静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

最後の海技士試験に向けての追い込み

2019年02月28日 09時26分57秒 | 授業・講演

来週に迫った最後の海技士試験に向けて、授業も追い込みです。


試験の過去問を解いたり、



航海専攻から転科した生徒は現物を見ての確認をしたり...

中には2月で3級まで合格して「流し気味」の生徒もいます。
それは例外。
特に、まだ5級を合格していない人は奮起(ふんき)してね。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園の見学はいつでも受付しています。
日程については園長にご相談ください。
なお、学園への入学に関係なく、漁師になるための質問にもお答えします。

 園長のつぶやき
花粉症が原因で頭痛に悩まされています。
一方で、生徒たちは花粉のない環境での仕事に就きます。
漁師のメリットですね。

三学期は私も授業を1コマ受け持ちます。
でも、今年度はなんだかんだで、ほとんど実習に振り替えていただきました。
私の授業より、実習の方が生徒のためになります。
そして、今週と来週も、来客対応などが入ってしまいました。
最後に伝えたかったことが言えないのが、ちょっと心残りです。

それなら、もっと授業をやればいいのに...
なんですけど、そこが難しいところ。
三学期は生徒も就職への覚悟が出てくるので、良いタイミングなんです。
でも海技士試験やら、小型船舶操縦士の講習やらでスケジュールがキチキチ。
本当に言いたいことは、卒業式に伝えることにします。

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わかたか下架

2019年02月27日 14時01分01秒 | 日記

ペンドックが終了し、わかたかを海に下ろしました。
汚かった船底やスクリューもきれいになりました。


そして船を海に下ろし、停泊の定位置に戻しました。
・・・と言っても、対岸なんですぐですけどね。
移動距離100mです。


わかたかも、新入生を迎える準備が完了です。

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 園長のつぶやき
昨年は、入学試験の合格発表後に次々と入学辞退がありました。
その結果が...1名の定員割れです。

今年は中学生の受験者が大幅増。
中学生は高校受験を併願します。
どうなっちゃうんだろうと心配です。
私立高校の合格発表がありましたが、今のところ入学辞退の連絡はありません。

受験者は全員が
「併願の予定なし。学園に不合格なら高校受験する」
とは言ってたんですけど、本当だったのかな?
私としては、公立高校の合格発表が終わるまで油断できません。

それにしても、受験者の傾向は年によってぜんぜん違います。
見学者の方に
「試験の倍率は?」
と聞かれます。
本当に全然分からないんですよ。
今年だって、中学からの受験者が少なかったら悲惨な状況だったし...

そう言えば、宮崎県高等水産研修所も今年は受験者が大幅に増えたそうです。
あちらは中学生卒業生を専門に受け入れる学校です。
・・・漁師を目指す中学生が増加傾向なんでしょうか?

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最後の身体測定

2019年02月26日 09時36分47秒 | 学園行事

ホームページの写真を入れ替えました!
トップページの
「シイラを抱えた写真」

「カツオ一本釣り前のスタンバイ写真」
に変更です。
来年度はポスターや学園パンフレットにも、この写真が主役です。

さて、卒業を前に最後の身体測定がありました。
生徒の関心は、
「パワーアップしているか?」
です。


なかにはパワーダウンもいたようだけど...
来週で海技士試験も終わるので、体力アップに励(はげ)んでください!



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 園長のつぶやき
職業は自分で決めることができます。
学園の生徒も、自分の意志で漁師になることを決めて入学してきます。
でも、職業の選択はできても、仕事は
 「自分が好きなことだけをする」
訳にはいきません。

ところで、私の周りにいる「仕事ができる人」。
共通の特徴があります。
 自分の仕事に不平を言わず、積極的に取り組んでいる
ことです。
好き嫌いを言わず、自分の仕事をがんばるんです。
だから周りの評価も高い。

仕事を簡単に辞めてしまう人も特徴があります。
仕事に対して不平を言うこと。
そりゃあ、仕事の中には嫌なこともあります。
だからと言って、不平を言っていれば、周りも良く思ってくれません。

残念ながら「好きなことだけをやれる仕事」はありません
そこに気づかないと「転職しても、すぐ辞めるの繰り返し」になります。

みんながイヤがる仕事もあるかも知れません。
それを「やる人」「やらない人」で、必ず評価が別れます。
 最初はイヤかもしれないけど、がんばっていれば成果がでます。
 そうなると、周りの人も認めてくれるし、喜ばれます。
 それが「やりがい」になっていきます。

49期生たちも、嫌な仕事があっても、少なくとも3年は同じ仕事を続けて欲しいです。
すると仕事にも慣れて、イヤだったことも苦じゃなくなります。
周りに認められるし、海技士資格がとれます。
そうなると、もっと自分に自信がつくし、周りから頼りにされるはず。

「石の上にも三年」ならぬ「船の上に三年」です。

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新しいベットが来ました

2019年02月25日 09時34分32秒 | 日記

新しいベットが来たので、生徒に手伝ってもらい組立を行いました。
さっそく段ボール箱に入っているパーツを取り出していきます。


組立よりも大変なのが、残ったビニール袋、クッション材、段ボール箱。
みるみる一階廊下に貯まっていきます。


最後には人が通れないほどに。

一方、屋外では処分する旧ベットを最終分解。
廃棄業者が持って行きやすいようにまとめます。


天気も良く、作業合間にアイスを食べました。

これが完成したベット。
4月に入学する50期生は、このベットを使ってもらます。


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 園長のつぶやき
ある見学者が言っていました。
「学園には来ないで、知り合いの漁師に弟子入りするかもしれない」
さて、どう思いますか?

 わざわざ学園で1年間を使わなくても、雇ってもらった船で教えてもらえば良い。
 給料ももらえるし。

こう考える人、実は多いんです。
いや、実態はほとんどかな。

すぐに稼ぐ必要がある人は仕方ありません。
でも、もし違うならお勧めはできません。
一番の理由は、漁師は魚を捕ることを最優先ですが、学園では身を守ることを最優先に教えるからです。

そして、長くなるのでもう一つだけ。
例え一流の漁師でも、
「教えることが上手だとは限らない」
と言うことです。
漁師は職人の世界と似ています。
理由や理屈を説明しながら、手取り足取り教えてくれることは期待できません。
特に高齢の漁師は「見て覚(おぼ)えろ」です。

面倒見(めんどうみ)の良いな漁師もいるので、やさしく教えてくれることはもちろんあります。
とは言っても、教えることは素人(しろうと)です。
加えて、漁師言葉が分からないですよ。

学園の職員は現役の漁師ではありません。
でも教えることは本職です。
いつも「どうすれば、分かってくるか」を考えています。
そして15才から入学してくる生徒の対応に慣れています。
ただ教えるのではなく、
「なぜ、こうするのか?」
を必ず説明します。

これからの長い漁師生活を考えてください。
現場で得られない勉強をする一年は価値があると思いますよ。

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船舶職員養成講習会の講習生が機関実習棟で学習

2019年02月22日 09時48分38秒 | 日記

お知らせです。
来年度入学生の追加入学試験がホームページにアップされました。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html

現在、学園を会場に行われている船舶職員養成講習会
船舶職員って何?と思うでしょうけど、海技士資格を持った船員です。
法律で、船に必要な海技士を乗船させることが決まっています。
これが船舶職員で、他の人は部員です。
いくら船に乗る人が増えても、船舶職員が確保できなくては船は運航できません。
そこで船舶職員養成講習会をやっているんです。


でも、この講習を受けているのは漁船に乗っている人たち。
だから実際にエンジンなんかは扱っている経験はあるんです。
このため、通常は座学だけで良いのです。
それでも、教わっていることと、実際の機器を照らし合わせることで理解が進みます。
学園の職員が臨時講師で説明を行いました。

この職員、みなさんご存じの実習担当の先生です。
とは言え、元は遠洋マグロはえ縄漁船の機関長だし、学園でも授業を持っていました。
機関を教えるのはお手のものです。

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日程については園長にご相談ください。
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 園長のつぶやき
間に立つ人いることが大事です。

学園卒業後の就職先は県内漁業に限定しています。
これを良くないと思う方もいるでしょう。
しかし、現実的に卒業生が就職先で問題なく働くことができるとは限りません
問題が起きたとき、卒業生は
 「会社に問題がある」
と言うでしょうし、会社は
 「卒業生に問題がある」
と言うでしょう。

その時に、学園が間に入ることができます。
卒業生のことも良く知っているし、県内の漁業会社には発言もできるからです。
もし問題がある会社なら、今後の生徒の就職を見合わせることも考えます。

学園では16才で卒業する人もいます。
精神的には、まだまだ未熟な部分がありますよ。当然です。
ですから学園も「卒業したら、はいお終い!」とはいきません。
卒業しても、彼らが一人前に育つのをサポートしていきます。

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