実は、GW期間中に1泊2日で大阪に行って来ました。大学生の息子はカレンダーに関係なく授業と部活があったので、夫婦2人だけの旅行です。
今年は3月に東日本で大震災が起きたこともあり、GW間近まで旅行に行くか行くまいか迷いました。しかし正直なところ、震災以来の世間の自粛ムードにいい加減うんざりしていると言うか、それにつられて自分自身の心がすっかり萎縮してしまって、何事にもやる気が出ない状況に危機感を覚えていました。
迷っているうちにGWの期日は迫り、かといって財布の中身とも相談せねばならず、そうすると行ける場所は自ずと限られて来ます。そこで「気軽に行けて」「(それほど努力しなくとも)安くて美味しい物にありつけて」「遊び場所に事欠かないところ」と言うことで「大阪」行きとなったわけです。
大阪滞在はたったの2日間。訪ねる場所を絞り込む必要があります。久しぶりにUSJ、そして、これまで近くまでは行きながら、いまだ訪ねたことのない天王寺動物園をメインに日程を組みました。
天王寺動物園は、日経土曜版の「生態がよくわかる動物園ランキング」で、あの旭山動物園を抑えて堂々1位にランクインした、知る人ぞ知る、展示に工夫を凝らした人気の動物園らしい。どうして今まで行かなかったんだろう…?
これまでにもUSJには何度か足を運んでいますが、USJへのアクセスに圧倒的な利便性を誇るオフィシャルホテルに宿泊するツアーは、いかんせん価格が高めで、予算重視の我が家には手が出ませんでした。
しかし、今回は震災の影響なのか、GWにも関わらず、大人ひとりが宿泊とフライトで2万円台のツアーがありました。そこで、子供の日を避けて1泊2日で予約。宿泊先はホテル近鉄ユニバーサルシティです。USJ至近の、外壁が淡いピンク色のノッポビル。
その10階の客室からの眺めはなかなかのものでした。特に夜間開園中のイルミネーションはきらびやかで、自粛ムードで全般的に暗い雰囲気の首都圏との違いを際立たせていました。「やっぱり東日本と西日本とでは、同じ日本でも温度差があるのかなあ…」
しかし、後で関西電力の原子力発電への依存度が50%(日本全体の平均は30%)と知り、一転複雑な心境に。しかも、なんと敦賀原発は1971年運転開始と、あの福島第一原発(1970年運転開始)に次いで古い原子力発電所なんですよね。大丈夫なのか?関西
なにぶん格安ツアー?なので、航空会社は選べませんし、便名も直前までわからない。たぶん人気のANAではなく、経営再建中のJLなんだろうなと予想していたら、やはりJLでした。もう20年近くANA派の私はマイレージが貯められないのが正直残念でしたが、意外に良いこともありました。
今回、搭乗前のアナウンスで、プラス1,000円でエコノミークラスからJクラスへのアップグレードが可能であることを知り、往復路で利用してみたのです。夫は186cmと長身なので、常々エコノミークラスの座席では、ピッチの狭さに窮屈感を味わっていたのですが、Jクラスはその点ゆったりとしています。
そして何より驚いたのはキャビン・アテンダントの細やかなサービス。復路便でドリンクのサービスも始まらないうちにCAがにこやかに近づいて来て、「○○さま、お食事中でいらっしゃいますので、温かいお茶をお持ちしましょうか?」と名指しでサービス。これには小心者の私、ちょっとドギマギして、思わず食べ物が喉に詰まりそうになりました。これぞJLホスピタリティ。JLクオリティでしょうか?
ANAのエコノミークラスでは、ドリンクのサービスも縮小ですからね。かつてはお正月のフライトで乗客ひとりひとりにお年玉プレゼント(朱塗りの持ち手がついた栓抜きとか)もあったのが懐かしい。沖縄便なんて、普通にサンドイッチの軽食が出ていました。
今やANA、JL共にオンシーズンに正規料金で乗ると、(ことエノミークラス&ローカル線では)何となく損した気分になります。尤も、見方を変えれば、かつての国内航空会社のサービスの方が過剰だっただけで、今は空路の大衆化が進んで、サービスも国際標準(規格)に近づいただけなのかもしれません。ともあれ、何に付けても"レベルが下がる"のは、心侘びしいものです。
今回、初日に空港から天王寺動物園方面へ直行と考えていたのですが、乗り換え案内ソフトで調べると、電車でのアクセスは乗り継ぎ(1~2回)はもちろんのこと、時間もかかり(46分~1時間超)、料金も高い(800円前後)と条件がイマイチ。しかし、ここで思わぬ方法があったのです。
それは天王寺駅最寄りのあべの橋行きの空港リムジンバスを利用すること。これなら重い荷物(と言っても今回はボストンバッグひとつでしたが…)でも、バスに乗ってしまえば、目的地までノンストップ。しかも料金620円と安めで、所要時間も30分と短い。いかんせん運行本数が少ないのですが、時間さえ合えば、これが一番便利!
何のトラブルもなくバスはスムーズにあべの橋バス停へ到着。そこから環状線線路伝いに阿倍野交差点に向かって西に進むと、ジャンジャン横町が右手に見えて来ます。そこから通天閣がランドマークの新世界へ。まずはここにある串かつ店で腹ごしらえ
通天閣で食事と言えば、やっぱり「串かつ」ですよね
今回はネットのクチコミ情報を参考に、新世界に数多ある串かつ店の中から、通天閣の袂にある 「だるま」をチョイス。これがまた、「新世界元祖串かつ」の看板に偽りなしのおいしさでした
時間は11時半頃。GW期間中とは言え、平日の昼間です。他の店はまだ閑散としている中、「だるま」通天閣店だけは、既に外に待ち行列ができるほどの賑わい。しかし、客の回転が速いので、行列の割には、それほど長い待ち時間でもありませんでした(すぐ近くに「だるま」発祥の店、総本店があるようです)。
飲物は、夫が今では休日だけのお楽しみとなったビールを、私はアイスウーロン茶を注文。肝心の串かつはセットメニューの中から通天閣セットを注文。
まずは牛すじ肉とコンニャクを甘辛く煮た「どて焼き」~どう見ても煮物なのに「どて"焼き"」とはこれいかに~?~と口直し?の生のキャベツが登場です。シャキシャキ生キャベツは手づかみで、ステンレス容器にたっぷりと入ったソースをつけていただきます。一度口にしたキャベツに、ソースの2度づけはあきまへんで~
前回の大阪旅行でも新世界で串かつを食べたのですが、その時に入ったのは旅行雑誌で紹介されていた店で、それなりに賑わっていた店でした。
ところが、いつもは何かにつけ反応が淡泊な夫が、いつになく饒舌に「全然おいしさが違う。こちらの方が断然美味い!衣がサクッとして、揚げ物なのに油独特のしつこさがない。キスなんか生臭さもなくて、本当においしい!」と、とにかくべた褒め、絶賛の嵐です。エッ?どうしちゃったの?あなた…
店のHPでも、創業から70余年で培われた、拘りのソース、衣、油の旨味について熱く?語られていますが、まさに看板に偽りなしのおいしさでした
もちろん、串かつも、ソースの2度つけはあきまへんで~
カウンター席に座っていた私達夫婦の目の前で、休むことなく串かつを揚げ続けていた若い調理場の女性に、帰り際、口下手な夫の方から珍しく「とてもおいしかったです」と声をかけたのには、またまたビックリそして、それまで無表情だった女性の顔がみるみるうちに、はにかんだ笑顔に変化したのが、これまた印象的でした。
そのおいしさに感激が覚め止まない様子の夫は、店を出た後に看板を見上げながら、こうも言ったのでした。「こういう店で働いていると忙しなくて、流れ作業で一心不乱に揚げ続けているんだけど、客から自分の仕事ぶりを面と向かって褒められることってあまりないと思うんだよね。」(フムフム、だから、あえて声をかけて励ましたんだと、自分の意外な行動について釈明…ですか?)
よっぽど、おいしかったんだね代金は2人で3,000円位でした。
さあ、腹ごしらえは済ませた。いざ、へ出陣
今年は3月に東日本で大震災が起きたこともあり、GW間近まで旅行に行くか行くまいか迷いました。しかし正直なところ、震災以来の世間の自粛ムードにいい加減うんざりしていると言うか、それにつられて自分自身の心がすっかり萎縮してしまって、何事にもやる気が出ない状況に危機感を覚えていました。
迷っているうちにGWの期日は迫り、かといって財布の中身とも相談せねばならず、そうすると行ける場所は自ずと限られて来ます。そこで「気軽に行けて」「(それほど努力しなくとも)安くて美味しい物にありつけて」「遊び場所に事欠かないところ」と言うことで「大阪」行きとなったわけです。
大阪滞在はたったの2日間。訪ねる場所を絞り込む必要があります。久しぶりにUSJ、そして、これまで近くまでは行きながら、いまだ訪ねたことのない天王寺動物園をメインに日程を組みました。
天王寺動物園は、日経土曜版の「生態がよくわかる動物園ランキング」で、あの旭山動物園を抑えて堂々1位にランクインした、知る人ぞ知る、展示に工夫を凝らした人気の動物園らしい。どうして今まで行かなかったんだろう…?
これまでにもUSJには何度か足を運んでいますが、USJへのアクセスに圧倒的な利便性を誇るオフィシャルホテルに宿泊するツアーは、いかんせん価格が高めで、予算重視の我が家には手が出ませんでした。
しかし、今回は震災の影響なのか、GWにも関わらず、大人ひとりが宿泊とフライトで2万円台のツアーがありました。そこで、子供の日を避けて1泊2日で予約。宿泊先はホテル近鉄ユニバーサルシティです。USJ至近の、外壁が淡いピンク色のノッポビル。
その10階の客室からの眺めはなかなかのものでした。特に夜間開園中のイルミネーションはきらびやかで、自粛ムードで全般的に暗い雰囲気の首都圏との違いを際立たせていました。「やっぱり東日本と西日本とでは、同じ日本でも温度差があるのかなあ…」
しかし、後で関西電力の原子力発電への依存度が50%(日本全体の平均は30%)と知り、一転複雑な心境に。しかも、なんと敦賀原発は1971年運転開始と、あの福島第一原発(1970年運転開始)に次いで古い原子力発電所なんですよね。大丈夫なのか?関西
なにぶん格安ツアー?なので、航空会社は選べませんし、便名も直前までわからない。たぶん人気のANAではなく、経営再建中のJLなんだろうなと予想していたら、やはりJLでした。もう20年近くANA派の私はマイレージが貯められないのが正直残念でしたが、意外に良いこともありました。
今回、搭乗前のアナウンスで、プラス1,000円でエコノミークラスからJクラスへのアップグレードが可能であることを知り、往復路で利用してみたのです。夫は186cmと長身なので、常々エコノミークラスの座席では、ピッチの狭さに窮屈感を味わっていたのですが、Jクラスはその点ゆったりとしています。
そして何より驚いたのはキャビン・アテンダントの細やかなサービス。復路便でドリンクのサービスも始まらないうちにCAがにこやかに近づいて来て、「○○さま、お食事中でいらっしゃいますので、温かいお茶をお持ちしましょうか?」と名指しでサービス。これには小心者の私、ちょっとドギマギして、思わず食べ物が喉に詰まりそうになりました。これぞJLホスピタリティ。JLクオリティでしょうか?
ANAのエコノミークラスでは、ドリンクのサービスも縮小ですからね。かつてはお正月のフライトで乗客ひとりひとりにお年玉プレゼント(朱塗りの持ち手がついた栓抜きとか)もあったのが懐かしい。沖縄便なんて、普通にサンドイッチの軽食が出ていました。
今やANA、JL共にオンシーズンに正規料金で乗ると、(ことエノミークラス&ローカル線では)何となく損した気分になります。尤も、見方を変えれば、かつての国内航空会社のサービスの方が過剰だっただけで、今は空路の大衆化が進んで、サービスも国際標準(規格)に近づいただけなのかもしれません。ともあれ、何に付けても"レベルが下がる"のは、心侘びしいものです。
今回、初日に空港から天王寺動物園方面へ直行と考えていたのですが、乗り換え案内ソフトで調べると、電車でのアクセスは乗り継ぎ(1~2回)はもちろんのこと、時間もかかり(46分~1時間超)、料金も高い(800円前後)と条件がイマイチ。しかし、ここで思わぬ方法があったのです。
それは天王寺駅最寄りのあべの橋行きの空港リムジンバスを利用すること。これなら重い荷物(と言っても今回はボストンバッグひとつでしたが…)でも、バスに乗ってしまえば、目的地までノンストップ。しかも料金620円と安めで、所要時間も30分と短い。いかんせん運行本数が少ないのですが、時間さえ合えば、これが一番便利!
何のトラブルもなくバスはスムーズにあべの橋バス停へ到着。そこから環状線線路伝いに阿倍野交差点に向かって西に進むと、ジャンジャン横町が右手に見えて来ます。そこから通天閣がランドマークの新世界へ。まずはここにある串かつ店で腹ごしらえ
通天閣で食事と言えば、やっぱり「串かつ」ですよね
今回はネットのクチコミ情報を参考に、新世界に数多ある串かつ店の中から、通天閣の袂にある 「だるま」をチョイス。これがまた、「新世界元祖串かつ」の看板に偽りなしのおいしさでした
時間は11時半頃。GW期間中とは言え、平日の昼間です。他の店はまだ閑散としている中、「だるま」通天閣店だけは、既に外に待ち行列ができるほどの賑わい。しかし、客の回転が速いので、行列の割には、それほど長い待ち時間でもありませんでした(すぐ近くに「だるま」発祥の店、総本店があるようです)。
飲物は、夫が今では休日だけのお楽しみとなったビールを、私はアイスウーロン茶を注文。肝心の串かつはセットメニューの中から通天閣セットを注文。
まずは牛すじ肉とコンニャクを甘辛く煮た「どて焼き」~どう見ても煮物なのに「どて"焼き"」とはこれいかに~?~と口直し?の生のキャベツが登場です。シャキシャキ生キャベツは手づかみで、ステンレス容器にたっぷりと入ったソースをつけていただきます。一度口にしたキャベツに、ソースの2度づけはあきまへんで~
前回の大阪旅行でも新世界で串かつを食べたのですが、その時に入ったのは旅行雑誌で紹介されていた店で、それなりに賑わっていた店でした。
ところが、いつもは何かにつけ反応が淡泊な夫が、いつになく饒舌に「全然おいしさが違う。こちらの方が断然美味い!衣がサクッとして、揚げ物なのに油独特のしつこさがない。キスなんか生臭さもなくて、本当においしい!」と、とにかくべた褒め、絶賛の嵐です。エッ?どうしちゃったの?あなた…
店のHPでも、創業から70余年で培われた、拘りのソース、衣、油の旨味について熱く?語られていますが、まさに看板に偽りなしのおいしさでした
もちろん、串かつも、ソースの2度つけはあきまへんで~
カウンター席に座っていた私達夫婦の目の前で、休むことなく串かつを揚げ続けていた若い調理場の女性に、帰り際、口下手な夫の方から珍しく「とてもおいしかったです」と声をかけたのには、またまたビックリそして、それまで無表情だった女性の顔がみるみるうちに、はにかんだ笑顔に変化したのが、これまた印象的でした。
そのおいしさに感激が覚め止まない様子の夫は、店を出た後に看板を見上げながら、こうも言ったのでした。「こういう店で働いていると忙しなくて、流れ作業で一心不乱に揚げ続けているんだけど、客から自分の仕事ぶりを面と向かって褒められることってあまりないと思うんだよね。」(フムフム、だから、あえて声をかけて励ましたんだと、自分の意外な行動について釈明…ですか?)
よっぽど、おいしかったんだね代金は2人で3,000円位でした。
さあ、腹ごしらえは済ませた。いざ、へ出陣