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北海道美術ネット別館

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■ダム・ダン・ライ彫刻展「頼棘」 (5月11日まで)

2010年05月11日 00時09分09秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
Dam Dang Lai's sclupture solo exhibition "LAI-TOGE".
"TOGE" is a protuberance. Every pieces have many protuberance on their surface.
They looks like vigor and power of all life in the world.

 ベトナム生まれでフエの美術系大学を卒業後、来日し、盛んに制作・発表に取り組んでいるダム・ダン・ライさん。その精力的な活動ぶりは下のリンク先からもわかると思います。
 2007年には、小樽市郊外に自宅兼アトリエを自力で建設、ギャラリーも併設して、自作の展示や企画展などを開いています。
 このほかにも、「プラスワン」の仲間とともにベトナムでグループ展を開催したほか、国内各地の彫刻コンクールにも積極的に応募しています。ことしは、九州での彫刻シンポジウムに入選しました。
 今回の彫刻展開催中には、アトリエの横を流れる小川のほとりにステージをしつらえて舞踏を行い、自らも踊り手として参加したとのこと。すごいエネルギーだと、ほとほと感服します。
 ことし1月には、札幌彫刻美術館で開かれた「札幌雪像彫刻」にも出品していますが、このときの雪像の形状が、今回の新作に反映しています。




 新作およそ20点は、いずれも台座の上に載っており、人間のひじが曲がっているような、あるいは、植物の芽が地上から出てきたばかり-といったような形をしています。
 そして、らせん状に、突起が付いているのが特徴です。
 作者は、春の草や花に見られる生命の目覚め、エネルギーのようなものを、表現したかったのではないでしょうか。
 素材はブロンズや御影石。削る時に発生する粉などをものともせず、どしどし作っていくのがダム・ダン・ライさんです。

 ちなみに、冬の間、ダム・ダン・ライさんは、アトリエの横に雪像をこしらえたそう。
「誰も見に来ないのに?」
と驚いて聞くと
「どうして? いいじゃない。材料費タダだし」
と笑っていました。いや~、すごいっす。

 なお、題名の「頼棘」ですが、ベトナム人はもともと漢字文化圏なので、人の姓はすべて漢字で表記できるそうです。ダム・ダン・ライさんの「ライ」は「頼」。知らなかった~。もちろん、現代のベトナムでは日常生活で漢字を使うことはないわけですが。


2010年5月3日(月)~11日(火)午前11:00-午後5:00
Dala Space Dam Dang Lai's Art Studio & Gallery (小樽市春香町292)



・手稲駅南口からジェイアール北海道バス「66番 張碓行き」「宮65 小樽駅行き」に乗り、「西春香」で降車、300メートル、徒歩4分
(高速バスは不可。「66番」は札幌駅前発、「宮65」は地下鉄東西線宮の沢駅発ですが、手稲駅から乗るのが一番早いです)

・高速バス「おたる」号で「見晴」降車、3.4キロ、徒歩40分
・JR銭函駅から3.2キロ(駅前にタクシーがいます)


札幌雪像彫刻(2010年1月)
PLUS 1 Groove (2009年8月)
PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 谷口明志 坂東宏哉 大島潤也 ダム・ダン・ライ(2009年8月)
ダム・ダン・ライ個展(2007年)
Dala Spaceオープン記念作品展(2007年)
ダム・ダン・ライ絵画展■ダム・ダン・ライ最新彫刻作品展(2009年7月)
ART BOX 札幌芸術の森・野外ステージ(2008年9-10月)
ARTISTS WEEK Vol.2 空・-Kuu- (2008年7月)
アジアプリントアドベンチャー・シンポジウム(08年7月)
Dala Space展(08年3月)
ダム・ダン・ライさんの雪像がさっぽろ雪まつりに(08年2月)
ダム・ダン・ライ個展(07年12月)
PLUS One Groove(07年夏)
New Point(07年1月、画像なし)
TIK TAK SHOWING(05年、ダム・ダン・ライさん企画)
New Point(04年)
DAM DANG LAI Exhibition(04年、画像なし)
Dam Dang Lai展(03年)
DAM DANG LAI Sculupture Exhibition(03年、画像なし)


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2 コメント

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銭函でおりて (エゾ三毛猫)
2010-05-12 06:02:49
銭函駅はいつも小樽に行く
途中で素通りするだけの駅。
たまには降りてみたいなー
と思っていました。

駅前の青い看板が気になる
「青空餃子店」に寄って、
一度は訪れたいです。
写真で見る限り、立派な
ギャラリーですね。
返信する
銭函 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2010-05-12 19:29:29
小樽なんだけど小樽じゃなくて、かといってもちろん札幌でもない、不思議なたたずまいの街ですよね。
汽車で行けば札幌から一番早く着く海です。

ただ、銭函からは、ダムさんのところまではかなり遠いですよ(笑)。
返信する

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