竜天に登る、、、、、
竜は中国で神聖視された巨大な想像上の動物。雲を起こし雨を呼ぶ。
。。。。。。竜は天に登ったと信じられた。
万物生動する春の盛んな気分が生んだいかにも中国な幻想。
「竜は、、、春分にして天に登り、秋分にして淵に潜む」とした。
空想の産物であるが、にもかかわらずこんな季語が俳句らしさの特徴となっている。
☆ 龍天に登ると見えて沖暗し 伊藤松宇
☆ 竜天に登る前夜の潦 佐藤鬼房
☆ 竜天に登る踏み台ありにけり 小林貴子
歳時記を覗くと例句がたくさんある。
我が家の庭に咲いている ロリエ 良い香りを放っている。
しりとり俳句から
🐧 龍天にパッチワークの緞帳ぞ よひら
🐧 竜天に奉納の美女領巾をふる よひら
🐧 複写機の中に鏡や龍天に かげお
🐧 龍天に昇りて煙草ふかしをり ラスカル
昨日、竜天にでつながれていた句
🐧 火袋に蝋涙のあと花は葉に 霜月
🐧 手で削る色鉛筆や花惜しむ 灌木
🐧 洗熊来ぬ間に掘らん春筍 ミミ
🐧 手みやげのひよこぴょこぴょこ春の昼 ぴのこ
🐧 裏宰府と呼ぶ天平の春田径 らっこ
🐧 まだ熱き善根宿のしおむすび 侘助
以上好きな句です。