goo blog サービス終了のお知らせ 

北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

札幌彫刻美術館友の会会報「いずみ」第26号の充実

2008年12月29日 01時05分46秒 | 情報・おしらせ
 「いずみ」最新号が送られてきた。
 今号は、いつにも増して充実している。「友の会」がさまざまな実践にとりくんでいることが、ひしひしと伝わってくるのだ。

 巻頭言は、橋本信夫会長「2009年の初夢 札幌デジタル彫刻美術館の創設」。
 野外彫刻の情報と地図をウェブ上で公開する構想がすでに走り出していることについて。

 つづいて、松原安男会員による「《花の母子像》ものがたり」。
 これは、大通公園にある山内壮夫の「花の母子像」に秘められたお話を明らかにするとともに、この彫刻は、台座に板垣武四札幌市長(当時)による「愛」という揮毫(きごう)があり、「愛の母子像」と呼ばれるべきものであることを述べている。
 筆者の知らない話ばかりで、非常にためになった。
 項を改めて紹介したい。

 また、大通公園10丁目に立つ「ホーレス・ケプロン像」の台座に亀裂があり、このままでは倒壊するおそれがある-と、友の会が札幌市に指摘していたところ、ことし8月、専門業者に委託し、樹脂を注入して台座の補修を行ったという記事も出ている。
 なんでも、昨年、西ロータリークラブと合同で清掃活動を行ったところ、ケプロン像の本体を軽く押しただけで、像が揺れるという状態だったらしい。

 さらに、巻末には、「山内壮夫生誕100年」のビデオ・DVD制作が順調に進んでいるという記事も出ている。
 ほかにも、盛りだくさんの内容である。


 札幌彫刻美術館自体は、他の市内の美術館に比べるとあまり脚光を浴びることの少ない館かもしれないが、「友の会」がこれほど、彫刻美術館だけではなく、地元の彫刻全般に目を配って活動を続けているのはすばらしい。
 筆者も会員の末席に名を連ねているが、まったく参加できてない。幽霊会員で、すいません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。