静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

新実習船「わかたか」の建造報告(1) メス型枠の完成

2012年10月30日 10時15分53秒 | 新実習船の建造
新実習船の起工式を9月27日(木)に実施しましたが、あれから約1ヶ月が経過しました。
現在の進捗状況は、FRP(Fiber Reinforced Plastic)船体の元となるメス型枠の工事がほぼ終了したところです。
造船所の様子を見てきましたが、間近に見る船体は、とても大きく感じます。

実習船を建造している造船所は、学園から約300mしか離れていません。
このため、生徒達は、授業の一環として、船体や機関などの各部艤装工事を間近に見ることができます。
船が出来上がっていく様子を見れることは、生徒達にとって貴重な経験となると思います。

写真は、船の中央から船首方向と船尾方向の内側を撮ったものです。
この型枠の内側に、まずFRPの剥離剤を塗ってから、樹脂、ガラス繊維のシートを何層にも重ねて船体を作り、最後に型から外します。
それぞれのパーツを接合し、エンジンなどの機関やブリッジを取り付けて完成します。


    
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ダイビング講習 (大瀬崎ほか)

2012年10月29日 10時04分26秒 | 学園行事
学園では、海を身近に感じてもらうために、カッター訓練、水泳訓練、ダイビング講習を1学期に行っています。
中でもダイビング講習は、海がきれいで、魚の種類が多い伊豆半島の「大瀬崎」で潜水しますので、生徒達も楽しみにしています。
4日間の講義と実地講習のあと、最終日の5日目に試験を行って合格すれば、潜水のCライセンスがもらえます。

ここでは、N君のダイビング講習の感想文を紹介します。


 この5日間は、とても楽しかったです。
 自分は素潜りを地元でやるけど、スキューバダイビングは初めてだったので、色々な経験ができて良かったです。

 1日目の講習を受けて、一番思ったことは、ダイビングは一歩間違えると、死の危険があるということです。
 楽しそうな一面もあるけど、とても不安でした。
 耳抜きも自分はしっかりできるか心配でした。

 2日間のプール実習は、初めてボンベを背負って泳いだので楽しかったです。
 ずっと水の中でいたので、少し魚の気分になれました。
 スキューバをやる上での準備や約束を教えてもらって嬉しかったです。

 4日目の海洋実習では、プールと違って泳ぎやすかったです。
 スキューバで、水深10m位のところにいきました。
 途中、耳が痛くなって結構焦ったけど、心配していた耳抜きができたので、ダイビングを楽しむことができました。

 普段と違う世界を見て、見たことのない魚やサンゴなどもみれたので、良い経験になりました。


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人生80年を1日24時間と考えたら

2012年10月26日 09時30分00秒 | 訓示
久しぶりに高校の同窓会に出席しましが、元数学のS先生が人生80年を1日24時間にたとえて話をされました。
午前0時に生まれたとすれば、成人になる20歳が午前6時、働き盛りの40歳が12時、60歳が18時、80歳が24時になります。
10歳で3時間、1歳年を取るごとに18分、時計の針が進むことになります。

私の場合は、59歳ですから1日の時間に換算すると、17時45分頃、もう夕暮れ時です。
太陽が沈んで、長い夜が始まろうとしています。

しかし、15~20歳の学園生徒に当てはめてみると、考えは一変します。
20歳で午前6時、これからまさに太陽が昇ろうとする時、社会人として活躍する昼間の40年間が待っています。
生徒達には、学園で過ごす、この1年間が将来を決定づける、いかに大切な時間であるかを話しました。


 海のスペシャリストとして輝くために、努力を惜しまぬように!
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全寮制と乗船実習の生徒心得

2012年10月23日 09時30分00秒 | 学園紹介
入学後、生徒が一番最初に戸惑うことは、学園生活、寮生活の規則や制約の多さではないでしょうか。
特に今年は、こんな厳しくてはやっていけないと思った生徒もおり、入学後最初の1週間で2名の生徒が学園を去っていきました。
今年のようなケースは本当にまれですが、十分な事前説明と指導ができなかったことを反省しています。

海という厳しい自然環境の中で、また、船という限られた空間の中で、仲間とどう過ごすべきか考えた時、
仲間と協調性ともって行動できること、責任ある行動をとれることは、とても大切なことです。
海では、一人でも身勝手な、無責任な行動をした時には、仲間全体に迷惑をかけるばかりか、極めて危険な状態になりかねません。

この大切な、海で働くために欠かせない協調性と責任感を養うために、漁業高等学園は全寮制になっています。
寮生活がキチンとできれば、乗船実習に問題なく入っていけますし、就職してからも困らないはずです。
ここでは、平成24年度「乗船実習のしおり」から生徒が守るべき心得を紹介します。


乗船実習の生徒心得

1 実習生に対しても船員法が準用されるため、船内秩序の維持と安全航行の遂行をもって、実習航海の目的達成に努めること。
2 船長並びに指導教官の実習上の命令は厳守し、かつ命ぜられたことは、快く遂行すること。
3 緊急事態の発生に際しては、船長並びに指導教務の指示に従い、常に冷静沈着に行動しなければならない。
4 許可されたもの以外の物は船内に持ち込まないこと。
5 当直、日直の服務、その他実習を怠らないこと。
6 実習生として好ましくない言葉づかい、行動及び態度を取らないこと。



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刺し網実習 (10月15~16日)

2012年10月22日 09時30分00秒 | 学園行事
刺し網は、魚の通り道に網を設置して、そこを通過する魚介類を絡(から)めとる漁法です。
10月15日(月)の夕方、生徒全員が実習船「わかたか」で焼津沖に出て、刺し網5反を水深30mの海底に投網して、翌朝早朝に網揚げを行いました。

静岡県漁業調整規則で、漁業者以外の者が刺網を用いて魚介類を漁獲することは出来ないため、特別採捕の許可を取って行いました。
今回の刺し網実習では、さまざまな魚介類が獲れて、豊かな海を実感することができました。

学園ホームページに、10月11日に行ったタチ釣り実習の様子と一緒に載せておきますので、ご覧ください。


(刺し網による主な漁獲物)

 魚類             甲殻類        貝類
カゴカキダイ  20尾   ガザミ    6尾  巻貝類 9個
ワニゴチ    10尾  アカイシガニ 2尾
ウシノシタ類  10尾  クルマエビ  2尾
イサキ      7尾   など
シログチ     6尾
ホシザメ     2尾
など


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