
札幌拠点の画家、井桁雅臣さんは、キャンバスに絵の具を直接染み込ませるステイニングという手法の絵画を制作しています。
この技法は、20世紀米国の画家モーリス・ルイスがよく知られているほか、道内では故・杉山留美子さんがいますが、井桁さんの絵は2人とは異なります。
共通しているのは、「かたち」が後景に退き、色彩が純粋に浮き上がってきたような感覚を受けることです。
絵の前に立つと、自分が見ているのは、絵というよりも光のきらめきなのだという感じがするようです。べつに電灯が仕込んであるとか、そういうことではないのですが。
冒頭画像は、今回の出品作で最も大きい「花に亡霊」。
194センチ四方。

「輝かしい未来 loging future」。
今回の工夫は、キャプションにQRコードがついていて、そこから井桁さんの詩のような言葉にアクセスできること。一度アクセスすると、他の作品の言葉もかんたんに読むことができます。
たとえばこの作品は
「長く遠回りをして
その人はやっと自分のいるべき場所に辿り着いた。
新緑の先に明滅する微かな光に、」
で始まる7行が書かれています。
左から
「花めく」
「水流のロック」
「氷点下の息」(2枚組)
今回はやや暗めの色もあえて用い、明度や色調の幅がこれまでにくらべ広がったという印象を持ちました。
2024年8月21日(水)~9月1日(日) 午前10時~午後4時(ガラス越しの鑑賞は早朝から深夜まで可能)
らいらっく・ぎゃらりー(札幌市中央区大通西2 ほくほく札幌ビル)
□www.igetamasaomi.jp
■井桁雅臣 きっと見つかるはずだから。 (2017)
■札幌美術展 真冬の花畑 (2010、画像なし)
■井桁雅臣展 (2008)
この技法は、20世紀米国の画家モーリス・ルイスがよく知られているほか、道内では故・杉山留美子さんがいますが、井桁さんの絵は2人とは異なります。
共通しているのは、「かたち」が後景に退き、色彩が純粋に浮き上がってきたような感覚を受けることです。
絵の前に立つと、自分が見ているのは、絵というよりも光のきらめきなのだという感じがするようです。べつに電灯が仕込んであるとか、そういうことではないのですが。
冒頭画像は、今回の出品作で最も大きい「花に亡霊」。
194センチ四方。

「輝かしい未来 loging future」。
今回の工夫は、キャプションにQRコードがついていて、そこから井桁さんの詩のような言葉にアクセスできること。一度アクセスすると、他の作品の言葉もかんたんに読むことができます。
たとえばこの作品は
「長く遠回りをして
その人はやっと自分のいるべき場所に辿り着いた。
新緑の先に明滅する微かな光に、」
で始まる7行が書かれています。

左から
「花めく」
「水流のロック」
「氷点下の息」(2枚組)
今回はやや暗めの色もあえて用い、明度や色調の幅がこれまでにくらべ広がったという印象を持ちました。
2024年8月21日(水)~9月1日(日) 午前10時~午後4時(ガラス越しの鑑賞は早朝から深夜まで可能)
らいらっく・ぎゃらりー(札幌市中央区大通西2 ほくほく札幌ビル)
□www.igetamasaomi.jp
■井桁雅臣 きっと見つかるはずだから。 (2017)
■札幌美術展 真冬の花畑 (2010、画像なし)
■井桁雅臣展 (2008)