老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

山頭火 の碑

2016-04-06 11:08:01 | 俳句
      🌸   カラスないてわたしもひとり
         

少し足を伸ばして山頭火の碑がある場所まで散歩をする。
きっと、桜が咲いてる今は 山頭火 もあちらではお酒を飮みながらお花見をしているだろう、と思って。。。
桜は満開。
この日を逃がしては、、、予測どうりまだ、一、二片散り急いだのが、、、あるようだけれど、満開と云ってよいだろう。

     🌸  さくらさくらさくさくらちるさくら

    

遍路道からは、ちょっと、道を折れた場所にあるのだけれど、時々、お遍路さんが碑の前に佇んでいるのを見かけることがある。山頭火ファンなのであろうか。

山頭火は香川県へは二回、来県をし、数々の句を詠んだことから、三十四基の句碑があるそうだ。

結願寺の大窪寺にはこの句碑が。

   🌸   ここや打留の水があふれている

大窪寺までの遍路行脚をしながらの、さぬき市の句に

   🌸   泊めてくれないか折りからの月が行手に

   🌸   あかあか燃える火が、ふと泊る 


山頭火日記を、車の中に乗せいる。
ドライブの途中でいつでも、繙くことができる。

  🌸  降ったり照ったり死場所をさがす

  🌸  笠にとんぼをとまらせて歩く (蜻蛉=仏  同行二人)

私は、山頭火を特に好きってこともない。
けれど、心打つ言葉に句に、救われたり、考えさせられたりする。
研究者やファンが多いのも諾える。

    🌸   話してる間へきて猫がうづくまる
    🌸   物思ふ膝の上で寝る猫
    🌸   寝てゐる猫の年とつてゐるか
    🌸   人声なつかしがる猫とをり
    🌸   猫もさみしそうに鳴いてからだすりよせる

「行乞記」
昭和五年、十一月 三十日から~ の数日を 
炭坑節の発祥地である、福岡県田川後藤寺町の近藤次良さん宅に何日か寄宿をしている。
酒と、暖かい食にありつけると、わが身の上のわびしさが。
淋しさをかこちながら、猫に自分を重ねている。


コメント
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