はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

今日は「国際博物館の日」でした♪

2015年05月18日 | 日々のよしなしごと
 今日は「国際博物館の日」と言うことで、世界各地の博物館・美術館で、さまざまな記念イベントが行われたことと思います。

 私が教育普及ボランティアを務めます国立西洋美術館でも、今日は月曜日ですが特別開館し、常設展示室を無料開放しました。正午からはボランティアによるギャラリートークも行われたわけですが、実は今回、私が担当しましたgood

 平日と言うこともあってか、また美術館の方で特におおっぴらに告知もしていなかったせいか、ギャラリートーク参加者は、30名の定員に20名しか集まらなかったようです。しかも私の担当したグループは7人(+1人)。実際のところ、それぐらいの人数の方が参加者との距離も近く、私としてはトークがやり易かったです。

 今回の参加者は、たまたま国立西洋美術館を訪ねて来ること自体初めて、と言う方が殆どでした。そうなると、さらにトークはやり易いです。特に全員の知識レベルが揃っていることで、トークのターゲットも絞り易い。

 今回は「国際博物館の日」を記念してのギャラリートークですから、それに関連したトピックも交えつつ、トークを実施しました。

 掴みで、いきなり質問です。「さて、日本には博物館として認められている施設はいくつあるでしょう?」

 答えは「1,262施設」(文科省2011年調査)です。どうでしょう?思ったより多かったでしょうか?それとも少なかったでしょうか?この中には、博物館、美術館だけでなく、「日本民家園」のような野外博物館、動物園、植物園、動植物園、そして水族館も含まれます。

 博物館には大きく6つの役割があります。①資料(作品の収集)②保管(保存・修復)③整理④展示⑤調査研究⑥教育活動の6つで、結局、博物館と水族館・動物園の違いは、施設で取り扱う資料が無生物か生物かの違いとも言えるのかもしれません。

 因みに美術館の数は「452」です。その中における西洋美術館の位置づけは、日本における西洋美術の殿堂でしょうか?コンパクトながら、宗教画コレクションが充実し、中世後期から20世紀前半までの各時代の作品を万遍なく取り揃え、古い年代順に展示されているため、展示室を入り口から一巡すれば、美術史の変遷(テーマや様式・技法)を辿ることができます。モネを筆頭に印象派絵画コレクション、またロダン・コレクションも世界に誇れるものです。そして、ル・コルビュジエが設計を手がけた建物自体が、「世界遺産」を視野に入れた芸術作品でもあります。

 さて、肝心のトークですが、今回、参加者の中に頷き上手な方が何人もいらしてwink、それに乗せられるように、私の舌も滑らかになりました。参加者からの質問も活発に出て、予定の時間をだいぶオーバーしてしまいました。「予定の時間になりましたので、御用がおありの方は離脱されて結構です」とアナウンスしましたが、最後まで全員の方が参加して下さいました。

 さらに、友人(ブラジル人のClarissa)も駆けつけてくれ、心強い限りでした。

 参加者の間で終始笑顔の絶えない楽しいギャラリートークを終え、今はちょっとした充実感を味わっているところです。反省点としては、前半に少し時間を割きすぎたために、後半は巻いてしまい、幾つかの重要ポイントを言い忘れてしまったこと。もし、今回の参加者が、このブログを読んで下さったなら、コメントを寄せていただきたいところですが、なにぶんネットの片隅にひっそりとたたずんでいるブログなので、望むべくもないかな…

 通常、スクール・ギャラリートークを専門とする者としては、一般成人向けのトークはまさにチャレンジでしたが、一般向けには一般向けの面白さがあり、今回、担当して良かったと思います。今回のトークを担当するにあたり、改めて各作品について調べたことで、自分の無知・不勉強を自覚できたことも、今後の活動を続けて行く上で本当に良かったですね。この機会を得られたことに感謝kirakira2
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