静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

スマート水産業についての授業をはじめました

2025年01月27日 13時14分10秒 | 授業・講演
1月23日

スマート水産業?
馴染みの薄い言葉ですので概要を
漁業の生産現場に、インターネットに様々な物をものをつなげるInternet of Things(IoT)や人工知能Artificial Intelligence(AI)技術を導入し、効率化などを図る取り組みのことをスマート漁業(水産業)とよんでいます。

漁業における先端技術の導入は常に行われてきています。
例えば、船内に超低温冷凍庫の設置、魚群探知機や船位測定装置の導入など様々な例があり、導入初期には先端技術を活用したものが、今では普通の装備となって普及しています。
スマート漁業もいずれは普通のものとなるように思いますが、インターネット技術や人工知能などの先端技術を漁業に導入すると言っても、どのようなものか想像することが難しいと思います。
そこで、定置漁業での導入事例についての授業を行い、スマート漁業の一端を生徒諸君に紹介することにしました。

授業を実施するにあたり、網代漁業(株)様と連携協定を締結しました。
網代漁業(株)様には、スマート漁業の全体像と定置漁業における先端機器導入例を紹介していただきました。

定置網に設置した魚探からの情報をインターネット経由で見ることができます。
魚探の反応により、魚種や入網量を想定できるそうです。
出漁前に想定できることで、氷の準備などを無駄なくできるようになり、魚価向上と経費削減につながります。

実際に操作して、魚探映像を確認しています。
いつもより真剣な顔つきに見えます。

スマート漁業についての授業は、今後も継続して行います。
基本技術から最先端技術まで、生徒諸君の技能と知識の向上につながるカリキュラムを導入していきます。
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小型船舶操縦士講習 学科Ⅰ

2025年01月09日 09時54分26秒 | 授業・講演
1月8日

今日は学科Ⅰの理解度を計るテストがありました。
生徒諸君、勉強の成果を発揮できましたか?
合格して次のステップである学科Ⅱの授業に進めるようにしてくださいね。

そして学科Ⅱもクリアして、金曜日、土曜日の実技講習(試験)に進んでください。
期待しています!


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文字ばかりで味気ないので富士山の写真を貼りました。
富士川SAで撮影したものです。
富士山の雪は風があると舞っていきますので、山に雪が降った翌日の晴天日が雪化粧した富士山を撮影する絶好の日です。
たまたま、そのような条件が揃ったので撮影しました。
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第一級海上特殊無線技士講習

2024年10月31日 16時46分11秒 | 授業・講演
10月24日から11月1日まで第一級海上特殊無線技士講習を行います。

(公財)日本無線協会から専門家をお呼びして養成課程を開いています。
英語、関係法規、無線工学などの専門的な内容をしっかりと習います。

期間の途中には、科目により試験が課されます。
当然のことながら、試験に合格しないと資格はもらえません。
無線技士の資格は、沿岸でも遠洋でも無線機を使うためには必要です。
がんばって勉強して試験に受かってください。

期待しています。
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東海大学との連携セミナー

2024年10月10日 13時59分58秒 | 授業・講演
10月2日
東海大学海洋学部の李准教授の研究室と当学園が連携して、漁業の未来を考えるセミナーを開催しました。
漁業協同組合職員、漁業者及びアフリカ諸国の水産関係者などから、漁村活性化にかかる現状認識や地域活性化策としての海業などについて話題提供をしていただきました。
講義の後、海業の展開について参加者によるグループワークを行いました。

当日のカリキュラムは以下の通りです。
【第1部】 講 義
漁協と漁業・水産業の未来   (南駿河湾漁協 総務課長 松本匡広氏)
海業と漁業・水産業の未来   (東海大学海洋学部 准教授 李銀姫氏)
漁業者と漁業・水産業の未来  (由比定置網漁師 望月保志氏)
漁村女性と漁業・水産業の未来 (静岡県女性連会長 實石三紀氏) 
海外の漁業・漁業者組織について
    (エジプト:Ms.SHEHATA Wessam Elsayed Ramadan Elsayed)
    (カメルーン:Mr.ESSOME BANG Jordan)
    (セネガル:Mr.SENE Papa Masse)
【第2部】ワークショップ  ”漁協が海業として展開できること”
議論・作業
グループごとの発表 

参加者は、漁業者、漁協職員、東海大学海洋学部李研究室所属の学生、漁する女子ジャパンメンバー、日本で研修中のエジプト、カメルーン及びセネガルの水産関係者、JAICAなど30名を超える方々でした。
皆さん真剣に、漁業の現状と未来に向けた講演者の考えを聞いていました。

グループ討議では、海業を核とした漁業や漁村地域の振興策について、講義の内容を踏まえた議論を展開していました。
当学園の生徒諸君も、積極的に参加していました。

グループ討議の結果の発表です。
自分たちの考えをまとめ、他のグループにわかるように伝えていました。


漁業は、魚が獲れて、それが十分な経済的な価値を有していればなくなることはありません。
魚が安定してとれるためには、資源管理が重要となります。
魚が十分な経済的価値を持つためには、消費者が魚を積極的に選択するような仕掛けが必要となります。
海業は、後者についてのアプローチとなります。
今回の連携セミナーは、将来自分が獲ってきた魚を消費者が選択するような仕掛けを考える良い機会を提供できたと考えています。

当日は、トコちゃんねる静岡、静岡新聞および日本水産経済新聞の取材を受けました。
取材にいらっしゃった記者の皆様、ありがとうございました。
トコちゃんねる静岡の放送内容については、生徒諸君にデータを共有しましたので、保護者の皆様も是非御覧になってください。

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漁業無線についての講義

2024年10月04日 11時35分39秒 | 授業・講演
9月27日

第一級海上特殊無線技士の免許取得に向けて、静岡県無線漁業協同組合の鹿島通信士を講師に迎え、同組合が持つ無線局の業務について紹介していただきました。

そもそも、第一級海上無線技士免許取得の必要性についてですが、漁船などに搭載された無線設備の操作は、原則として総務大臣の免許を受けた無線従事者が行います。
航海区域や無線機の能力により必要とされる無線従事者資格は異なり、遠洋域で操業する漁船では第一級海上特殊無線技士又はより上位の免許が、沿岸域で操業する漁船では第二級海上特殊無線技士又はより上位の免許が必要となります。
また、船員資格の国際基準を定めた「船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(STCW条約)」により、無線設備を有する20トン以上の船舶に乗船する甲板部職員(海技士(航海))は、無線従事者資格が必要となります。
そこで、当学園では、日本無線協会に依頼し第一級海上特殊無線技士の受託講習会を開催しています。


話しがそれてしまいました。
鹿島さんの講義内容を紹介します。
○ 通話表による伝達
発音が似通っている文字を聞き間違えないように表現する方法で、無線局運用規則で定められています。
和文字を表現した和文通信表とアルファベットを表現した欧文通信表があります。
授業では欧文通信表を使った情報伝達を行いました。
(↑リンクからYoutubeでご覧いただけます)
欧文通信表でアルファベットは、「A=ALFA(アルファ)」、「B=BRAVO(ブラボー)」。「C=CHARLIE(チェリー)」・・・・・「Y=YANKEE(ヤンキー)」、「Z=ZULU(ズールー)」となっています。
実は、発音についても定められています。括弧書きのカタカナ表現は正しくはありません。
例えば、「GOOD」を伝える場合は、「GOLF、OSCAR、OSCAR、DELTA」と発信することになります。
生徒諸君は、資格取得に必要な技量となっていますので、講習期間だけでなくトレーニングしてくださいね。

○ 沖合定時連絡
無線局では、所属する漁船と1日4回定時に連絡を取り合っています。
ここで使われているのが、Q符号といわれるQを頭文字とした3文字の略記号で、規則で定められています。
例えば、「QRY=こちらの順位は,何番ですか(通信連絡に関して)。」、「QSA=こちらの信号(又は……(名称又は呼出符号)の信号)の強さは,どうですか。」などです。

モールス信号で意思疎通を図る上で、短い文字列で多くの情報を伝えられるQ符号は便利なものとなっています。

○ モールス通信
モールス信号により情報の伝達を行うことです。
「・=トン」と「-=ツー」でアルファベットや数字などが表現されます。これについても規則で対応関係が定められています。
鹿島さんが行うモールス通信は、とても軽快で、まるで音楽を奏でているような感じです。動画をとっていないことを後悔しています。
残念ながら、音楽のように聞こえているので、通信内容はまったくわかりませんでした。
プロの技は凄いですね。


鹿島さんありがとうございました。
9月30日の無線局を見学もよろしくお願いします。。


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