北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■谷口明志 × 川上りえ (10月16日で終了)

2010年10月25日 00時29分12秒 | 展覧会の紹介-現代美術
Akashi Taniguchi and Rie Kawakami exhibition
Oct 11-16,2010
Sapporo Tokeidai Gallery

Taniguchi is a patinter,lives in Sapporo,and Kawakami is a sculptor lives in Ishikari near Sapporo.

Taniguchi's paitings that lines run about and escape from their surfaces.
Kawakami uses metals.Her metal lines are poewrful and gently.

 なんか、不自然な英語のような気がするので、指摘してください。



 さて、9月に札幌彫刻美術館で「PLUS ONE THIS PLACE」展に出品したばかりの谷口明志さん(札幌)と川上りえさん(石狩)が2人展をひらいた。

 今回の2人展は、急にキャンセルとなったため、谷口さんが引き受けたらしい…。

 時計台ギャラリーは搬入・搬出が土曜の夕方に限定されていることもあって展示の大半はタブローであり、インスタレーション系は非常に珍しい。
 筆者は見ていないのだが、本来なら展示初日である月曜を、「公開制作」とすることで、搬入時間の短さをクリアしたようだ。

 先の「PLUS ONE THIS PLACE」でも明らかになっていたが、この2人の共通点は、空間に線を走らせるということにある。
 谷口さんの線は、平面から離脱して、空間を走りまわる。
 川上さんは、今回、0.7ミリという細い鉄線を、いつもの熔接ではなく、はんだづけした。熔接なら、会場で設営できないが、はんだなら可能だ。

 冒頭画像、手前の円環が「space abstract I」、奥が「space abstract II」、谷口さんが「space abstract III」と題されている。



 いつもはパワフルな線を空間に走らせる川上さんだが、今回はめずらしく「頼りないくらいのイメージで」(川上さん)やってみたとのこと。
 知り合いの彫刻家からもらった石113個と、鉄線を組み合わせている。
 もっと細い鉄なら、ドーム型にならず、くたーっとつぶれてしまっただろう。
 といって、もっと太い線だと、宮脇愛子のように線が自立してしまい、また、はんだでの接合が難しくなるだろう。 



 谷口さんの作品が黒いこともあって、川上さんの作品が見やすくなっている。




 谷口さんの作品は、基本はプラスワンのときと変わらず、線が平面を離れて空間や床面を自在に走りまわっている。
 ただし、線自体が自立しているのではなく、あくまで支持体の上に白い線がひかれているというスタイルをとっている。




「space abstract I」は、ホームセンターで売っている石81個を並べ、鉄の線と組み合わせている。ちょっと見るとストーンサークルみたいだ。





 谷口さんは、現在札幌市民ギャラリーで開催中の道展もあるはずだし、川上さんは11月に新さっぽろギャラリーで個展の後、年末に札幌市資料館のグループ展で一番広いスペースを使って発表するというから、忙しすぎて体をこわしてしまうのではないかと心配してしまうほどのハイペースである。
 お疲れさまでした。
 

2010年10月11日(月)~16日(土)10:00~6:00(最終日~5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A


谷口明志さん
PLUS ONE THIS PLACE (2010年9月)
第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010年1月)
水脈の肖像09-日本と韓国、二つの今日 (2009年12月)
PLUS 1 Groove (2009年8月)
PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 谷口明志 坂東宏哉 大島潤也 ダム・ダン・ライ(2009年8月)
谷口明志展(2009年3月)
第6回北海道高等学校文化連盟石狩支部美術部顧問展(2009年1月)

40周年小樽美術協会展(2008年6月)

Dala Spaceオープン記念作品展(2007年)
PLUS1 groove (2007年)
第39回小樽美術協会展(2007年)
絵画の場合(2007年)

グループ プラスワン展(2006年)
谷口明志展(2006年)
第3回高文連石狩支部美術部顧問展(2006年)

絵画の場合アーティストトーク(2005年)←一読を

5th グループ・プラスワン(2004年)
高文連石狩支部美術部顧問展(2004年2月6日の項。画像なし)

札幌の美術2002(画像なし)




http://riekawakami.net/

PLUS ONE THIS PLACE(2010年9月)
川上りえ個展 イロジカル・ムーブメント (2010年6月)

SAG Introduction II (2009年10月)
交差する視点とかたち vol.3 阿部典英 加藤委 川上りえ 下沢敏也(2009年7月)
川上りえ「ANCIENT SUN」(野外立体作品)

SAG INTRODUCTION(2008年12月)
On the wall/Off the wall 山本雄基、西田卓司、川上りえ(2008年9月)
川上さんの米国滞在報告(08年6月)
川上さん、米国でレジデンス中(08年4月)

川上りえ展 Trace of Will(06年)

米国での個展報告(04年)

札幌の美術2003 ワークショップ
札幌の美術2003

北の彫刻展2002(画像なし)
水脈の肖像(02年、画像なし)
川上りえ個展-浸透痕(01年)
北の創造者たち(2000-01年)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。