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北海道美術ネット別館

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■佐藤萬寿夫展―風を感じて (2018年6月20~25日、札幌)

2018年06月25日 19時22分57秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌の画家、佐藤萬寿夫さんが脳梗塞で倒れたのは2008年のことである。
 ほんとうに失礼な言い方になってしまうが、その当時は、佐藤さんがリハビリテーションに耐えて再び制作に取りかかる日がそんなに早く来るとは思えなかったし、また、その後10年の長きにわたって画業を継続することになるとは、想像もしていなかった。
 会話や日常生活ではなお不自由な部分が残っているであろうに、なお絵筆を執ることをやめない。それは「画家魂」としかいいようのない姿勢だ。
 かつて、マスキングテープを駆使して絵の具を重ね、繊細な手法で北国の自然を大きなカンバスに描き出していた画家は、色鉛筆やポスターカラーで素朴な色の組み合わせによる小品を制作・発表するようになった。そこに筆者は「持続する志」をみて、感動するのである。


 冒頭画像、右は「風の詩」。
 色とりどりの野に、三角屋根の家がたつ。

 次の3枚は、右から「私風景」「時の記憶」「鳥と話す少年」。
 佐藤さんにはめずらしく黒をところどころに用い、画面にめりはりをつけている。


 最も大きな作品は「季の詩」。
 四季に対する繊細な感覚が健在であることを感じさせる。


 会期中に間に合わせることができず、おわびします。


2018年6月20日(水)~25日(月)午前10時~午後10時(土日月~午後7時)
カフェ北都館ギャラリー(札幌市西区琴似1の3)

カフェ北都館ギャラリーへのアクセス


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