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■櫻井マチ子展 (10月16日で終了)

2010年10月25日 00時16分36秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
Machiko Sakurai solo exhibition
Oct 11-16,2010
Sapporo Tokeidai Gallery


 個性的な絵を描くことにかけては、道内はもちろん、日本中でもそれほどいないであろうと思われるのが札幌の画家櫻井マチ子さんである。
 なにかエロティックなシンボルや動物などに見えそうで、しかし写実的ではない不思議なモティーフと、美しい曲線を絶妙に配した、計算され尽くした構図は、一度見たら忘れられないあやしい魅力を放つ。

 下のリンク先にあるほかにも、精力的に個展や2人展をひらいてきた櫻井さん。
 ここ数年は東京・銀座でも個展を開催している。
 ただし、札幌では小品がメーンの個展が多く、本格的に油彩の大作を並べたのはひさしぶりだと思う。
「パークギャラリー以来じゃない? もしかしたら」
「いや~ん、よく覚えてるわねえ」

 冒頭の作品は5点組み「adult baby」のうちの1点。
 5点とも縦長で、色調はそれぞれ異なり、どこかタロットカードを聯想させる。

 周囲の灰色の枠は額縁でなく、櫻井さんが描いたもの。
 絵画では、周縁空間の処理に悩むことがままあるが、これは見事。しかも、曲線主体の絵をきっちりと引き締めている。




 ほかに「密華」という題の100号、120号、大作3枚組(300号相当)が並んでいる。
 これは、その1点。

 ツルを思わせるピンクの鳥が左右対称に並ぶ構図は、いかにもこの作者らしい、蠱惑こわく的な世界だ。




 会場風景。
 正面に見えるのが「adult baby」5点組みだ。

 櫻井さん、来年は銀座での個展を休んで、ニューヨークで個展開催(10月)とのこと。
 ふふふ、楽しそう~。


2010年10月11日(月)~16日(土)10:00~6:00(最終日~5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A


櫻井マチ子個展(2008年)
櫻井マチ子展(2007年)
スネークアート展(2007年、画像なし)
櫻井マチ子展(2007年)
櫻井マチ子展(2006年)
櫻井マチ子「妄想空間」絵画展(2004年)
櫻井マチ子「100枚展」(2003年、画像なし)
櫻井マチ子個展(2002年)
櫻井マチコ個展「Pretty Eros」(2002年)
櫻井マチ子個展(2001年)
山岸誠二と櫻井マチ子の場合(2001年、画像なし)


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