
下沢さんの陶によるダイナミックな造形と、ビルの空調の微弱な風にも揺れる西本さんの軽い染色の布とが、絶妙の対照を見せる、とてもおもしろいコラボレーション(共同作業)展。
ふたりとも、道新文化センターで講師を務めていることから、めずらしい顔合わせによる企画展が実現しました。
ふたりとも、器などの小品はまったくなく、造形だけでの展覧会です。
会場入り口附近には、陶による細長い塔がならび、壁にはチューブのようなかたちをした絹が貼られています。
これは、西元さんによると、塩ビ管に糸を巻きつけてから色を染めてつくるそうです。
中央に置かれた六つの立方体には、円筒形の穴が上下に貫通しており、台座に隠されたライトの明かりが漏れています。その立方体と明かりに絡み合うように、布が天井から垂れ下がっています。
この絡み合いは、あらかじめうちあわせておいたのではなく、会場に作品を搬入するときに決めたそうです。
道新文化センターにはたくさんの講師がいますが、どちらかというと手工芸的な分野が多く、これだけのスケール感を表現できる人は、意外と少ないかもしれません。
下沢さんの作品の重量感と西本さんの軽さとがあざやかなコントラストをかもし出していますが、べつの見方をすると、永遠や時間の流れ、廃墟といったものを感じさせる下沢さん、風の流れを思わせる西本さん、いずれも「目に見えないもの」を視覚化しようとしている点では、共通しているといえるかもしれません。
ショーウインドーにも、ふたりの息があった見事な展示がなされていますので、お見逃しなく。
1月12日(木)-24日(火)10:00-18:00(最終日 -17:00、会期中無休)、道新ぎゃらりー(中央区北1西2、札幌時計台ビル地下 地図A)
ふたりとも、道新文化センターで講師を務めていることから、めずらしい顔合わせによる企画展が実現しました。
ふたりとも、器などの小品はまったくなく、造形だけでの展覧会です。
会場入り口附近には、陶による細長い塔がならび、壁にはチューブのようなかたちをした絹が貼られています。
これは、西元さんによると、塩ビ管に糸を巻きつけてから色を染めてつくるそうです。
中央に置かれた六つの立方体には、円筒形の穴が上下に貫通しており、台座に隠されたライトの明かりが漏れています。その立方体と明かりに絡み合うように、布が天井から垂れ下がっています。
この絡み合いは、あらかじめうちあわせておいたのではなく、会場に作品を搬入するときに決めたそうです。
道新文化センターにはたくさんの講師がいますが、どちらかというと手工芸的な分野が多く、これだけのスケール感を表現できる人は、意外と少ないかもしれません。
下沢さんの作品の重量感と西本さんの軽さとがあざやかなコントラストをかもし出していますが、べつの見方をすると、永遠や時間の流れ、廃墟といったものを感じさせる下沢さん、風の流れを思わせる西本さん、いずれも「目に見えないもの」を視覚化しようとしている点では、共通しているといえるかもしれません。
ショーウインドーにも、ふたりの息があった見事な展示がなされていますので、お見逃しなく。
1月12日(木)-24日(火)10:00-18:00(最終日 -17:00、会期中無休)、道新ぎゃらりー(中央区北1西2、札幌時計台ビル地下 地図A)