はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

いろいろな感じ方、考え方があるもんだなあ…

2010年02月17日 | 日々のよしなしごと
国母(コクボ)とか言うスノーボードの選手。バンクーバー入りした時に選手団ユニフォームを着崩していたことが非難の的となり、その後の謝罪会見の態度の悪さが火に油を注いだ格好になっています。さらに2度目の謝罪会見以降、マスコミは面白可笑しく彼の動静をレポートしています。結局、ネタになれば何でもいいってことなのかなあ…

今回の一件を巡るネット記事のコメント欄をザッと読んでみたら、「(仮にも国を代表する人として)TPOを弁えていない未熟さ」や「公式謝罪会見時の人をバカにしたような態度」を非難する人が大多数の一方で、擁護派もチラホラといる。ホント、さまざまな考え方があるんですね。観点の違いから、いつまで議論しても噛み合わないであろう対立意見が見られたり、コメントを寄せた人自身の未熟さ(無知ぶり?)を感じるコメントもあるし、読んでいるこちらが「なるほど!」と感心するコメントもあるしで、なかなか興味深いです。

ただ、ネットで一般人が自由(ある意味、無責任に(^^;))に思っていることを公開できるようになって以来、騒ぎが拡大される傾向も否めないのは事実でしょう。騒ぎに便乗して、過激な言葉で有名人を非難して、自分の個人的な鬱憤を晴らしている人もいるように見える。

はなこ的に国母選手に対して思うのは、ゴルフや野球を除けば、アスリートの競技人生は思いの外短く、引退後の人生の方がずっと長いのに、あのコミュニケーション能力では後々苦労するだろうなあ、ということです。もし非難に対して納得が行かないのであれば、きっちりと言葉で反論することが必要でしょう。自分自身で納得していないのに、上から言われて表面だけ取り繕うとしたから、傍目には不遜な態度に受け取られてしまった。あれが拙かったと思う。あの場で自分なりの考え方をきちんと伝えられれば、また空気は変わっていたかもしれない。

もちろん大人になったら、どんなシチュエーションであれ、その場に相応しい態度で臨む(それは服装に関しても言える)ことって、必要最低限のマナーだと思うんですよね。マナーは処世術でもある。自分の競技に集中する為にも、無用な摩擦は起こさない方が得策なのは明らかでしょう。その点、国母選手は脇が甘いし、周囲のサポートにも問題がある。

そもそも今回はマスコミ報道によって、国母選手のある一面が大きくクローズアップされたに過ぎず、批判している人の多くはその部分に関して批判しているわけです。けっして彼自身を全否定しているわけではない(その意味では、「出場辞退」まで求めている人は殆どいないと思う)。

コメント欄には「メダルを取って、(非難している人を)見返してやれ」と言う意見がありましたが、メダルを獲得したら結果オーライ、「勝てば官軍」というわけではなく(メダル獲得はもちろん賞賛されるべきことですが)、やはり今後は大人として、人と接する時どのような振る舞いをすべきか考えることは大事だと思う。注目を浴びる(人々に夢を与える、後進の手本となる)トップ・アスリートだからこそ、無名の一般人以上に、いろいろな意味で高いレベルが求められるのは仕方ないですよね。”選ばれし者”の宿命なのかもしれない。
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