今朝、バス停でバスを待っていたら、私の前に並んでいる子連れの若いお父さんが、タバコを吸っていました。本当は煙が後方の私に向かって流れて来るので、この段階で私は十分不快なのですが、我慢していました。
しかし、バスの姿が見えた時、そのお父さんは何の躊躇もなくタバコを投げ捨てました。いつもやっているんだろうなあ…と想像できる自然さで。それで朝から人とこんな形では関わりたくないのですが、勇気を出して(内心、心臓バクバクよ)、そのお父さんに注意しました。
「ご主人、タバコの投げ捨てはいけませんよ。しかもお子さんの見ている前で」
実はこのバス停、住宅街の狭い道幅の一方通行路にあるのです。以前はご近所の方が空き缶を灰皿代わりに置いていたのですが、健康増進法が施行されてからバス会社がバス停を禁煙と定め、灰皿は撤去されています。
だからと言ってバス停での喫煙がなくなるわけもなく…バス停付近はタバコの吸い殻が散乱。それを誰が片付けているかって?バス会社は灰皿を撤去しただけで、その後のことは関知しない。結局バス停近くに位置するお宅の奥さんが、毎朝掃除されています。たまたま自宅そばにバス停が設置されているが為に、毎朝他人様がポイ捨てした大量のタバコの吸い殻を掃除。毎日掃き清めても、毎日大量のタバコの吸い殻。奥さんが気の毒この上ない。
今朝、件のお父さんに注意している最中に、たまたまその奥さんが自宅から出て来られました。
「ご存じですか?いつもバス停に散乱しているタバコの吸い殻をあの奥さんが片付けておられるのですよ。毎日毎日。私は気の毒でなりません。ご主人はどう思われますか?」
それに対して、件のお父さんは
「いやね、いつもは吸わないんだけどね。今日はつい…」とバツの悪そうな返答。言い訳は結構です。あなたの足下にある、そのゴミをどうにかして欲しいのです。かみ合わない会話に落胆しながら、私は言いました。
「で、拾わないのですか?」
それに対して彼は案外素直に反応して、自分が投げ捨て、足で踏みつけたばかりの吸い殻を拾って、自分のバミューダパンツのポケットに入れました。しつこいかなと内心思いつつも私はさらに
「タバコを吸うのはまだしも(まあ、百歩譲って。だって本当はバス会社が法律に基づいて禁止しているのですから)、吸い殻の投げ捨てはいけないですよ。せめて携帯灰皿を持ちましょうよ。あの奥さんが気の毒ですから」
と言い募りました。今思うと、その男性に対して「私の言葉に耳を傾けてくれてありがとう」の一言くらいあってもよかったかな…でもまあバスが来てしまったし…
きっとしつこい女だなあと思われたでしょうね。注意すると逆ギレする人も中にはいるので、この男性はまだ良心の欠片が残っている人なのでしょう。そもそも2人の幼いお子さんを連れて、これからプールにでも行こうという出で立ちでしたから、子煩悩な優しいお父さんに違いない。しかし、父親だからこそ、しっかりして欲しいと思います。できるだけ親として恥じない振る舞いをして欲しい。子供は親の背中を見て育つものだから。
本当は私も人に注意するのは嫌ですよ。そういう形で人と関わるのは不快だし、疲れるし。でも、目の前で明らかに間違っている行為を看過できない。それによって毎日苦労されている人のことを思うと、注意せずにはいられないのです。
以前、日経土曜版で「マナー違反に対して注意するか否か」というテーマについてのアンケート結果が紹介されており、
マナー違反を目の前にして不快に思っても注意する人は少なく、また赤の他人から注意されるのはいい気がしない、とありました。
でも私は思うのですよ。人間は「朱に交われば赤くなる」で、そもそもマナー違反をする人の周りの人は同類なので互いに注意しあうことなんてないんじゃないかと。だから他人に注意されて初めて、自分のマナー違反を自覚できるのではないかと。大人になると面と向かって注意される機会は殆どなくなるので、注意されることは実は有り難いことなのだと思う。もちろん基本的なマナーは、子供の頃に、家庭で、身近な家族から躾けられることが理想でしょう。
ただマナーも、その妥当性が問われるとは思います。例えば「エスカレーターでは右側を歩行する人の為に空ける」と言うマナーは、本来の用途や安全性において妥当とは言えません(エスカレーターの誤作動や故障、また事故に繋がる恐れがある為、エスカレーター製造会社も管理者も、エスカレーターでの歩行を禁じています)。だから仮にエスカレーターの右側に立っている人がいたとしても、それを以て、その人が誰かに注意されたり非難される筋合いはないわけです。
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「ご主人、タバコの投げ捨てはいけませんよ。しかもお子さんの見ている前で」
実はこのバス停、住宅街の狭い道幅の一方通行路にあるのです。以前はご近所の方が空き缶を灰皿代わりに置いていたのですが、健康増進法が施行されてからバス会社がバス停を禁煙と定め、灰皿は撤去されています。
だからと言ってバス停での喫煙がなくなるわけもなく…バス停付近はタバコの吸い殻が散乱。それを誰が片付けているかって?バス会社は灰皿を撤去しただけで、その後のことは関知しない。結局バス停近くに位置するお宅の奥さんが、毎朝掃除されています。たまたま自宅そばにバス停が設置されているが為に、毎朝他人様がポイ捨てした大量のタバコの吸い殻を掃除。毎日掃き清めても、毎日大量のタバコの吸い殻。奥さんが気の毒この上ない。
今朝、件のお父さんに注意している最中に、たまたまその奥さんが自宅から出て来られました。
「ご存じですか?いつもバス停に散乱しているタバコの吸い殻をあの奥さんが片付けておられるのですよ。毎日毎日。私は気の毒でなりません。ご主人はどう思われますか?」
それに対して、件のお父さんは
「いやね、いつもは吸わないんだけどね。今日はつい…」とバツの悪そうな返答。言い訳は結構です。あなたの足下にある、そのゴミをどうにかして欲しいのです。かみ合わない会話に落胆しながら、私は言いました。
「で、拾わないのですか?」
それに対して彼は案外素直に反応して、自分が投げ捨て、足で踏みつけたばかりの吸い殻を拾って、自分のバミューダパンツのポケットに入れました。しつこいかなと内心思いつつも私はさらに
「タバコを吸うのはまだしも(まあ、百歩譲って。だって本当はバス会社が法律に基づいて禁止しているのですから)、吸い殻の投げ捨てはいけないですよ。せめて携帯灰皿を持ちましょうよ。あの奥さんが気の毒ですから」
と言い募りました。今思うと、その男性に対して「私の言葉に耳を傾けてくれてありがとう」の一言くらいあってもよかったかな…でもまあバスが来てしまったし…
きっとしつこい女だなあと思われたでしょうね。注意すると逆ギレする人も中にはいるので、この男性はまだ良心の欠片が残っている人なのでしょう。そもそも2人の幼いお子さんを連れて、これからプールにでも行こうという出で立ちでしたから、子煩悩な優しいお父さんに違いない。しかし、父親だからこそ、しっかりして欲しいと思います。できるだけ親として恥じない振る舞いをして欲しい。子供は親の背中を見て育つものだから。
本当は私も人に注意するのは嫌ですよ。そういう形で人と関わるのは不快だし、疲れるし。でも、目の前で明らかに間違っている行為を看過できない。それによって毎日苦労されている人のことを思うと、注意せずにはいられないのです。
以前、日経土曜版で「マナー違反に対して注意するか否か」というテーマについてのアンケート結果が紹介されており、
マナー違反を目の前にして不快に思っても注意する人は少なく、また赤の他人から注意されるのはいい気がしない、とありました。
でも私は思うのですよ。人間は「朱に交われば赤くなる」で、そもそもマナー違反をする人の周りの人は同類なので互いに注意しあうことなんてないんじゃないかと。だから他人に注意されて初めて、自分のマナー違反を自覚できるのではないかと。大人になると面と向かって注意される機会は殆どなくなるので、注意されることは実は有り難いことなのだと思う。もちろん基本的なマナーは、子供の頃に、家庭で、身近な家族から躾けられることが理想でしょう。
ただマナーも、その妥当性が問われるとは思います。例えば「エスカレーターでは右側を歩行する人の為に空ける」と言うマナーは、本来の用途や安全性において妥当とは言えません(エスカレーターの誤作動や故障、また事故に繋がる恐れがある為、エスカレーター製造会社も管理者も、エスカレーターでの歩行を禁じています)。だから仮にエスカレーターの右側に立っている人がいたとしても、それを以て、その人が誰かに注意されたり非難される筋合いはないわけです。
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