老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

潜水橋

2016-04-23 20:29:55 | 俳句



四国三郎こと吉野川に架る潜水橋。
吉野川には、こんな、形の橋がいくつか架っている。
四国三郎は、坂東太郎と云われる利根川 筑紫次郎こと九州の筑後川と、同じように異名を持つ日本を代表する、川である。
昔は颱風のたびに氾濫を繰り返す川に、水があふれて橋の上を水が越して行く、すなわち潜水する、簡易な橋を架けた。(ちなみに高知県は同じ構造の橋を沈下橋と違った呼び名が付いている。)
橋を架けるには、莫大な費用が必要なことから、幹線道路には立派な橋を架けたが、他には便宜上、洪水が来た時は、橋の上を水が流れてもよいような、橋を架けた。
徳島県の道路事業は、吉野川に架ける橋に莫大な予算を割いたので、道路は日本一、おんぼろな、舗装の出来ていない、砂利の道であった。道路を整備するには予算が足らなかった。
吉野川の河口に架る吉野川橋は、東洋一長い橋と、かっては云われていた。
他の県に行くと、道路が立派だといつも感じていた。

      

今日は道の駅で休んだ時、そこから潜水橋が見える土手に上った。潜水橋を利用する車がひっきりなしに通っている。長い堤防には、ピンクの苜蓿が咲いていた。月並みにいえば、頬を吹く風が心地良かった。
   

   🍒   逆打ちの遍路朝日を負ふて来る

   🍒   ニッキ水ひとりが買えば次々と

   🍒   車止め山藤の花仰ぎけり

   🍒   苜蓿恋に恋した幼き日

   🍒   春うれふ古里に病む兄のをり

コメント
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