量だったらしくとても驚きました。
二つ目は魚見です。コンパスデッキから双眼鏡を使い、カツオの群れが居ると思われる鳥の群れを探す仕事です。
今日は練習だったので一時間その場所で椅子に座り体験をするだけでしたが本番が近いので少しワクワクしました。
タンツーでは休憩時間にイルカを見る事が出来、船乗りにしか出来なさそうな経験をしたと思うので漁師になろうと思って良かったと思いました。」


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遠洋航海実習の状況報告(11月25日)

2021年11月26日 12時20分31秒 | R3遠洋航海実習

遠洋航海実習の7日目。

前日に積み込んだ、活イワシの管理は重要です。
イワシが全滅してしまったら一本釣り実習もできません。
日々、神経を使って管理していきます。

タンツー(Turn to:甲板みがき)も少しはなれてきたようです。
繰り返すことで、集中力や忍耐力もついてきます。

主直の仕事の一つに、生徒数の確認(点呼)があります。
起床後、消灯前のほか、ことあるごとに確認します。
一人でも確認できないと、落水したことも想定されます。
安全な航海のため、人員の確認も重要な仕事です。

主直の生徒(当番)から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

【実習・課業の具体的な内容】
 活餌管理 タンツー 漁具準備

【感想(一日を振り返り、学んだこと、感じたこと)】
「今日、活餌管理をやった。たまたま計算が楽だったので助かった。次やる時は、もっと早く計測できるようにしたい。
朝食後、タンツーをやった。前回より、自分の持ち場をきれいにすることが出来た。まだ、タンツーをやる機会があるので頑張りたい。
午後、漁具準備をした。少し時間がかかってしまったが、自分でやって、覚える事が出来た。
自分はカツオ船に乗りたいので、早く正確に出来るようにしなくてはいけないと思った。
今日は船酔いが無かったが、船酔いしても、しっかり動きたい。
一日主直をやって、何度か全員いるか数えるのを忘れそうになったりしたので、主直だけでなく、自分が任された仕事は、しっかりやろうと思った。
明日は、0時から機関の当直があるので眠くても遅れないように起きてがんばりたい。」

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