北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

大楽毛でどうしても行きたかった場所●2024年12月、釧路へ(14)

2024年12月21日 09時39分00秒 | つれづれ日録
(承前)

 アートとほとんど関係のない話題ですみません。
 一度は行っておきたい所があったのです。

 ちなみに、釧路から大楽毛 お たのし けに行くにはJRの普通列車という手もありますが、ちょうど良い時間帯の列車がなかったので、路線バスにしました。

 なお、くしろバスはなぜか、Google map で検索しても候補にあがってきません。公式サイトがスマートフォンでも見やすいので、なんとかなりました。

 大楽毛は、太平洋に沿って東西に長い釧路市街で最も西側に位置する市街地です。
 釧路市の中心部からは西に11キロほど行ったあたりです。王子製紙関連の工場があります。
 ここから西側、白糠町庶路しょ ろ 地区までは、急に人家が減り、原野や牧場などが広がる道東らしい風景になります。
 また大楽毛は、国道39号と、阿寒湖温泉を経て美幌、網走へとつながる国道240号との分岐点にあたるため、車の往来は多いです。

 特急バス釧北号せんぽくごうなどで大楽毛地区を通るたびに、気になっていたスーパーマーケットがあったのでした。



 オレンジ色の派手な外観。
 清酒千歳鶴、明治製菓、ライオン、サントリーといったブランドの正方形の看板(2個は脱落して、何の看板があったのかはわかりません)。
 いまどき珍しい「大売出し」ののぼり…。

 チェーン店には無い、独特の存在感を放っています。

 この正方形の看板って、近年のイオンの外壁にあるやつの先駆なんじゃないですかね。

 見たところ、半世紀近く前から建っていると推測されます。
 
 

 釧路駅前バスターミナルから乗車36分。
 大楽毛分岐という停留所でバスを降りました(ほかにも降りる客が多かったです)。

 
 
 入ってみると、まさに「ザ・昭和のスーパーマーケット」でした。

 照明は最近の店にくらべるとかなり薄暗いです。
 鮮魚コーナー、総菜、野菜、菓子、日用品などひととおりのものはそろっています。
 価格は、たしかに大型チェーン店に比べるとちょっと高い感じですが、実際にあった「昭和のスーパーマーケット」がほぼすべての商品を希望小売価格で販売していたのとは違い、値引きしている商品もあります。ただ、筆者が見た範囲では「これは穴場だ」という感じではありませんでした。
 
 帰路の車内で食べようと、栗饅頭を買いました(本当はおみやげが欲しかったけれど、見当たらなかった)。

 小樽は市場が残っているマチだとよくいわれますが(それでも近年、一部は衰退ぎみです)、釧路は「古いスーパーマーケット」が生き残っているマチだといえると思います。釧路駅北口や鳥取大通などにも、見たことのない看板を掲げた地元の小売店があり、スーパーマーケットの寡占化が進む道内にあって異彩を放っています。

 このお店の場合、大楽毛西地区にはほかに、コンビニエンスストアがあるぐらいで、生鮮食品を扱う店が無いのも、現在まで営業を続けている一因と思われます。
 もし、道内各地で出店攻勢をかけている大手ドラッグストアのチェーン店が近くに開店したら苦戦は必至でしょうが、商圏の狭さを考えて進出していないのかもしれません。
 大楽毛から東へ車で5分か10分行った星が浦大通地区には、大型のロードサイドショップがいくつもあります。しかし、自動車を運転しない高齢者などにとっては欠かせないお店だといえそうです。


 なお大楽毛地区には、おたのしけギャラリーがありますが、地図で見ると、地区の最北端にあり、筆者がバスを降りたあたりから歩いて30分以上かかりそうです。
 しかも冬季休業のようなので、またの機会にしたいと思います。
(美術ネットを名乗ってるくせに、マニアックな古いスーパーマーケットに立ち寄ってギャラリーには行かないのか! としかられたら困るので、一応言い訳しておきます)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。