
(承前)
市民文化会館の続き。ロビーから小ホールへと続く階段を上った先の、正面の壁にあるレリーフの大作です。
『あさひかわと彫刻』によると、1975年のオープンを記念して旭川文化団体協議会から寄贈されたもので、180 × 550センチもあるそうです。

作者については「青年像」のところで紹介したので、ここでは省略します。
描かれている世界は、畑おこしや収穫物の運搬などの農耕作業にたずさわる人々や、家畜たち、横笛を奏でる人物、母子像などです。
いかにも戦後の、理想化された農村の情景です。
母親はずきんをかぶり、多くの人は麦わら帽子姿で働いています。
旭川は道内第2の都市ですが、ちょっと郊外に出ると広大な農村地帯が広がっているので、ここに描かれた世界は、たとえば札幌あたりにくらべるとはるかに身近なものに感じられることでしょう。
こういう「農村=ユートピア」的なとらえ方は、都市の芸術家の目線ではないかと思われ、ちょっと引っかかるところもないでもありません。


過去の関連記事へのリンク
新田実「青年像」 旭川の野外彫刻(20)
市民文化会館の続き。ロビーから小ホールへと続く階段を上った先の、正面の壁にあるレリーフの大作です。
『あさひかわと彫刻』によると、1975年のオープンを記念して旭川文化団体協議会から寄贈されたもので、180 × 550センチもあるそうです。

作者については「青年像」のところで紹介したので、ここでは省略します。
描かれている世界は、畑おこしや収穫物の運搬などの農耕作業にたずさわる人々や、家畜たち、横笛を奏でる人物、母子像などです。
いかにも戦後の、理想化された農村の情景です。
母親はずきんをかぶり、多くの人は麦わら帽子姿で働いています。
旭川は道内第2の都市ですが、ちょっと郊外に出ると広大な農村地帯が広がっているので、ここに描かれた世界は、たとえば札幌あたりにくらべるとはるかに身近なものに感じられることでしょう。
こういう「農村=ユートピア」的なとらえ方は、都市の芸術家の目線ではないかと思われ、ちょっと引っかかるところもないでもありません。


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新田実「青年像」 旭川の野外彫刻(20)
(この項続く)