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年賀状。写真や凝ったデザインも嬉しいけど
手書きのメッセージはもっと嬉しい(*^_^*)
毎年、年賀状のやりとりには悲喜こもごもの
ドラマ(と言っては大げさかもしれませんが)
があります。
今日、息子の小学校の時の担任の先生から
年賀状が届きました。
下さったのは、もう定年間近のベテランの先生です。
これまで何千人という子供達を教えて
いらしたに違いありません。
その教え子達から年賀状を貰った後に返信を書く、
というスタイルをとっておられるようです。
その年賀状の手書きのメッセージに、
親として嬉しくなりました。
勝手ながらご紹介させていただきます。
年賀状ありがとうございます。
毎年楽しみにしています。
私の名前についての「うんちく」はうれしいです。
ギターも毎日、休み時間に三年生の子ども達と
リコーダーと合わせて楽しんでいます。お元気で。
何より心が籠もっています。
賀状への感謝の気持ちに始まり、
子どもの賀状の内容についての感想、
そして先生の現況が書き添えられている。
息子がお世話になっていた時も、
歌が大好きでギターをよくつまびく先生
だったようです。
「まだ、先生ギター弾いてんだ」
息子は、書き添えられた言葉に
昔のことが懐かしく思い出されたようです。
さらに「”うんちく”も喜んでもらえたみたい」
と相好を崩す息子。今回何を思ったのか、息子は
送る相手の名前の意味を、漢字から紐解いて
年賀状にひとこと書き添えたのです。
実際は名付けた人の思いが込められた名前に
”うんちく”も何もあったものではありません。
息子はそのことを、送った後で父親に注意され、
受け手の反応を気にしていました。
しかし、先生はその”うんちく”を
大らかな心で受け止めて下さったようです。
これも生徒からの年賀状に返信をする、
というスタイルならではの効果。
まさにコトバの、ココロのキャッチボールに
なっています。
先生は生涯一教師を貫かれるおつもりなのか、
管理職には昇進されていないようです。
常に現場で子ども達と接しておられる様子が、
簡潔な文面から窺えました。
「恩師」とは、このような先生に贈られる
尊称だと思います。
担任を離れてもなお教え子を教え導き、励ます存在。
他にも幼稚園と小学校でお世話になった二人の先生に
息子は卒業後も年賀状を送り続けています。
送っても返信がなかった先生には、
「ご迷惑だったかな」と書くのを止めてしまいました。
今年も年賀状をいただいた先生は、さぞかしたくさんの
年賀状を教え子達からいただいていることと思います。
その1枚1枚に丁寧に返信されていることを想像すると、
本当に親として有り難いな、嬉しいなと
感謝の気持ちでいっぱいになります。
息子には、心通じ合う「恩師」との出会いが
これからもたくさんあるよう、
親として願うばかりです。