線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

秋の富山県高岡~氷見獅子舞探訪②

2009年09月12日 23時27分25秒 | 日々雑感
夕食後は大坪町へ行くことに。
マイミクさんになっていただいている獅子方さんがおられることもあって、訪問してみた。
この大坪町三・四丁目青年団とは不思議なネーミングだが、ここはかつて土器(かわらけ)町と呼ばれた地区だ。新しい自治会名でこうなったのだそうだ。ちなみに高岡城築城400年だが、それをさかのぼる古い地区であるという。文字通り、瓦を焼いた職人町のようだ。

さて、自分が着いたときは、夜7:30過ぎで「招待花」の時間だ。暗がりの街並みだが、青年団が訪ねているお宅は元気いっぱいだ。


ここの獅子頭は毛が植えられている「熊獅子」である。白い牙がリアルな感じ。そして天狗は射水系な感じで、シャグマをふりみだして舞う。そして棒を振り回すのがやはり印象的だ。

花のお宅では華やかな舞が行われる。


花の演舞が終わったところで、マイミクさんとお話しすることができた。笛も太鼓も、そして獅子もこなし、さすがに熱い方だ。お疲れのところをしばらくおしゃべりさせていただく。また団長さんともお話しできた。皆さん、若くて熱い方々だ。
 

そして再び町廻り。まだ40軒もあるという。自分もついてまわることにした。
ところが…やはりデジカメやビデオのバッテリが低下…。やむを得ず、自動車に戻り、エンジンかけて充電に。

そして23:30を回った頃、公民館近くの家々を回る。そして最後は「宿入り」といい、現在は公民館であるが、すべての演目を演じる。雨も降ったり止んだりだが、何とか小降りになって、公民館前での演舞が終わったのは25:00前。結構な時間だ。

かつては明け方近くまで舞われたという。マイミクさんも言っておられたが、青年団の人数も減っているという。すでに保存会という組織になっている地区もあるなかで、こちらは青年団でがんばっておられる。さすが富山だ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の富山県高岡~氷見獅子舞探訪①

2009年09月12日 20時00分10秒 | おまつり
今日9月12日は第2土曜日。昨年も出かけたのだが、富山県の獅子舞を見に行くことにした。

今回は何だか金もない…ETCもない…ということで、極力高速道路は使わない方向で、安房トンネル経由で行くことにした。朝8:20頃、自宅を出る。ガソリン入れたり、ちょっとコンビニ寄ったりして、何だかんだ遅くなってしまった。しかも雨。今週はずっと天気がよかったのに週末だけ雨の予報だ。

さて、順調に車を進め、懐かしい!?松本市を迂回しながら、上高地線を行く。雨とはいえ、やはり上高地付近は大型バスが多くて、なかなかノロノロ運転だ。

さて思った以上にかかってしまったが、平湯温泉で一休み。いつもの通り、「反対玉子」を食べて、元気に出発。平湯を抜け、上宝を過ぎ、神岡経由で国道41号線の飛越国境の道を進む。やはり雨だな…。
時刻は12:00近くなり、場所は大沢野。ここで目に入った回転寿司に立ち寄って腹ごしらえ。富山へ来ると、金が無くても寿司屋に入るおバカである。

さて、悪天候のなか、富山I.C.から小杉I.C.までいつも通りのコース。そして国道8号線まで来ると、目指すは高岡市街地。今日・明日と、高岡は開町四百年祭で記念イベントが用意されている。前田利長公が隠居のため入った富山城から、高岡城築城、城下町を造成してから400年。祭りとして、高岡御車山や伏木のかっちゃなどを呼んでいる。しかし、自分の関心は獅子舞。この日だけでも相当数の獅子が行われる。

さて、高岡市街地に入ったら、何だか雨も小降りになってきた。午後1:30過ぎ、ウロウロしていたら、獅子発見!自動車を停めようとするが、なかなか市街地は停めにくい。ようやく千保川近くの広い道路端に置いて、獅子を追う。

まず発見したのが「内免神明町」だ。なかなかカラフルな獅子方さんたちだ。ちょうど天狗が出てきたところだったが、なかなか軽やかな舞で氷見系を思い起こす。しかし獅子方さんは射水系のように白い半ズボンに前掛け。しかし囃子には鉦も入るので、氷見らしい。あとで調べたが、高岡あたりは氷見系伝播型というらしい。
 

さて町廻しを追いかけて、しばらく見学していた。すると、急に大粒の雨。ついにどしゃ降り。んん~これはまずい。ビデオは雨に濡らすと動かなくなる。デジカメも撮りづらいし、大体テンションが下がる。取りあえず車へ戻ることにした。しかし、こういう獅子舞を追いかけているときは、案外遠くまで歩いてきてしまっている。車まで着くのにかなり濡れてしまった。テンション最低。

ちょっと寒くなってしまったので、じゃあ!ここらで温泉だな。調べておいたのは、高岡市岩坪の「凧」というところへ行ってみた。場所は氷見寄りというか、高岡北I.C.に近い場所だ。行ってみるとすぐ分かったのだが、どうも温泉らしくない外観。入り口には「TAKO ONSEN」と書いてある。間違いない。

中に入ると、しゃれたBGMが流れ、そのおもむきはカフェレストか美容室か…という感じ。
温泉はこぢんまりとした内湯、サウナ、露天風呂。しかし木が使われていてイイ感じ。入浴中でも管理人さんが来て、ガラス拭いたり、桶や椅子を整理したりしていた。なんとも清々しい温泉だった。

さて!温泉を出ると、また雨は取りあえず止んでいる。再び高岡市街地へ向かう。すると、五十里(いかり)というところを通るのだが、何だか民謡が流れてくる音がする。行ってみるとお祭りだ。ただ、他と違う。獅子舞ではないのだ。数々の提灯をつけた船に太鼓の人がいる。そして七福神が踊っていた。ここでは宝舟の七福神という踊りが披露されている。

踊り手は6人で、唯一女性の弁財天らしい方だけは舟にいた。そして獅子舞の村廻しのように、一軒ずつまわり、口上もあって、なかなか楽しい。

さて、再び市街地へ。
今度は内免神明町の近くへ再び行ったところ、千保川を渡ったさきの五福町の通りへ行ってみる。すると古い格子戸が続く家並みで獅子方発見。縄手(のうて)仲町の獅子だ。ちょっと追いかけてみる。なかなか落ち着いた感じの獅子舞だ。棒をくるくるとまわす天狗がカッコイイ。


さて、すぐ近くを別な獅子方さんが行くので、別な方向へ行ってみる。すると五福町縄手公民館前に人がいた。そして午後5:30をまわると、すぐ裏の神明神社へ移動する。神輿も出て、神職さんが神様をおろしていた。そして獅子舞が演じられた。

まず縄手町の獅子舞。ここは結構人数も多く、元気だった。拝殿前に三人の天狗が座り、道化役の進める酒を飲んで酔っぱらい、獅子に絡む舞だった。なかなか見ていて面白い。

それが終わると、再び町内へ出て行く。続いて地子木町の獅子舞。ここもなかなか元気な舞だった。
近くの人に聞くと、縄手町、縄手仲町、地子木町の3ヶ所が、この神明社を中心にまわっていくのだそうだ。

さて、だんだん暗くなってくる。そして腹も減ってきた。国道8号沿いの王将なんとかというところで中華の夕食。そして、近くの大坪町の獅子を見に行く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする