老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

何かが拾える方向音痴

2015-12-18 23:52:52 | 俳句
                 

夫が二週間に一度の絵の稽古。
昨日は寒くて、散歩に行けなかった。
「今日も寒いよ、家のほうが良いよ」
「でもでも、昨日歩いていないから、乗せてって」

ということで、隣町まで便乗して、図書館での待ち合わせを約束した。
適当な場所で車を降りた。
又、方向が判らなくなった。
スマホを出して、地図の確認。
電波が微弱で、この場所は判明出来ません。とのたまう?ケケケケ  (*_*;

まあ歩け。
冬の日差しが眩しいくらい、ぽかぽか陽気。

             

あてずっぽうに行くと、桜の冬木が三本ある。見事な古木で三本が競いあうように、枝を張っている。
土手の上に近づくと、紅い色を残した桜紅葉が少しだけ枝の先に。
下をみると、鮮やかな彩の桜紅葉が散っている。
手に取ると、夕べの露が残っていたのか、手の平の上でキラキラと光る。



土手堤の上を歩くことに。
冬萌えの草を踏んでゆく。
木の下の陰には、霜枯れした草も見える。
白い、霜柱が消えないで根方にある。

           

土手を降りて、しばらく歩くと、鶏小屋が。
綺麗な鶏だ。10羽くらいいて、その中に篭の中でじーと動かない鶏がいる。卵を抱いているのであろうか。

             

良い匂いがするので、近づくと、蝋梅が咲いている。
昨日、テレビやラジオで盛んに香川県はたんぽぽの花が、いつもの年より二か月も早く咲きましたと、言っていた。
蝋梅の花も。
狂い咲きではあるまい。楽しい。

          

テレビ番組に (つるべに乾杯)がある。
あの番組のように歩いても歩いても、家は並んでいるのに、物音もしない、人影は見えない。
のんびりと40~50分歩いたが、自分が今どこにいるのかわからない。
琴電の電車の音は聞こえる。
この音が聞こえているかぎり、図書館は駅の近くにあるから、最終的には、駅を見つけて電車に乗ればいいのである。

葉牡丹を、庭一面に咲かせている。正月がいつきてもいいように庭造りをしている。
きっと種から、苗に仕立て、植えたのではないか?
この株の数。私が庭を彩ろうとする。
花屋で買うと凄い金額になる。多分、農家のノウハウをいかしで、美しく咲かせているのであろう。



ぶらぶらと、電車の音を追って行く。
庭に咲いた花や玄関先に咲いた花を見ながら歩く。
大方は夏から秋咲の花が今だに残って咲いている。
香川県は暖かいので、何軒かの家だは ブーゲンビリアが咲き誇っていた。

         

国道に出ることができた。
見慣れた街並である。二週間前とは、まるっきり方角は違っている。
ここから、図書館までは三キロはあるだろうと見当をつける。
骨董店があった。
見るからに、骨董店というより*@*店みたい。
店主が出てきて
「まあ、見てゆきな」と言う。

隣の街だけれど、旅に出た気分だ。
小奇麗な喫茶店や、花屋。私の好きな和風雑貨の店。
普段は来たことの無い街。
遠い観光地に行かなくても、見るもの、触れるものが初めてだから、楽しい。

俳句も考えながら歩く。
今日もたっぷり、二時間半は歩いた。

       ☆彡   ぼろ市の売物みたいな店主かな

            ちゃんちゃんパソコン喫茶出てきたる

方向音痴のおかげで?右にふらふら、左にぶらぶら、思いがけないことに出会うことができた。
何かを拾うことができた。  ( ^_- )-☆
           







                  
コメント
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