老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

にはたずみ

2016-04-08 22:04:31 | 俳句
桜もおしまい。
花が散って、朱い蘂になり緑の葉がでてきている。
この朱い蘂ももうすぐ散って、葉桜になる。
私の浮かれて、ハイなっていた、この花時の一週間前後の胸の内も落着きをとりもどすであろう。

     
一本の桜。
走り根の辺りはピンクに染まっている。
       
        

写真を撮っている間も桜は散っている。
風に舞って、渦になり、地を這ってゆく。
見つけたたのは、大きなホテルの広い駐車場のあちこちにできている、潦。
そこへ舞い落ちたのが、ひとつは、散った花で千鳥のかたちの潦。
もうひとつは潦を覆い尽くしてこんもり盛り上がっている。
      

       

昔、夜の歓楽街を歩いていた。
一軒のバーの看板の灯に浮いていた名前が「にはたずみ」
さて、前を通り過ぎただけであるが、このバーのママさんは、はたしてどんな美人であったのかと今でも想像する。
にわたずみなる言葉にはどこか、私は惹かれる。



   
     🍒  汐入りの川に渦まく落花かな

     🍒  看板犬の大きな欠伸日の永し

     🍒  筍を売る金毘羅の門前に

     🍒  金襴の稚児の行列花まつり

     🍒  ほいほいと籠屋花散る金毘羅へ    

    



コメント
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