老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

草花手習帖

2016-04-24 10:41:21 | 俳句
   🐢   本堂へ長き藤棚潜り行く

    🐢   藤波や棚に風鈴吊るしある




何年か前、夫の誕生日に東山魁夷の「草花手習帖」をプレゼントした。
  
   

水彩画を習っている夫は絵を描くこと 私は俳句を作ること、二人して下手の横好きである。
時々坂出にある、東山魁夷美術館に行く。そこで、「草花手習帖」を見つけた。
一から、筆の運び方を記している。初心者の夫には持ってこいの本だ。
やさしい色づかいで、私も見ていて厭きない楽しい本である。

       

魁夷の画集を他にも持っていて、北欧を旅した時のエピソードや日本のあちら、こちらの絵の背景の文章も読んでいて感銘を受ける。

この本は真空パックされていて、見本の本の中から選んで買った。
他の本は沢山並べているのにこの本だけは、奥から、出してきた。
表紙の次のページに書かれていた青いインクの文字は、魁夷のサインではないかと思っている。

     

「一本の野の草にも生命が宿っている。」
花や草に向ける優しいまなざしは、俳句にも言えるのではないか。
今朝、この本を開きながら、忘れていた姿勢を取り戻さなくてはならぬと思った。

   

   

      
コメント
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