あくまでも最終回を見ての私的な雑感です。
評価の低さは、私の理解力のなさに起因する可能性もあり。
松下由樹と米倉涼子の取り合わせに興味があって見続けたけど、
昨夜の最終回には???だった。なんだろう?プロットの破綻?
杉田かおる演じるベビーシッターが「真実は藪の中」って
言っていたけど、最後まで思わせぶりな台詞が続き、
散々ここまで引っ張っておいて、この結末は何なの?
という消化不良感だけが残った。
昨夜の1本で、これまでのすべてが台無しだと思った。
放送も回が後半になるに従い、
加速度的に時間の経過は早くなるし、
物語は目まぐるしく展開するしで、
最終回は結果的に時間が余ってしまったのか、
前半と後半では似たような台詞が繰り返されていた?!
間にいた男が死んでも、相変わらず女の戦い(意地の張り合い?)
は続くってことなのか。
石黒賢演じる浮気夫は、最後は不治の病に冒され、
数多の小説が描くが如く、死の床で改心するのだけど、
何を今さらと思った。彼の末路に何の同情も感じなかった。
途中から彼の優柔不断さには嫌悪感すら覚えていたからね。
個人的に石黒賢のルックスが好みでないことも、
嫌悪感を増長させていたと言えなくもないけど。
(私的には『複合汚染』の)有吉佐和子の原作小説は、
昭和40年代に日本経済新聞で連載された小説らしいけど、
お堅い経済記事の間にちょこっと挟み込まれた艶話、
こんな男女のドロドロとした愛憎劇を毎朝読んでから、
高度経済成長時代の企業戦士達が会社に向かったのかと思うと、
そのギャップに何だか笑えてしまう(微笑ましいと言うべきか)。
物語の結末(女の逆襲)にはギョッとしたかもしれないけど。
それからすると近年の渡辺淳一の『失楽園』『愛の流刑地』は、
ひたすら男性の願望を充たす甘美な物語で(イマドキそんな女は
いないぞって世の女性は思っていると思う)、あくまでも癒し系?