はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

耐震強度偽装問題(再掲)

2005年12月02日 | はなこのMEMO
MBに書いたことですが、旧MBが閉鎖された今、
せっかくだから(?)ここに再掲します。

先日、九州の親から電話がかかって来ました。
最近問題が顕在化した、耐震強度偽装問題の件で、
我が家のマンションは大丈夫なのかと心配して、
電話をかけて来たのです。

一応大手ゼネコンの施工だし、設計を手がけた社の
社員が大勢入居しているマンションなので、
まさか手抜きはないと思うのですが、
本当のところはわからない。
もう瑕疵保証期間の10年は過ぎてしまったし
・・・・・一体何を信じたら良いのでしょうね?

結論から言うと、分譲価格にはそれなりの根拠がある
ということですよね。専門家も言っていますが、
不動産に”お買い得”はあり得ない。
まともなものを造ろうと思ったら、
それ相応の建築費がかかるものだと。
我が家は都内ではありませんが、
80㎡で5000万円くらいでした。

近所には社宅用地だったところに
ここ数年の内に何軒かのマンションが建っていますが、
90㎡超が3000万円台で売られたりしています。
バブル崩壊後の地価下落を考慮しても、
この価格設定はおかしいと私は思うのですが。
実際、その分譲会社は、1年位前だったでしょうか、
『選択』という通販雑誌に
要注意マンション分譲会社として名前が挙がっていました。
横文字名のマンション分譲会社は新興の会社が多く、
強引なやり口でのし上がって来た所が多い、
という風に記事には書かれていたような。

今回問題になっている件は、氷山の一角でしょう。
建築確認申請の誤魔化しだけでなく、
まだまだ不正は隠れているに違いない。

問題になっているマンション販売会社のひとつ、
某社は何年か前に社名を変えており、
私は改名前の時代に、その会社の都内の
モデルルームを一度訪ねたことがあります。
不動産のチラシを見るのが趣味のようなところがあり、
相場価格を大幅に下回る安さと、
都内のマンションの常識を破る広さ(150㎡超)に
興味があって(今住んでいるマンションを購入前)、
夫とふたりで見に行ったのです。

確かに広く、豪奢な感じ。
ただ係員の説明を聞いてみると、オプションだらけ。
元々の分譲価格に、モデルルームに施された
オプションを加算するとそれなりの値段に。
なんだか不誠実と言うか、インチキくさいな~と
思いました。最近のチラシには、
業界内で優良な住宅を多く供給した功績が認められて
何かの賞を受賞したとありました。
「へぇ~、そうなんだ。公に認められたんだ」と
見直した矢先の問題発覚です。
ビックリしました。同時にヤッパリとも。

昔のようには買い換えも容易ではなく
(昔は持ち家すごろくというのがあって、
上がりは庭付き一戸建てでしたが、
今は一部を除いてマンション価格の値上がりは
殆どないので譲渡益が出るのは稀ですね)
まさに一生に一度あるかないかの買い物なのに、
多くの人が案外安易に価格やイメージで
買い求めてはいないか?
マンションの分譲価格に限らず、
ものごとには全てそうなるだけの根拠があるものです。

両目を皿のようにして、しっかり見極めなきゃ、
”安かろう悪かろう”を掴まされる。自戒を込めて。
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