老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

万葉歌碑某女官とや花おぼろ

2016-04-03 17:16:19 | 俳句
今でこそ、沙弥島は坂出の番の州工業地帯と陸続きの島になっているけれど、坂出市の沖合三キロに浮かぶ島であった。
埋め立て事業よって、昭和四十二年に陸と繋がれた。
      

    ☆   鯛の瀬居歌の沙弥島初かすみ   安岡赤外

    ☆   潮引く碑暗し芽待ち月    原 裕

島であったころは周囲3,1キロ、縄文遺跡が出土し、標高28メートルの権現山の頂には上円 下方墳を中心に五つの陪塚がある。
山頂からは美しい瀬戸の海を見渡すことができる。
菫が咲いていた。一株見つけて喜んでいると、そこにもここにも沢山咲いている。
かがみこんで見ていると、すってんと尻もちをついてしまった。お笑。。。

      

    🍒  潮騒のたゆまなき浜松の花

    🍒  すってんと転んで可笑しすみれ草

     🍒  人麻呂の碑にうち寄せる波おぼろ


    🍒  つばくらめ沖行く船の足速し


    

島裏の浜辺には瀬戸内芸術祭のアートと称する、オブジエが 飾られている。
住民が漁網をパッチワークのように繋ぎあわして、カーテンとも、タペストリとも云えるものを吊るしてある。
この、作品を透かして、往来する、船が見える。島影が見える。
心が浮き浮きとする。ひと時海辺で憩う。

    🍒   流れつく石蓴を波に返しやる

     

 

コメント
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