「やってしまったな。岡ちゃん・・」 「やってしまったな。関口さん・・」放送界でも実力を誇る、噺家コンビ「ナインティ・ナイン」の岡村隆史さんと、重鎮ともいえる司会者・関口 宏さんがそれぞれ放送中に事故レベルの舌禍を起こし、ネットなどで非難されている様だ。
岡村さんは先月下旬、長らく担当の民放深夜ラジオ番組司会進行の折、流行中の中国大陸発、新型コロナ・ウィルスのあおりで夜の娯楽が楽しめなくなった視聴者からの便りに応じた際「今度の感染症不況で失業した美人が、夜の娯楽関係にもやって来るだろうから期待を」の意の発言をした事が「女性の地位や尊厳を大きく損ねた」としてメディアやネットなどで強い非難を浴び、複数回の謝罪と相成ったもの。確かに深夜帯とはいえ、この手の発言は慎重さを欠いた所は否めまい。岡村さんの今後の出演スケジュールにも影響しそうだが、必要とされる処分には 謙虚に向き合った上で再起に向け努力を願いたい。
関口さんは、これも長らく我々保守側不興を買っている TBS-TVの日曜報道番組「サンデー・モーニング(我々はサイテー・モーニングと揶揄する事もあるが)」の先日席上、前述感染症問題と苦闘する医療関係各位の対する言及の折「専門家でもある医療関係の方々が、感染してしまうのか」の意の、浅慮ともいえる言動でこれ又ネット上などで非難される事に。同氏は我国 TV史でも屈指のヴェテランであり、番組進行に当たっても、軽々な言動は許されぬ所だろう。前出の岡村さん以上に そうした配慮が求められるはずだ。謝罪等があったかは不明だが TBS関係なら庇った可能性も捨てきれまいて。こうした舌禍は以下に述べる、日本国憲法保障の「言論の自由」の範囲から外れるものである事も事実だ。
本題です。今日 5/3はご存知憲法記念日。1947=昭和 22年のこの日 現行の日本国憲法施行を祝い制定された経緯があるが、あるネット知人の方が「いわゆる憲法記念日」なる表現をされていた。終戦直後はやむなき事情があったにせよ、決して芳しい経緯だったとはいえない現行憲法の記念日を祝う訳には参らないとのお立場からだそうで、拝見した拙者は「なる程な・・」とも思ったものだ。現行憲法は、基本的人権の一環として思想信条の自由を保障してもいる。そうである以上、この様な思考や受け止めも 最大限の尊重をされるべきなのである。
例年のこの日は、国の最高法規・憲法といえど、時代や情勢変化に応じた所謂「アップ・デート」ともいうべき見直しを図るべきとする改憲勢力と、基本的にその必要を認めず 理念は勿論条文も一切の見直しを認めない護憲勢力が、国論を二分する形で各地での主張を繰り広げて来た。大都市部では依然新型肺炎伝播が懸念される今年は、拙者が報道で見た限りでは、改憲勢力の多くはインター・ネット利用のオンライン集会に移り、これまでの主張を支持者多数で共有する工夫などが見られた反面、護憲勢力の側にはこうした取り組みが余り見られなかった印象を受けた。
護憲側に与する枝野立憲民主代表は、自らの主張をネット動画で配信。基本、此度の感染症流行の様な緊急時も 憲法の見直しまでは踏み込まぬ様持論を展開。護憲側も多くはこうしたオンラインでの参加だったのだろうが、首都圏などでは相変わらず減員するもデモ行動が見られ、中には必須ともいえるマスク着用さえ心がけぬ輩が見られたのには唖然としてしまった。この連中、頭の中は平時と全く切り替わっていないのではないかとさえ思った。さもなくばメディアを含む左派容共勢力に散見される「自分だけは、自勢力だけは大丈夫」との居丈高な慢心にまだ浸かっているのかとも思わされたものだ。
もしかすると、保守側にもそうした挙に出た向きがある可能性も否定はしないが、やはり人数的にはあちら側の方が多そうだ。世界的感染症が流行る折にも関わらず、思考面が平時の古いままなのだろう。万一を考えて、ネットでの主張に替えたのは あちら側も枝野代表だけではないと思う。自勢力に近い政党幹部が、何故普段と主張の方法を替えているのかさえ理解する知力もないのだろうか。
野党連携とかの話も聞こえては来るが、支持者の意思が纏まっていない様に見えてはやはり心もとないものがあり、末期を迎えた求心力低下が指摘される安倍政権にとって代わる事など幻想レベルだと思うがどうだろう。今回画像は、桜の時季も終わった拙近所・金山公園傍を行く JR在来線試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に、関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3818.html