静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

44期生の就職内定状況について

2014年01月30日 12時59分04秒 | 学園紹介
生徒の就職については、生徒自身の希望を最優先にして、適正や成績などを総合的に判断しています。
生徒10人に対して、今年度の求人数は30件を超えて、希望に添えない船や会社があったこと、大変申し訳なく思っています。
現在、求人会社との面接を随時、実施しており、内定または内定見込みの報告を受けています。

遠洋まぐろはえ縄漁船 2名
遠洋かつお一本釣り漁船 4名
まき網漁船 3名
さば棒受け網漁船 1名

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静岡県しらす船曳網漁業組合長 斉藤政和氏の講和  生徒作文(2) 

2014年01月27日 11時56分31秒 | 日記
1月23日(木)、斉藤氏を学園に講師として招いて、「シラス船曳網漁業について」 の講和をしていただきました。 
もう一人、生徒作文を紹介します。

(Y君の作文 抜粋)
今日は1~2時間目に、用宗港のシラス船に乗っている、斉藤さんにシラスのことを詳しく説明してもらいました。
用宗のシラスは、苦味が少なく、9月~10月にシラスが太って美味しいそうです。
自分はたまに生シラスを食べたりするので、9月~10月の用宗のシラスがどれくらい苦味が違うのか食べてみたいと思いました。

シラスの種類は、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシで、一番獲れるのが、マイワシとのことです。
一番美味しいのは、カタクチイワシで、少し硬さがあり、美味しいと教えてもらいました。
シラスの種類により、違いがあり、それが分かることが 「さすがシラス船の人だなー」 と思いました。

あとは、シラスを獲る場所によって、一つ一つ味が違ったり、植物性プランクトンか動物性プランクトン、
食べるプランクトンによっても味の変化があるそうです。

シラス以外の大きな魚などが網に入ると、シラスが痛むので、シラス以外の魚が入らないような網にしたり、
運搬船を使って、鮮度が落ちないうちにすぐに持ってきたり、シラス船の人は、シラスが高値で買い取ってもらえるように、
色々努力しているんだなと思いました。

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静岡県しらす船曳網漁業組合長 斉藤政和氏の講和  生徒作文(1)

2014年01月24日 11時40分02秒 | 日記
斉藤政和氏は、静岡市用宗でしらす船曳網漁業を営んでいますが、県しらす船曳網組合の組合長でもあります。
毎年5月には、「用宗漁港まつり」 が開催されていますが、斉藤氏は、この 「用宗漁港まつり」 を立ち上げた仕掛け人です。
シラスを獲って市場に出すだけではなく、漁業者自ら売るし、加工販売業者とも一緒になって地域振興を図るという、活動を長年続けてきました。

1月23日(木)、斉藤氏を学園に講師として招いて、「シラス船曳網漁業について」 の講和をしていただきました。 
生徒達は、先輩漁師の飾らない現場の話を聴いて、漁業というものはどのようなものか、少し理解できたのではないでしょうか。

(N君の作文 抜粋)
今日は、朝の2時間を使って、用宗港のシラス船の人が来て、今の漁業についてやシラス船のことを色々と話してくださった。
今の漁業は、テレビでは 「後継者不足」 とか 「金にならない」 とか言われているけど、
漁師が減った分、残った漁師が魚を獲ることが出来るため、「金になる」 仕事だと話してくれた。

シラス船の漁業は、年間150日くらいしか漁をしないにもかかわらず、年収が400万円から500万円で自分はびっくりした。
シラスの他にサクラエビも空いた時にやれば、もっと金になるらしい。
休みが沢山あるのに、こんなに稼げるのはすごいと思った。

用宗のシラスは、日本で有名らしく他の所よりも値が高くても売れるらしいです。
用宗のシラス船に乗りたいという人が沢山いて、定員一杯とのこと。

次に、シラス船は、どのようにシラスを獲っているかなどを教えてくれた。
シラス船は、3隻が1セットで行っていて、2隻が網を流し、獲れたシラスをもう1隻の運搬船に移して、漁を行う。
昔は、運搬船に移す時に、タモで移していたので、傷がついて商品の価値が下がってしまったそうです。

今は、若い人たちの知恵で、ポンプを使って移すように変えた。
用宗のシラスが何故高額で取り引きされたり、有名なのかというと、用宗の近くの安倍川の河口に湧き水が出ていて、
その栄養をシラスが取ることによって、より太い 「メタボ」 になるので、味が良くなるそうだ。

そんなに美味しいのなら、一度用宗産のシラスを食べてみたいと思った。

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コンフォート・ゾーンを越えよ!

2014年01月22日 13時21分31秒 | 訓示
中野焼津市長は、乗船実習の乗船式で 「コンフォート・ゾーン (comfort zone) を越えよ!」 と、生徒達を励ましてくれました。
コンフォート・ゾーンとは、そこにいれば安心できる、慣れ親しんだ場所や条件のことです。

それを越えるということは、新たな場所、新たな条件に身を置いて、行動する、挑戦することです。
生徒達が実習船 「やいづ」 で1ヶ月間、過ごす乗船実習は、まさに新たな世界にチャレンジするものでした。

学園に入学した生徒は、それぞれのコンフォート・ゾーンを越えて、学園に入学してきたと思います。
入学すると、それまでの生活は一変し、新しい生活に慣れることが出来ずに、苦しむ生徒も出てきます。
しかし、2学期以降は、次第に学園生活にも慣れて、ストレスをあまり感じないようになります。  

2学期のメイン・イベントの乗船実習が終われば、すぐに3学期となります。
3学期は、実質2ヶ月しかないのですが、就職の内定、海技士資格試験、卒業、就職と大きなイベントが続きます。

就職すれば、学園という慣れ親しんだ、コンフォート・ゾーンを越えて、新たな自立をしなければいけません。
わずか1年前後で、学園に入学する時と卒業する時の2回、大きなコンフォート・ゾーンを越えることになります。

コンフォート・ゾーンを越えるためには、強い決意と不断の努力、十分な準備が必要です。
そのコンフォート・ゾーンを越えるお手伝いをするのが、学園の仕事と考えています。






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コモロ連合国の国立水産学校の幹部職員が来園しました! (2回目)

2014年01月20日 11時52分39秒 | 日記
コモロ連合国は、西インド洋に位置するアフリカ大陸に近い、小さな島国、新たな国づくりが始まったばかりです。 
カツオなどを対象した引き縄釣り漁や一本釣りなど沿岸漁業が盛んな国ですが、
漁業の近代化を図る上で、質の高い漁業後継者を育てることは、大変重要なことと考えているそうです。

1回目の視察は2012年11月28日で、コモロ連合国の国立水産学校の校長先生らが学園にやってきました。 
同校の学校運営やカリキュラムなど、まだまだ手探りの状態で、学園を参考にしたいとのことでした。
視察のあった日は丸一日、公用語であるフランス語を介して、情報交換を行いました。   (2012年11月28日のブログ)

今回は、2回目の視察で、具体的なカリキュラムの内容、授業や実習の様子などを見学させてほしいとのことでした。
国立水産学校では、前回の視察結果に参考にして、就業年数をこれまでの2年から学園と同じ1年に変更したそうです。
学園は小さな学園ですが、国際貢献に役立つことができて、本当にうれしく思います。

日本から1万キロ以上離れたコモロ連合国ですが、2年続けて視察があり、私にとって大変身近な国となりました。
同国の漁業、水産業の発展を心から願っています。

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