一日 お裁縫をしたので、身体をほぐしに、夕方は森へ散歩に。
午后四時頃。日差しはきつく、首筋すじが焼けているのを感じる。
森の中に入ると、急に涼しさを感じる。
緑陰、木陰、夏の季語が思い浮かぶ。
夕方、この森へ一人で来るのは少し怖い。
💛 めまといと言ふ難敵や森の中
めまといがいて追っても追っても顔の周りにまといつく。
> 山には山の愁いあり
海には海の哀しみが
最近の人はこんな古い歌は知らないであろう。
「あざみの歌」 その薊が咲いているのを見つけた。
野苺の花を見付ける。
野歩き、山歩きは止められない。
こんな花に心がやすらぐ。
近くの木で鶯が鳴いている。枝移りをしているのだが、姿をちらっと見せたきり目には入らない。
上手に長鳴きをする。
私が一歩進むと鳴くのをやめる。
立どまると、又鳴き始める。何だか鶯に遊ばれているみたいだった。
💛 顔みせろ鶯繁みにゐるのなら
💛 玉のやう言の葉降らせ夏の森
コルセットを腰に巻いて、膝にサポートをして悲しい姿で散歩。そう森林浴だった。