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坂尻覚「薫春」 旭川の野外彫刻(11)

2020年12月28日 10時26分00秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 神楽4の7にある体育施設「道北アークス大雪アリーナ」のロビーに設置されている作品です。
 旭川の街では、ありそうで意外と少ない写実の女性像です。
 窓際に置いてあるので、写真撮影には苦心しました。

 両腕を頭の後ろにあて、両脚を交叉させており、なんとかして動感を出そうとした彫刻家の苦心のあとがうかがえます。

 ただし奇妙なことに、この作品も作者についても、ブログで何度も参照している旭川叢書第25巻『あさひかわと彫刻』にも「旭川野外彫刻たんさくマップ」にも、1行も記述がありません。
 全国の野外彫刻を探索しまくっている「かけらを集める。(仮)」などブログでも黙殺されています。

 唯一、「「旭川の彫刻群」 彫刻散歩のためのリストアップ」と題したサイトには掲載されており、それによれば、1985年作、168×42×42センチとなっています。ブロンズ製とのこと。
 偶然でしょうが、高さはこのアリーナ前にある山内壮夫「三人」と同じです。

 ただ、このサイトの写真を見ると、置き場所が現在と微妙に違っているような…。
 作品名もなぜか「薫風」と記されています。

 第58回道展(1983年)で佳作賞を、第59回道展で新人賞を受けた中に坂尻覚という人がいるのですが、同一人物でしょうか。



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