老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

飛行場へ

2015-12-10 13:03:19 | 俳句


お天気が良かった。
姫 の薬をもらいに病院へ。足を延ばして、飛行機を見にゆく。
もう長く、飛行機を使った旅はしていない。
送迎デッキに上がる。
小春日のポカポカ陽気。風も無い。
待つこと10分くらい、飛行機が着陸してきた。
送迎デッキの右方向、北に讃岐富士がある。
讃岐富士と呼ばれているのは、七つほどあるらしい。どれも低い山だけど美しい形をしてる。

       眠る山見える送迎デッキかな

       滑走路向ふ冬野の広がれる


飛行機の離着陸の時、、飛行場に描かれている「さぬき」の文字が見える。
着陸態勢に入って、この文字が見えると、ああ、旅も終わったと思う感慨と、安心をする。

        冬霞屋島あそこに父祖の墓

        遅まきに屋島雑木の紅葉づれる

 


何と、プロペラ機がずーと止まっている。
飛行機に詳しくないから、どこの会社のか知らない。
私が初めて、飛行機に乗ったのは、徳島空港から伊丹空港。
旅行も終わり、帰りの便。伊丹から徳島へ。
ジット機から乗り換えて徳島へ。
その時のプロペラ機の怖かったこと。ジット機に乗るまではあたりまえと思っていた、プロペラ機の乗り心地が、悪かったから。翼の下のエンジンの音がずっと聞こえていたように思う。
何十年、昔のことだか。

        眼裏に遠き日の旅日向ぼこ
      


 晩年を高松で過ごした イサム、ノグチ氏が、高松空港の開港を記念して造った、石のモニュメント。
彼は、庵治石が気にいって、庵治にアトリエを構えた。庵治石を積み重ねたこのモニュメント。遠くからも見える。見る人が観ると、さぞ、立派な芸術作品なのであろう。

        石の像春とほからぬ丘の上

        冬の空消えては現れて飛行雲
      


         繰り返す搭乗放送聖樹の灯

         慌ただしく搭乗手続冬帽子

         ジングルベル人波にもまれパイロット

空港のラウンジで食事。
料理がくるまでスマホを覗く。そしてスマホで投稿。面白い。

   
    ☆彡    忘備録の記号を忘れ年詰まる

☆彡    早足に来るパイロット聖樹の灯

(年忘れ牛鍋は味噌で食べるもの)、、、、、(忘)を繋いだ。
記号の 〇△ が何を表しているか忘れている昨今である。
    

コメント
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