老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

藤棚

2016-04-28 15:06:07 | 俳句

栗林公園の旧日暮亭の藤棚。

小雨が降っていたが栗林公園を訪れた。今は藤の花の見ごろである。
竹で編んだ戸をくぐると、旧日暮亭が。土日と祝日しかこの屋根の付いた潜り戸は開いていない。旧藩主も愛した亭は、綺麗に掃除が行き届き、何度訪れても心が休まる景色がある。紫雲山を借景に、赤壁を落ちる滝が見える。手入れされた竹林がある。燈籠や庭石の配置も計算し尽くされているのであろう。今日は藤棚に花房が垂れさがっていて、いつもは寂かな亭が華やいでいる。



この旧日暮亭は、藩政時代の古い地図にもはっきりと書かれているらしい。
山藤の一種の白藤は名残りの花が少しだけ咲いていた。



旧日暮亭と道を隔て、藤棚が在りこの藤棚の藤は今が盛りである。
雨のせいか観光客もいつもよりは少ない。砂利道を歩く足音が懐かしく感じる。


   🍏  通し鴨雨の水輪をほどきゆく

   🍎  藤の香の濃くあり雨の日暮亭

   🍏  藤棚に佇み雨の音聞きぬ

   🍎  藤波の雨に重たきうねりかな

   🍏  ざくざくと音す砂利径松の花



コメント
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