はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

自業自得な話・気の毒な話

2007年03月16日 | はなこ的考察―良いこと探し
『クイズ・ミリオネア』。ここしばらく芸能人大会が続いていたけど
(一般人より収入の高い芸能人の”濡れ手で粟”の賞金稼ぎは、
正直どうかと思う。でもこの方が視聴率は高いのだろうか?)

今日は久々に一般人が挑戦者だった。
しかし、「年度末・借金返済SP」である。う~ん、重い。
途中から見たのでその詳細は知らないけど、
アナログ放送の終了年を問われて、
ライフラインテレフォンを使った男性。
せっかく友人が正解(2011年)を教えてくれたのに
(しかも50:50のライフラインを残して!)
「う~ん。俺は2009年だと思ったんだけどなあ。
 よし、自分を信じて…2009年のB!
こう答えた時点で、応援席の妻は不正解ということを
知っていたようで、不正解と告げられた後、「ばか!」と夫を
叱咤していた。テレフォンの友人も半ば呆れ顔で「ばかやろう!」
この人、おそらく普段から人の話に耳を貸さない独善的な人
なのかもね。独断ミスの積み重ねが借金の山を築いたのか。

偶然かもしれないけど、民宿経営で大借金を抱えた人が
続けて二人登場。しかし前者の30代と思しき女性は気の毒。
父母と、次女で未婚の彼女の、家族3人で静岡の温泉地で民宿を
切り盛りしていたらしいけど、今年の1月に父親が急死。
そこで初めて、亡き父が銀行・国民金融公庫・親類縁者から
8000万円もの借金をしていることを知ったらしい。
登場した当初から暗い表情で、彼女がそのきゃしゃな身に
背負っているものの重さが想像された。

危なげなく賞金を500万円まで獲得して750万円に挑戦。
問題はダイエットした女性の最高減量数は?というもの。
そんなもの見当がつかない。こんな場合ドロップアウトして
確実に500万円を持ち帰った方がいい。どれだけ気が楽になるか。
応援席の母はというと「もっと上を狙え」と言いたげな表情。
この母親は娘の重荷を理解しているのだろうか?
自分がクイズに答えているわけでもなし。正直、少し腹が立った。
呻吟の末、彼女はドロップアウトを選択した。見ている私も安堵した。
「ちなみにどれだと思いました?」というみのもんたの問いに
彼女が答えた解は不正解だった。無理しなくて良かった。
ここはみのもんたがその伊豆の宿にまで出向いて、
宣伝に一役買ったらどうかと思った。
きっとシンパのおばさま方が大挙訪れてくれるのでは?
健気で気の毒な孝行娘に幸あれと祈った。

その次に登場したのは山裾で民宿を経営する男性。
スキー客を当て込んでいたけど、今年は暖冬で雪不足。
学生のスキー合宿もキャンセルとなってしまったらしい。
この人も堅実に500万円を持ち帰った。
しかしなあ…あくまでも500万円は当座しのぎでしかない。
根本的解決には至らないのである。

思うのだけど、いまどき民宿は流行らないのではないか?
日本人も経済的に豊かになって、バブルを経て遊び上手になり、
日本人のレジャーに対する考え方も変わったような気がする。
贅沢志向?そうでなければ徹底的なコストダウンの日帰り旅?
そんな中で敢えて昔ながらの民宿に拘るのであれば、
何か強烈にアピールするものを持っていなければ、
健全経営は難しいのではないか。
『クイズ・ミリオネア 借金返済SP』の常連となった感もある
民宿・ペンション経営者を見て、つくづく思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実感が湧かない | トップ | つまりはこういうことなのかな… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。