線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

秋の富山県高岡~氷見獅子舞探訪①

2009年09月12日 20時00分10秒 | おまつり
今日9月12日は第2土曜日。昨年も出かけたのだが、富山県の獅子舞を見に行くことにした。

今回は何だか金もない…ETCもない…ということで、極力高速道路は使わない方向で、安房トンネル経由で行くことにした。朝8:20頃、自宅を出る。ガソリン入れたり、ちょっとコンビニ寄ったりして、何だかんだ遅くなってしまった。しかも雨。今週はずっと天気がよかったのに週末だけ雨の予報だ。

さて、順調に車を進め、懐かしい!?松本市を迂回しながら、上高地線を行く。雨とはいえ、やはり上高地付近は大型バスが多くて、なかなかノロノロ運転だ。

さて思った以上にかかってしまったが、平湯温泉で一休み。いつもの通り、「反対玉子」を食べて、元気に出発。平湯を抜け、上宝を過ぎ、神岡経由で国道41号線の飛越国境の道を進む。やはり雨だな…。
時刻は12:00近くなり、場所は大沢野。ここで目に入った回転寿司に立ち寄って腹ごしらえ。富山へ来ると、金が無くても寿司屋に入るおバカである。

さて、悪天候のなか、富山I.C.から小杉I.C.までいつも通りのコース。そして国道8号線まで来ると、目指すは高岡市街地。今日・明日と、高岡は開町四百年祭で記念イベントが用意されている。前田利長公が隠居のため入った富山城から、高岡城築城、城下町を造成してから400年。祭りとして、高岡御車山や伏木のかっちゃなどを呼んでいる。しかし、自分の関心は獅子舞。この日だけでも相当数の獅子が行われる。

さて、高岡市街地に入ったら、何だか雨も小降りになってきた。午後1:30過ぎ、ウロウロしていたら、獅子発見!自動車を停めようとするが、なかなか市街地は停めにくい。ようやく千保川近くの広い道路端に置いて、獅子を追う。

まず発見したのが「内免神明町」だ。なかなかカラフルな獅子方さんたちだ。ちょうど天狗が出てきたところだったが、なかなか軽やかな舞で氷見系を思い起こす。しかし獅子方さんは射水系のように白い半ズボンに前掛け。しかし囃子には鉦も入るので、氷見らしい。あとで調べたが、高岡あたりは氷見系伝播型というらしい。
 

さて町廻しを追いかけて、しばらく見学していた。すると、急に大粒の雨。ついにどしゃ降り。んん~これはまずい。ビデオは雨に濡らすと動かなくなる。デジカメも撮りづらいし、大体テンションが下がる。取りあえず車へ戻ることにした。しかし、こういう獅子舞を追いかけているときは、案外遠くまで歩いてきてしまっている。車まで着くのにかなり濡れてしまった。テンション最低。

ちょっと寒くなってしまったので、じゃあ!ここらで温泉だな。調べておいたのは、高岡市岩坪の「凧」というところへ行ってみた。場所は氷見寄りというか、高岡北I.C.に近い場所だ。行ってみるとすぐ分かったのだが、どうも温泉らしくない外観。入り口には「TAKO ONSEN」と書いてある。間違いない。

中に入ると、しゃれたBGMが流れ、そのおもむきはカフェレストか美容室か…という感じ。
温泉はこぢんまりとした内湯、サウナ、露天風呂。しかし木が使われていてイイ感じ。入浴中でも管理人さんが来て、ガラス拭いたり、桶や椅子を整理したりしていた。なんとも清々しい温泉だった。

さて!温泉を出ると、また雨は取りあえず止んでいる。再び高岡市街地へ向かう。すると、五十里(いかり)というところを通るのだが、何だか民謡が流れてくる音がする。行ってみるとお祭りだ。ただ、他と違う。獅子舞ではないのだ。数々の提灯をつけた船に太鼓の人がいる。そして七福神が踊っていた。ここでは宝舟の七福神という踊りが披露されている。

踊り手は6人で、唯一女性の弁財天らしい方だけは舟にいた。そして獅子舞の村廻しのように、一軒ずつまわり、口上もあって、なかなか楽しい。

さて、再び市街地へ。
今度は内免神明町の近くへ再び行ったところ、千保川を渡ったさきの五福町の通りへ行ってみる。すると古い格子戸が続く家並みで獅子方発見。縄手(のうて)仲町の獅子だ。ちょっと追いかけてみる。なかなか落ち着いた感じの獅子舞だ。棒をくるくるとまわす天狗がカッコイイ。


さて、すぐ近くを別な獅子方さんが行くので、別な方向へ行ってみる。すると五福町縄手公民館前に人がいた。そして午後5:30をまわると、すぐ裏の神明神社へ移動する。神輿も出て、神職さんが神様をおろしていた。そして獅子舞が演じられた。

まず縄手町の獅子舞。ここは結構人数も多く、元気だった。拝殿前に三人の天狗が座り、道化役の進める酒を飲んで酔っぱらい、獅子に絡む舞だった。なかなか見ていて面白い。

それが終わると、再び町内へ出て行く。続いて地子木町の獅子舞。ここもなかなか元気な舞だった。
近くの人に聞くと、縄手町、縄手仲町、地子木町の3ヶ所が、この神明社を中心にまわっていくのだそうだ。

さて、だんだん暗くなってくる。そして腹も減ってきた。国道8号沿いの王将なんとかというところで中華の夕食。そして、近くの大坪町の獅子を見に行く。
コメント (2)
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WaSpace in  上越高田

2009年09月05日 23時40分17秒 | 音楽
今日は新潟県上越市の音楽茶房ラ・ソネという会場で行われた「WaSpace」というコンサートに出かけた。
今回は箏・三味線・尺八による現代邦楽だ。箏:吉澤延隆さん 三味線:野澤徹也さん 尺八:神令さんの3人による演奏。
よく調べずに出かけたのだが、この会場はいわゆる音楽ホールではないのだが、音楽茶房ということで狭い中にも音楽が鳴り響く空間だ。
 

①夕影の詩(三木稔作曲)
 三重奏曲。三木作品ならではの、馴染みやすいメロディ。
 久しぶりの三曲の生演奏。いいな~。

②讃歌(沢井忠夫作曲)
 箏のソロ。これは大好きな1曲。はじめて聴いたのは、沢井一恵さんの演奏。亡くなられた沢井忠夫さん自身の演奏のCDにも入っているのだが、も~何回聴いたことか!後半の部分は泣きそうだった。

③無住心曲(神如道生曲)
 尺八のソロ。本当に間近で聴けた。神さんの息づかいが聞こえてくるのが何とも自然な感じ。そして会場の外から、リーリーと虫の声が聞こえてきて、なおさら自然さが増した。演奏後、神さんご自身も虫の声が聞こえてきて、一体になった感じがしたとおっしゃれていた。

④見えない糸(轟千尋作曲)
 三重奏曲。現代風だ。不思議なサウンドの絡み合いがおもしろい。後半のリズムがなんとも心地よい。三味線の手の速いパッセージがカッコイイのだが、これを弾くのは大変そうだな~という感じ。野澤さんのパシっという撥のアタック音が、なんともいい。

⑤三味線・箏・尺八の為の三重奏曲(水野修孝作曲)
 三重奏曲。解説の通り、バロック風。西洋和声が基調となっている。響きとしては和風に感じさせないとも思った。

⑥去来(杵屋正邦作曲)
 三味線のソロ。これを初めて聴いたのは西潟昭子さんのCD。何しろカッコいい。杵屋作品だけに伝統的な雰囲気がずっと漂うのだが、ラストに向かってハジキで下がってくるところの手の動きが、もの凄い。スカッとした気分にさせてくれる。こんな曲が弾けたらいいな~などと思ってしまう。

⑦さらし幻想曲(中能島欣一作曲)
 三重奏曲。「さらし」を往かした中能島作品。今日は新潟での演奏だが、「越後獅子」を連想する。

今日は6:00開場、6:30開演だったのだが、6:00前に会場に到着したので、早めに受付して、入場。野澤さんが会場におられたので、おしゃべりできた。
最前列の端っこに陣取る。軽井沢・大賀ホールのときも近いなと思ったが、今日は間近。尺八の方とは1mくらいの距離。音の聞こえ方が立体的で、生演奏はやはりいい!
終演後、野澤さんのご挨拶して帰宅。
帰るとき、見たことのある顔を発見。上越の和楽器屋さんだ。かつて邦楽部でお世話になった方だった。もう何年もお目にかかっていないので、忘れておられるかと思ったが、何とか思い出していただいた。なつかしいひとときだ。

11月21日(土)には、再び上越・高田で野澤さんの『現代の三味線コンサート』があるという。これまた行きたい演奏会だ。これはすべて三味線曲だ。三味線好きには最高!


上越を夜8:30頃出た。夜なので、妙高山麓~信濃町付近は下道で行き、中野I.C.から高速に乗る。それでも2時間ほどだった。上越も近くなった~。
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八ツ場ダム入札延期!?

2009年09月03日 23時23分24秒 | 日々雑感
八ツ場(やんば)ダムは、群馬県吾妻地方に建設予定のダムだ。
今回の民主党による政権交代で、入札が延期になるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090903-00000629-san-pol

ええ…っと思った。
自分はここで政党のことをどうのこうの書く気はないし、それほど民主党にも自民党にもいろいろ思ってはいない。

ただ…線翔家ご先祖の地、群馬県へ出かけるたび、あの八ツ場ダムの工事の進み具合を見るので、「一体いつ出来るんだろう…」と思いつつ、あともう一息?と思っていた。
ニュースを見ていたら7~8割は進んでいるようだ。

しかし、ダムの湖底に沈むために、代替地へ引っ越したお宅もある。そして名湯・川原湯温泉も丸々沈む予定なのだが、新しい源泉も掘り、新しい温泉地にするようだ。ダム湖観光も想定して、このダム建設を飲んだ地元の方々は、まさに「翻弄」だ。

金の無駄遣いとはいえ、あまりにも代償が大きすぎる感じはなくはない。地元の気持ちを確認しないと…どうなることやら????
コメント (1)
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