今日は数年ぶりにミューザ川崎シンフォニーホールに行って来ました。
目的は、かつてNHK交響楽団で首席第一コンサートマスター、ソロ・コンサートマスターを務め、現在も日本を代表するヴァイオリニストの一人として国内外で活躍する徳永二男(とくなが つぐお)氏のヴァイオリン・リサイタルを聴くためです。
今回は「ミューザ川崎ホリデー・アフタヌーンコンサート」と銘打った、秀逸なクラシック音楽の演奏会を、手頃な価格で楽しめる企画のひとつ
徳永氏の経歴は華々しく、デビュー以来、常に日本のクラシック音楽シーンの表舞台で、その力量をいかんなく発揮されて来たと言えるでしょう。
ソリストとして国内外の著名オーケストラとの共演も多く、近年は有名ホールの音楽監督や国際音楽祭の総合プロデューサーを務めたり、音楽大学で後進の指導にも当たり、さらに最近は指揮活動も新たに始めるなど、長年に渡り、精力的に活動を続けておられるようです
今回はピアノ伴奏(林絵里さん。的確で、徳永氏との息もピッタリで、素晴らしい伴奏でした!ちょうど真横の姿を拝見したのですが、時に優雅、時に力強い、腕の動きが印象的でした。)のみと言うシンプルな構成で、ヴァイオリンそのものの音色を存分に堪能できました。
曲目は18-19世紀の楽曲を中心に、正直、音楽に詳しいとは言えない私の(作曲家の名前は知っていても)知らない曲が殆どでしたが、悼尾を飾ったサラサーテの難曲《ツィゴイネルワイゼン》の演奏は超絶技巧の連続で圧巻でした!
幕間?に、《ツィゴイネルワイゼン》で使われる幾つかの技巧を実際に演奏して見せて、ユーモアを交えながら解説して下さったのも、クラシック音楽は専ら聴くだけの初心者の私には有難かったです。
《ツィゴイネルワイゼン》と言う曲は、徳永氏曰く、「難しいと思う暇を与えないほど超絶技巧の連続」らしく、もちろん今でも難曲には違いないのですが、最近は早期からの基礎教育が徹底しているおかげで、若手でも演奏できる人が増えているそうです。その話に絡めて、最初期の基礎教育の大切さを説いておられたのが印象的でした。
アンコールは3曲とサービス精神たっぷりで(まあ、聴衆が感動のあまりなのか、いつまでも拍手を止めないので、それに応えられたと言うところでしょうか?個人的にはあまり長く拍手すると、演奏を催促しているみたいで、お疲れである演奏者に申し訳ない気がするのですが…)、しかも私でも知っているタイスの《マスネ》やクライスラーの《愛の喜び》、モンティの《チャルダッシュ》で、大満足の思いで、ミューザ川崎を後にしたのでした
ちょっと小腹が好いたので、ラゾーナのスープ・ストック・トウキョウで、"ゴッホのオニオン・スープ"を飲みました何のことはない、普通のオニオン・グラタン・スープですが、どうして"ゴッホの"なんだろう?