
(承前)
渡辺行夫さんは1950年紋別生まれで、現在は小樽にアトリエを構えるベテラン彫刻家。
どこかユーモアをたたえた石の抽象彫刻を得意とします(近年はイタドリといった、いっぷう変わった素材にも取り組んでいますが)。
2011年から17年まで隔年で開かれた道内最大規模の野外美術展「ハルカヤマ藝術要塞」実行委の中心人物としても大活躍でした。
図録にある渡辺さんのことばは、つぎのとおりです。
ユーモラスな形ですが、北海道の開墾を思わせる大地との格闘の記憶が、この彫刻にはこめられているのでした。
素材は花崗岩で、積み上げて形をつくったもののようです。
それぞれ高さ180センチで、150×150センチ。
2基のうち1基にタイムカプセルが仕込んであるそうです。
20年後に開封するそうです。おや、今年ではないですか。
いまのところ、恵庭・千歳面に記事は載っていないようです(そもそも、新型コロナウイルスの影響で、開封できていないのかもしれません)。

渡辺行夫さんは野外彫刻を各地で手がけています。
特に多いのは生まれ故郷の紋別・大山の山頂で、筆者が数えただけで九つはあります。
紋別の海岸や、洞爺湖ぐるっと彫刻公園、中山峠には、存在感のある大作が設置されています。
関連記事へのリンク
中山峠 森の美術館(2) 渡辺行夫「風紋のしるべ」
渡辺行夫「四角い波」 紋別・ガリヤ地区(2)
■石の意
■大山山頂園の作品
■時空車 ?
■ボノボノ
■陵線
■大山山頂園の作品
■大山山頂園の作品
■石・穴・弧・ずれ ?
■大山山頂園の作品
■空中分度器 ? 釧路の野外彫刻(14)
■石彫刻の8人展 (2018)
■札幌のアーティスト50人展 (2017~18)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■渡辺行夫 イタドリ彫刻展 (2017)
渡辺行夫「木漏れ紅」 ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
旭川彫刻フェスタの公開制作を見てきた (2012)
■下町のコレクション展 2(2007)
■北海道立体表現展’06 (画像なし)
■北海道立体表現展'03(画像なし)
恵庭市のユカンボシ川河畔公園彫刻広場
佐藤忠良「えぞ鹿」
渡辺行夫「ドン・コロ」
植松奎二「樹とともに―赤いかたち」
山本正道「時をみつめて」
丸山隆「Cube」
山谷圭司「にぎやかな遡行」
渡辺行夫さんは1950年紋別生まれで、現在は小樽にアトリエを構えるベテラン彫刻家。
どこかユーモアをたたえた石の抽象彫刻を得意とします(近年はイタドリといった、いっぷう変わった素材にも取り組んでいますが)。
2011年から17年まで隔年で開かれた道内最大規模の野外美術展「ハルカヤマ藝術要塞」実行委の中心人物としても大活躍でした。
図録にある渡辺さんのことばは、つぎのとおりです。
そこは下方に池がある斜面だった。見上げれば、視界の隅に木の枝が入り込んでくる程の空間であった。ここにどんな物を置くと自分にとって心地良いのか。やがて、子供の頃の記憶がよみがえってきた。それは、父と一緒にスケートリンクをつくるため、池堀をしたことである。
その泥の中から出てくる、しつこいしつこい泥だらけの<ドンコロ>(父はそう呼んでいた)は昔の大木の切り株だ。地中深く、長く伸びた数十本の根を一本一本切り取って、だるま状にしてから、やっとのことで引っぱり出し、池の端に押し上げる。1つの<ドン・コロ>に丸一日、二日と格闘を続ける。何個も出てくる。大きければ大きい程、子供心に池の主のように思えた。あの<ドンコロ>をまた置きたいなとおもった。

素材は花崗岩で、積み上げて形をつくったもののようです。
それぞれ高さ180センチで、150×150センチ。
2基のうち1基にタイムカプセルが仕込んであるそうです。
20年後に開封するそうです。おや、今年ではないですか。
いまのところ、恵庭・千歳面に記事は載っていないようです(そもそも、新型コロナウイルスの影響で、開封できていないのかもしれません)。

渡辺行夫さんは野外彫刻を各地で手がけています。
特に多いのは生まれ故郷の紋別・大山の山頂で、筆者が数えただけで九つはあります。
紋別の海岸や、洞爺湖ぐるっと彫刻公園、中山峠には、存在感のある大作が設置されています。
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中山峠 森の美術館(2) 渡辺行夫「風紋のしるべ」
渡辺行夫「四角い波」 紋別・ガリヤ地区(2)
■石の意
■大山山頂園の作品
■時空車 ?
■ボノボノ
■陵線
■大山山頂園の作品
■大山山頂園の作品
■石・穴・弧・ずれ ?
■大山山頂園の作品
■空中分度器 ? 釧路の野外彫刻(14)
■石彫刻の8人展 (2018)
■札幌のアーティスト50人展 (2017~18)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■渡辺行夫 イタドリ彫刻展 (2017)
渡辺行夫「木漏れ紅」 ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
旭川彫刻フェスタの公開制作を見てきた (2012)
■下町のコレクション展 2(2007)
■北海道立体表現展’06 (画像なし)
■北海道立体表現展'03(画像なし)
恵庭市のユカンボシ川河畔公園彫刻広場
佐藤忠良「えぞ鹿」
渡辺行夫「ドン・コロ」
植松奎二「樹とともに―赤いかたち」
山本正道「時をみつめて」
丸山隆「Cube」
山谷圭司「にぎやかな遡行」
(この項続く)