
ラジオ深夜便を聞いていると、(今日の花と花言葉)は水仙だと言っていた。
花の中では、最も水仙の花が好きだ。
勿論花言葉「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイスト」「ナルシスト」などなどは承知している。
ナルシストの語源となった、ギリシャ神話の美少年ナルキッソの話も。
水鏡に映った自分の姿に恋をして、池の傍らに咲いていた水仙になってしまったお話も。

☆ 瞽女かなし水仙ほども顔あげず 西本一都
水仙の句をあげるなら、この一都さんの句を真っ先に。
「自分が好きと思う作家がいたら、せめて五句はすらすら、即座に言えなくては」と先輩に言われたことがあった。
瞽女(ごぜ)さんは盲目の女の旅芸人のこと。
何年か前に、瞽女を生業としていた女性は、いなくなったそうである。
☆ わが俳句足もて作るいぬふぐり 西本一都
この西本一都さんの二句は好き、嫌いは別にして、頭の中にインプットされている。
特に吟行の時は 足もて作る、、、足もて作る、、、 とおまじないのように思いながら歩いている。(ちょっとオーバー)

☆ 水仙に狐遊ぶや宵月夜 蕪村
☆ 一茎の水仙の花相背く 大橋越央子
☆ 水仙を剣のごとく活けし庵 山口青邨
☆ 水仙のリリと真白し身のほとり 橋本多佳子
☆ 水仙や古鏡の如く花をかぐ 松本たかし

☆彡 熊笹や昼も立ちある霜柱
留守電の声聞き取れぬ霜夜かな 、、、、 の(霜)を繋いだ。