札幌で「ゆるかわ」系の写真を撮っている女性のmiechiさんとMayumi W.さん、モビール作家の男性jobinさんの若手3人という、めずらしい組み合わせのグループ展がひらかれています。
(3人のブログへのリンクは末尾に)
冒頭は「かさねゆく彩度」。おそらく3人の合作でしょう。
雲や、空に浮かぶ小舟、紙製の家など、jobinさんのモビールがつるされ、その背後の壁に、ふたりの写真が投影されています。その写真に、モビールの影がうつりこむのがミソです。
jobinさんは、狭いスペースを有効に活用した作品が多いというイメージが多いのですが、この作品はわりと大きめにのびのび制作・展示しています。
ivoryのブログに、この作品の設営などのようすが載っていますので、ご覧ください。
こちらのモビールは、「かさねゆく彩度」などと異なる作風。
手前は「あなたのみかたになるということ」と題され、写真をつりさげています。
花や空などを撮った何気ない写真ですが、わざとピンぼけにして、やわらかな感じをかもし出しているようです。
その奥にあるのは「port」。
スライド写真のマウントを利用し、表側にイラスト、裏側に
「つながりますように」
「間に合いますように」
「平和でありますように」
といった願いがひとことずつ印字されたモビールです。
なんだか、七夕みたいな作品ですね。
出口の近くには「N4-mix F-mix SA-mix」。
エッフェル塔や地図など、「旅」をイメージさせる画像をプリントして自由な形に切り抜き、モビールに仕立てたものです。
奥には、miechiさんの写真がならんでいるのが見えます。
展示されているのは7枚で、カモメが飛んでいる空や、緑の庭に置かれた木のテーブルといすといった、心をなごませる写真です。
いちばん大きくプリントされているのは、シロツメクサの上を、サンダルをはいた女性の両足が踏んでいる光景をとらえた1枚。草いきれが伝わってくるような、クローバーに寄せる思いをつい考えてしまうような、そんな写真です。
miechiさんのことばが会場の入り口にありました。
「どこか懐かしさのある可愛い写真でありたいと思いながらファインダーを覗いています」
凡庸だと思うなかれ。
最近は、ファインダーをのぞかないで撮るカメラが多いんですよ。ちゃんとした一眼レフを使ってるんだぞ! というさりげない意思表示になっているのですね。
最後に、まゆみさんは、1997年からインターネットのサイト「allô?」で自作の写真や画像素材などを発表しています。
大小も、かたちもばらばらな写真およそ20枚が並んでいますが、倶知安で見た羊蹄山、ガラスのカップに注ぐ紅茶、窓辺の鉢植えといった、日常のささやかな幸福感や旅先でのほっとした気持ちを、ちょっとオーバー気味の露出で表現した写真は、彼女ならでは。
あるいは、今ほど「女子カメラ」的な表現が一般化するよりも前から、こういう写真をうまーく撮ってたなあと思います。
今回、札幌市資料館の裏庭で撮った1枚を見て、重々しい軟石の壁をこんなに明るく撮るのはまゆみさんぐらいだよなあと、おもわず笑顔になってしまうのでした。
2009年10月3日(土)-9日(金)午前11:00-午後7:00(初日午後5:00-8:00、最終日-午後6:00)
HOKUSEN GALLERY ivory(中央区南2西2 NC HOKUSEN ブロックビル4階 地図B)
□allô? from MAYUMI http://alloblog.exblog.jp/
□じょびんらぼ http://jobin.blog6.fc2.com/
□magical storage http://muephotograph.blog28.fc2.com/blog-entry-24.html
■allô 写真展「ひかり」(2009年5月)
■500m美術館(2008年11月)
cute photographer おしゃれな写真が撮れる本
=まゆみさん
■ライジング・サン・ロックフェスティバル(2009年8月)
■そのさきの公園 Earthday EZO in TOOV cafe (2009年4月)
■ハルナデ展2009 jobin. と paterの二人展(2009年3月)
■500m美術館(2008年11月)
■札幌スタイルのショーウインドーの展示(2008年)
■House展 華やかな作家たち(2007年)
=jobinさん
(3人のブログへのリンクは末尾に)
冒頭は「かさねゆく彩度」。おそらく3人の合作でしょう。
雲や、空に浮かぶ小舟、紙製の家など、jobinさんのモビールがつるされ、その背後の壁に、ふたりの写真が投影されています。その写真に、モビールの影がうつりこむのがミソです。
jobinさんは、狭いスペースを有効に活用した作品が多いというイメージが多いのですが、この作品はわりと大きめにのびのび制作・展示しています。
ivoryのブログに、この作品の設営などのようすが載っていますので、ご覧ください。
こちらのモビールは、「かさねゆく彩度」などと異なる作風。
手前は「あなたのみかたになるということ」と題され、写真をつりさげています。
花や空などを撮った何気ない写真ですが、わざとピンぼけにして、やわらかな感じをかもし出しているようです。
その奥にあるのは「port」。
スライド写真のマウントを利用し、表側にイラスト、裏側に
「つながりますように」
「間に合いますように」
「平和でありますように」
といった願いがひとことずつ印字されたモビールです。
なんだか、七夕みたいな作品ですね。
出口の近くには「N4-mix F-mix SA-mix」。
エッフェル塔や地図など、「旅」をイメージさせる画像をプリントして自由な形に切り抜き、モビールに仕立てたものです。
奥には、miechiさんの写真がならんでいるのが見えます。
展示されているのは7枚で、カモメが飛んでいる空や、緑の庭に置かれた木のテーブルといすといった、心をなごませる写真です。
いちばん大きくプリントされているのは、シロツメクサの上を、サンダルをはいた女性の両足が踏んでいる光景をとらえた1枚。草いきれが伝わってくるような、クローバーに寄せる思いをつい考えてしまうような、そんな写真です。
miechiさんのことばが会場の入り口にありました。
「どこか懐かしさのある可愛い写真でありたいと思いながらファインダーを覗いています」
凡庸だと思うなかれ。
最近は、ファインダーをのぞかないで撮るカメラが多いんですよ。ちゃんとした一眼レフを使ってるんだぞ! というさりげない意思表示になっているのですね。
最後に、まゆみさんは、1997年からインターネットのサイト「allô?」で自作の写真や画像素材などを発表しています。
大小も、かたちもばらばらな写真およそ20枚が並んでいますが、倶知安で見た羊蹄山、ガラスのカップに注ぐ紅茶、窓辺の鉢植えといった、日常のささやかな幸福感や旅先でのほっとした気持ちを、ちょっとオーバー気味の露出で表現した写真は、彼女ならでは。
あるいは、今ほど「女子カメラ」的な表現が一般化するよりも前から、こういう写真をうまーく撮ってたなあと思います。
今回、札幌市資料館の裏庭で撮った1枚を見て、重々しい軟石の壁をこんなに明るく撮るのはまゆみさんぐらいだよなあと、おもわず笑顔になってしまうのでした。
2009年10月3日(土)-9日(金)午前11:00-午後7:00(初日午後5:00-8:00、最終日-午後6:00)
HOKUSEN GALLERY ivory(中央区南2西2 NC HOKUSEN ブロックビル4階 地図B)
□allô? from MAYUMI http://alloblog.exblog.jp/
□じょびんらぼ http://jobin.blog6.fc2.com/
□magical storage http://muephotograph.blog28.fc2.com/blog-entry-24.html
■allô 写真展「ひかり」(2009年5月)
■500m美術館(2008年11月)
cute photographer おしゃれな写真が撮れる本
=まゆみさん
■ライジング・サン・ロックフェスティバル(2009年8月)
■そのさきの公園 Earthday EZO in TOOV cafe (2009年4月)
■ハルナデ展2009 jobin. と paterの二人展(2009年3月)
■500m美術館(2008年11月)
■札幌スタイルのショーウインドーの展示(2008年)
■House展 華やかな作家たち(2007年)
=jobinさん