浜田屋遼太

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そだねージャパン

2018-03-11 | 日々是好日

平昌オリンピックでひとしきり話題になった「そだねージャパン」と「おやつタイム」というの知ってますよね。

 知らない

知らない人にはこの話、しづらいのだが、今回の大会のこぼれ話として有名だし、好きな話題なのでどうしてもこの話に持っていきたい。

カーリングは知ってますよね。

ルールとか詳しいことは知らないが、何人かの人が開店直前の店みたいにデッキブラシで床をゴシゴシこすってる。

進めか止まれかよく分らぬが、その床の上をエラソーな態度で鍋みたいなやつがシクシクと通過していくやつ、ぐらいだろうというのはみんな知っていると思う。

そんななかで「そだねージャパン」がメダルをゲットした。

正式名は「LS北見」

北見は北海道の北見市で、このチームの全員が北見出身なので選手同士の会話が北海道弁で「そうだねー」がしり上がりの「そだねー」になる。

試合中の会話もしょっちゅう「そだねー」がでるので「そだねージャパン」

「おやつタイム」、ってのも驚きでした。

カーリングの試合はかなり長丁場で、時には3時間にも及ぶことがある。

そのため途中のハーフタイムに7分間の休憩時間に充てている。

この7分間に選手たちは今後の方針などを話し合いながら、何かを飲んだり食べたりする。

画面で見た限りでは、イチゴ、バナナ、ロールケーキなどとペットボトルやジュースなど。

日本以外のチームは立ったまま飲み食いするのだが、わが日本は「そだねー」全員が床に座り込んで車座になって飲み食いする。

緊張の中のほのぼの。

これまでのオリンピック中継で、飲食の部分を映すことはあまりなかったので、この食事風景は新鮮に映った。

この場合は試合の休憩時間の飲食ではあるが、よく考えてみると「試合中に飲食してはならない」という規則はオリンピックの規約の中にないのではないか。

ただ、どの競技も試合中はそういうヒマがないから、という理由でしないだけではないか。

例えばかつてボルト選手が出場した陸上100メートル走は、途中で飲み食いしているヒマはない。

だが本当は「飲み食いしたい人はしてもいいよ」という規則になっているかもしれない。

かつて日本のスポーツ界は、試合中は水さえ禁じられていた。

「そだねージャパン」の「おやつタイム」が人々の心を呼び覚ます。

これからのスポーツ中継は、こんなふうに変わっていく。

例えばプロ野球の場合。

千葉ロッテマリーンズVS北海道日本ハムファイターズ戦。

ロッテの選手はいつもベンチでもグランドでも全員がガムを噛みっぱなし。

アメリカの大リーグでもガム噛みっぱなしの選手は多いので、これは少しも不自然ではない。

日本ハムのほうはどうか。

バッターがヒットを打って一塁に出る。

一塁上で手袋をはずして尻のポケットにしまおうとする。

すると、オヤ、こんなところにこんなものが、という感じで一本のウィンナーソーセージをポケットから引き出し口に入れる。

一口、二口と噛みしめて、いかにも美味しそうな表情で「メチャメチャ美味い」とつぶやく。

その声をマイクが拾って球場のスタンドに響きわたる。

「そだねージャパン」がスポーツの試合中の飲食に対する人々の考え方を変えたのではないか、などと思うのであります。

 

コメント (2)
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