定年を迎えて人生の余暇時間を違う場所で過ごしたい、などと考える人たちがいる。
そういう「人生の余暇プラン」を抱ける人はそこそこ資金に余裕があるわけで、幸せな状態になっているとみていいだろうなぁ。
なによりも夫婦円満でないとプランは成立しないだろうし。
外国に定住したときの生活感覚はよくわからないが、経済格差や生活環境などで、ここに移り住んだらある程度充実した第二の人生がおくれるかもしれない。
…などという国はあるとは思う。
ワイン用のぶどう畑があってヨットハーバーがあって、ちょっとした街があってほとんどの住宅は大きな庭が付いた見晴らしのいい高台にある。
だれも心地よい余暇人生を送っているようにみえる。
しかし、日本人がいきなりやってきて、こういうところに暮らすとなると、最初はいいだろうけど時間がたってくるとよほどの社交家だったり、個人で没頭できる趣味という付加価値的背景を持っていない限り、とてつもなく退屈になるだろうな、という予測はつく。
家の中と日当たりのいい庭の往復で満足しているくらいの老齢になっていないと、結局は「余暇人生に退屈死する」なんてことになりかねない。
話は変わるが、都会で暮らす人が一年のうち一定期間農村や漁村で暮らしたらどうか。
などとその昔お役所が提案した。
でも国が薦める話はどこか信用できないところがある。
言っておきながら、言ってたほうがたちまち忘れてしまう。
一時期リゾートマンションというのがもてはやされたバブル時代があった。
ちょっとした小金程度の価格で別荘感覚のマンションが買えた。
心地よい余暇人生にあこがれて、違う環境のもとで暮らすのは自由だが、退屈死しないようにしてほしい。
まぁアタクシにとっては関係ないけどね。