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北海道美術ネット別館

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韮沢淳一「檻」 旭川の野外彫刻(7)

2020年12月17日 08時31分09秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 南6条通を南東に向かってあるきます。
 片側2車線のゆったりとした道路です。周囲には、ホームセンターなどが、これまたゆったりと並んでいて、旭川駅から歩いて15~20分程度の近さのわりには、郊外のようなたたずまいです。
 あるいは、昔は工場や国鉄官舎などがたっていて、再開発されたのかもしれないという気もします。こんど、調べてみよう。

 幅の広い歩道橋をわたって、「コメリパワー」と旭川市科学館(サイパル)のあいだの広い緑地に、野外彫刻が2点あります。


 この2点は懐かしいです。
 というのは、2点は2012年の「旭川彫刻フェスタ」で公開制作された作品で、筆者は暑い夏の一日に、現地を訪れて両方の作者と話しているからです。

 韮沢淳一さんは、巨大な石を四角い鉄枠の中に浮かせて、放射状に配置されたたくさんの鉄骨で支えるという作品をしばしば手がけています。

 ぱっと見たところ、囚われ人というか、閉塞的な状況の中にいる現代人というか、そんなことを思うのですが、当時の韮沢さんの話は違いました。

 引用してみます。

 中央に700キロもの大きな石を据え付け、それを70本の鉄骨で支える構造になっている。
 バランスをとっているので、鉄骨の本数自体はもっと少なくても、中空の石が落下したりすることはないらしい。
「ジャングルジムみたいに、子どもたちに遊んでくれたらうれしい」
と韮沢さん。


 「旭川野外彫刻たんさくマップ 2020年版」(旭川彫刻サポート隊 編)によると、220×136×136センチ。
 こんな巨石が宙に浮かんでいるのは、やはり不思議な眺めです。

 季節柄、作品の内部にもたくさんの落ち葉がたまっていました。

 向こう側に見えるのは、旭川合同庁舎で、官庁の出先機関がまとまって入居している建物です。


 作品の左手(北西側)には、ビオトープのような一角もあります。


 韮沢淳一さんは、1958年富良野生まれ、札幌在住。

 全道展会員で、「帯広コンテンポラリーアート」や「ハルカヤマ藝術要塞」といった野外展に積極的に参加してきました。




過去の関連記事へのリンク
札幌のアーティスト50人展(2017~18)

帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト

防風林アートプロジェクト (2014)

旭川彫刻フェスタの公開制作 (2012)

韮沢淳一「希望の種」 ハルカヤマ藝術要塞(2011)


※以下、画像なく、言及も短め
第100回記念 北海高等学校美術部どんぐり会展(2010)
第64回全道展(2009)
New Point vol.6 (2009)
北海道立体表現展'08

第58回全道展 (2003)





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