静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

漁場調査(操業実習)終了! 乗船実習17日目(11月29日)

2015年11月30日 09時28分07秒 | 27年度乗船実習
27日、マリアナ海域の西側に移動し、実習を再開しましたが、
昨日(29日)までで、無事、操業実習が終了したようです。

焼津水産高校専攻科の生徒さんたちが書いてくれている「主直日誌」ですが、
今回は、11月27日~29日の操業終了までの3日分のものです。
【11月27日の主直日誌から】
 本日は、マリアナ諸島200海里(排他的経済水域)を通過し、早朝から、マリアナ西方海域での操業が始まりました。早朝5時40分に点呼を行い、すぐに一昨日釣ったカツオをブライン凍結から空冷の魚艙に移すシフトを行いました。このシフトは実習のなかでも危険な作業なので、声を掛け合いながら慎重に作業を行いました。
 その後すぐに、収納していた漁具を準備し操業が始まりました。幸いなことにナブラや鳥群れが多数あり、平均して7キロ程の一丁釣りにはもってこいのカツオが釣れました。明日も操業があるので、左舷班にもう一踏ん張り頑張ってほしいです。
残りの航海日数も少なくなってきています。安全第一に実習に取り組み、充実した乗船実習を行い、積極的に多くのことを吸収したいです。

  
【11月28日の主直日誌から】
 今日は、早朝5時45分から凍結物シフト作業を行いました。前日の右舷班の釣り上げたカツオを漁業高等学園の生徒さん達と一緒に運びました。シフト作業は、コンクリートのようにブライン凍結(約-20℃)されたカツオを空冷-50℃の魚艙に移し替える作業なので、常に危険が伴います。生半可な気持ちでは怪我をするので、いつも以上に船員さんや仲間と声を掛け合い協力して行うことができました。
 そして、シフト終了後に朝食前から本日最初の操業、漁場調査が始まりました。前日の右舷班の時もそうでしたが、カツオの群が色濃く海面に現れていて、釣り上がる魚のサイズも大きい物が多く、なかなか釣り甲斐のあるものでした。操業日数も残すところわずかです。まだまだ釣り足りない気もしますが、漁場調査を含めて、残り乗船実習の一日一日を大切にして、多くのことを積極的に取り組んでいきたいと考えています。


【11月29日の主直日誌から】
 今朝、前日に釣ったカツオの凍結シフトを行う準備をしていた時に、ナブラが見えました。群れが見えた時、心の中では少し釣れないかもしれないと思ってしまいました。竿を出し、活餌を撒くとカツオの跳ねが見え、その不安もどっかに飛んでいきました。今航のなかでも、割と食いの良い群れでした。そして、これが今航最後の操業となりました。餌を使い切れたので、良かったです。
 17時から、昨日と今朝釣れたカツオのシフトを行いました。サイズも大きかったので怪我に十分注意して行いました。その後、漁具の片付けもしました。漁具の片付けをするといつも、「今航の操業も最後なのか・・・」という気分になります。残り少ない航海を大事に過ごしていきたいです。




3日分で、長くなって読みにくかったと思います。申し訳ありませんでした。
今朝の富士山です

コメント (2)
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「漁業就業支援フェア2015」(東京会場)に出展します!

2015年11月29日 09時32分27秒 | その他
12月5日(土)、東京で開催される「漁業就業支援フェア」に、以下の予定で出展します。
当日は、学園の職員が対応させていただきますので、よろしくお願いします。

○東京会場(ベルサール半蔵門):平成27年12月5日(土)
 会場:ベルサール半蔵門2階ホール
 時間:12:30 ~ 16:00(受付開始12:00、受付終了15:30)
 住所:東京都千代田区麹町1-6-4
 最寄り駅案内
   ●東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」3番出口直結
   ●東京メトロ有楽町線「麹町駅」3番出口より徒歩6分
   ●JR線・東京メトロ丸ノ内線・東京メトロ南北線「四ツ谷駅」麹町口より徒歩6分


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乗船実習14日目(11月26日)

2015年11月27日 09時46分59秒 | 27年度乗船実習
焼津を出港して2週間。乗船実習も半ばを迎えています。
昨日は、マリアナ200海里内を東から西へ通過するということで、漁場調査なども行わずに航行したようです。


毎日、焼津水産高校専攻科の生徒さんたちが書いてくれる「主直日誌」。
今回は、11月26日(乗船14日目)のものです。
【11月24日の主直日誌から】
今日は、マリアナ200海里海域内を通過したため、操業実習は出来ませんでした。
午前中の課業は、漁業高等学園航海コースの生徒さんと合同で六分儀を使用した天測実習(太陽隔時観測による船位決定)を行いました。六分儀の扱い方を私達専攻科生が漁業学園の生徒さんに教える事になり、自分はしっかりと教えられるか心配でした。教え方に自信が無かったのですが、実際にやってみると上手に計測出来たので安心しました。自分よりも六分儀の測り方にセンスがあると思いました。メリパス(子午線通過)高度も測り、午後の課業では隔時観測による船位決定のための計算、位置決定図の記入を行いました。その時にまた自分がペアの生徒さんに教える事になりました。自信の無い計算部分が多くあり、緊張しながら教えていました。質問された箇所も苦手な所でしたが、授業ノートなどを見て教えることが出来ました。人に教えることで、とても自分の勉強になりました。



生徒たちは、焼津水産高校専攻科の生徒さんたちのお世話になりながら、船上での学習も頑張ってくれているようです。
乗船実習中、このブログにもコメントをいただいています。ありがとうございます。



今朝は、焼津からも雪景色の富士山がよく見えました
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待ちに待った・・・ 乗船実習13日目(11月25日)

2015年11月26日 09時33分43秒 | 27年度乗船実習
鹿児島から届いた生徒たちの作文にも書かれていた「一本釣」
自分で作ったバケ(擬餌針)を使って、カツオを釣ることができたようです。

焼津水産高校専攻科の生徒さんたちが書いている「主直日誌」になります。
今日は、11月25日(乗船13日目)の内容です。
【11月25日の主直日誌から】
焼津を出港してから13日目です。
今日は、調査開始から殆ど見ることがなかった鳥群れを見ることから始まりました。最初は本当に鳥しか見えませんでしたが、9時頃にソナーにも反応があり、操業を行うことが出来ました。その後も何度か鳥群れやソナーに反応があり操業を行いました。
この調子でコツコツと漁獲量を増やし、一本でも多くのカツオを焼津港で水揚げしたいです。


生徒たちがカツオを釣り上げている時の写真が届きました
  
コメント (3)
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乗船実習12日目(11月24日)

2015年11月25日 10時47分49秒 | 27年度乗船実習
昨日は、鳥群は見つけたものの、漁獲はなかったようです。

11月24日(乗船12日目)の「主直日誌」(焼津水産高校専攻科の生徒さんたちが書いています)になります。
【11月24日の主直日誌から】
 今航海は漁業高等学園の生徒さんと共に乗船実習を行っています。幅広い年齢層であるということもあり、お互いに緊張感を持って接していましたが、共同生活することで心を打ち解けあうことが出来て安心しました。
 当直では航海・機関両方の当直に入るので、機関コースの私が航海コースの生徒に何から教えてあげたら良いのかとても悩みました。逆に機関の生徒が入直したら教えることも教わることもあり、私も良い刺激になりました。久しぶりの主直で忘れていたことも多々あり、教官に言われてから動くこともありました。
 1日でも早くナブラを見つけて漁業学園の生徒さんにも一本釣りの醍醐味を味わっていただきたいです。そして今航も鰯(エサ)を余す事なく使いきり、怪我や病気もなく、充実した内容のある航海にしたいです。




生徒たちが船上で書いた作文が、鹿児島から届きました。
その内容は、乗船実習の目標や意気込みなどです。
少し、抜き出して載せておきます。
 ・機関当直(ワッチ)を頑張ること
 ・船酔いや船内生活に早く慣れること
 ・いつも積極的に行動すること
 ・当直、日直や食当をしっかりやること
 ・何事にも積極的に取り組んで、入出港の仕方、操船、当直の役割を身に付ける

 など・・・
多くの生徒たちが書いているのが、「船内生活に早く慣れる」ということでした。
生徒たちは、心配していた船酔いにも慣れ、頑張ってくれていると思います。


今日は朝から曇っていますが、昨日は焼津からも富士山が見えました
コメント (1)
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